早期リタイアをすると、当然、人間関係は減ります。
利害関係による人間関係だけが減ることになるので、悪くはない変化だと想像していました。
それを当初は「人間関係の断捨離」と捉えていました。
ところが4年のFIRE生活を経て感じることは、「断捨離」というより「新たな行動が生まれる源泉」という価値です。
今日はエピソードに触れながら、FIRE後、人間関係の意味がどう変化したのか、その真価を綴ります。
エピソード1:四国のお寺巡り
リタイア後、四国88箇所の納経書を完成させるため、お寺巡りを始めたのですが、そのきっかけは父の遺品でした。
リタイア生活で時間も心にも余裕があるなかで父の遺品を整理していたら、88箇所のうち約半分までの未完成の納経帳を見つけました。
「残りを回ったらどうなるんだろう」と思ったことから始まりました。
自分で決めた行動でしたが、振り返ると、その出発点には父の存在がありました。
エピソード2:家系図作り
ある日、母の家に行くと、親戚との関係を綴ったメモが置かれていました。
母は「残されたあなたは親戚も頼りにしなさい。でも誰がどういう関係かわからないでしょう。だからメモを作ったの。」と言います。
僕にはそんな心配はありません。
直系家族の戸籍や原戸籍を取得すれば、先祖までさかのぼって名前や関係を把握できるからです。
とはいえ、そんなことを知らない母はせっせとメモを作ります。
そこで母を安心させようと、僕は家系図を作ることを思い立ちました。
作る過程で、自分自身の祖先がどこに住んでいたのか、どんな時代を生きていたのか、その時代の文献も調べながら進めました。
これも自分の決断とはいえ、起点は母親という存在です。
エピソード3:空き家のDIY
老齢となったある恩人がセカンドハウスとして使っていた家もそうです。
空き家となり処分に困っていると聞いて、僕が引き取って手を入れることにしました。
フローリング、壁紙、フェンス、庭の整備を進め、自分ならではの「付加価値のある海近の物件」にリノベーションしました。
1年近い月日をかけ、何度も足を運びました。
DIYは初めてでしたが、YOUTUBEで調べながらやってみると楽しいものです。
体を動かして少しずつ形を変えて作っていく喜びを知りました。
苦手だった「虫」にも慣れ、これまで経験のない肉体労働の醍醐味も実感しました。
これも自分の決断とはいえ、起点は恩人という存在です。
終わりに
こうしてみると、リタイア後の新しい行動は、「誰かのため」が起点だったり、友人や知人の影響で新たな趣味が生まれたりしています。
サラリーマンの頃の人間関係は、自分自身を消耗させるものだったのが、早期リタイア後は、自分の行動や経験が広がる創造と拡大の起点になっています。
利害のない(純度の高い)人間関係からの広がりだからか、体験の記憶も深くまで浸透しています。
ただし自分の「時間的・心理的な余裕」があることが大事です。
それによってリタイア後の人間関係は「自分を広げる大事な資産」になると実感します。
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