前回、自由は段階ごとに価値が変わると書きました。
ただ振り返ると、その自由は自分ひとりで完結するものではありませんでした。
同じ時間、同じ行動でも、誰と関わるかによって、見える世界や広がり方が変わります。
今日は、FIRE後に見えてきた「人間関係」について綴ります。
FIRE後の人間関係
早期リタイアで、利害でつながっていた会社の人間関係は自然に消滅します。
不要な関係が無くなることで、大切にしたい関係に時間を使います。
旧友と再会したり、新しい生活の中で習い事に通ったりすることで、人間関係の環境は変わります。
その中で、考えたのは、人間関係は、「深い関係 × 少数」か「広い関係 × 適度」という点です。
でも、自分の人生を振り返って見えてきたのが、
・深い関係は、長い時間をかけて育まれた信頼があり、頻繁に会わなくても維持できる安心感がある
・広い関係は、日常の行動にリズムを与え、新しい視点や刺激をもたらしてくれる
という相互補完のメリットです。両方を持つことが正解だと考えました。
「広く浅い+深く狭い」の背後にあるもの
こうした人間関係の形に落ち着いた背景には、僕自身の中にある
ひとりでいたいという感覚と、
誰かとつながりたいという感覚、
この両方の欲求があるのだと思います。
FIREで時間が増えたとはいえ、常に誰かと一緒に過ごすのはどこか窮屈です。
一方で、誰とも関わらない時間が続くと、どこか物足りなさも感じる。
そのバランスを、自分の時間の中でどう配置するか。
それを考え続けた結果、今の形に落ち着いてきました。
人間関係は、好き嫌いではなく、時間の中で配置していく対象だと感じるようになりました。
人間関係は「貯蓄され、熟成する資産」
そうした人間関係、これは貯蓄と熟成が可能な資産だと感じるエピソードがありました。
先日、大学のゼミ仲間で還暦同窓会を開いたときのことです。
何十年も会っていなかった同窓生と果たして会話は弾むのかと最初は不安でした。
でも乾杯から10分も経たないうちに会場は笑いにあふれていました。
昔の呼び名で呼び合い、当時の記憶が一気によみがえる。
時間の隔たりはほとんど感じませんでした。
このとき実感したのは、「人間関係は時間によって失われるものではなく、むしろ熟成していく資産だ」ということです。
人間関係は「他の資産とは違う」
ここであらためて、人間関係を資産として考えてみます。
金融資産は、使えば減っていきます。
健康は、意識して維持・改善していくものです。
一方で人間関係は、使って減るのではなく、時間をかけることで価値が深まり、離れていても消えず、条件が整えば再びつながる。
そして何より、自分ひとりでは到達できない選択肢や世界にアクセスできるという特徴があります。
人間関係とは、世界を広げ、将来の選択肢を増やすことが可能な資産だと感じています。
終わりに
人間関係は、体験の価値そのものを変えてくれます。
浅い関係は好奇心を刺激し、新しい世界へと導き、深い関係は思い出を何度も引き出し、その価値を繰り返し味わわせてくれます。
さらに、誰かと共有した体験は、記憶として積み上がり、ひとりのときよりも豊かに残っていきます。
サラリーマン時代もFIRE後も、人間関係は変わらず存在していましたが、その意味は大きく変わりました。
FIREから4年がたったいま、人間関係とは、「人生の選択肢を広げる資産であり、体験の価値を増幅させる資産」だと感じています。
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