以前からお伝えしている通り、今日、3月末でブログを一区切りにします。
FIRE後の4年間、日々の出来事や気づきを毎日書き下ろしてきました。
「自由なるFIRE生活を、一つの構造として整理するとどうなるのか?」
そんな自由研究の一環として、「FIREの世界観」を考えたのです。
以下が、その結果を凝縮した1枚です。
これをFIRE生活4年の「卒業論文」として報告します。
FIREはゲームの切り替えだった
FIREはゴールではなく、人生前半ゲームから後半ゲームへの切り替えスイッチでした。
前半では、成果や効率、評価、資産形成といったルールの中で動いていました。
僕自身、仕事を通じて世界が広がる感覚を楽しんできた一方、最終的には仕事の停滞や閉塞といったマンネリでコンフォートゾーンに入ってしまいました。
40代後半から保有していた「切り替えスイッチ」は、最終的に50代半ば押しました。
ちょうど、前半戦の脱出日が2022年3月31日、つまり今から4年前の今日です。
そこから始める後半戦はまったくルールの違うゲームとなりました。
何を達成するかではなく、持っている資産をどう使うか。
この視点に切り替わるところから、すべてが始まり、そして終了したと思います。
三つの資産
このマップは、
資産 → エンジン → 体験 → 蓄積
という流れで構成されています。
人生資産は持っているだけでは意味がなく、それを動かし、体験を生み、蓄積することで初めて価値になります。
その資産は、FIRE生活を通じて次の3種類があるとの結論に至りました。
インフラ資産
インフラ資産とは、「健康・時間・お金」です。
日常の安定を支える土台であり、不足すると生活に直接影響します。
大きく動かすというより、長期的に安定させておく資産です。
優先順位は「健康>時間>お金」となりました。
ちなみにサラリーマン時代は「お金>時間>健康」でした。
自由資産
自由資産は、人生後半ゲームの中心となる資産です。
4つの動的資産と2つの静的資産で構成されます。
動的資産としての時間・場所・人間関係・行動の自由。つまり「いつ、どこで、誰と、何をするか」を実行できる力になります。
静的資産としては、心の自由と選択の自由。外的基準に支配されず、自分の意思で考え、選べる状態です。
FIREを契機に最も大きく変化するのは、この自由資産です。
活動資産
活動資産とは、人間関係、知識、スキルです。
これらは体験の質や広がりに影響する資産です。
人間関係は新たな興味や体験のきっかけになり、誰かとともに(自分一人ではない)体験の質を得たりできます。
知識やスキルは、日常生活のQOL向上、人生の味わい楽しむにも大事な資産です。
好奇心と価値観というエンジン
これらの資産を動かすのが、好奇心と価値観です。
好奇心は「何に惹かれるか」というエネルギーであり、価値観は「どこに向かうか」という方向性です。
好奇心がなければ資産は動かず、価値観がなければ方向を失います。
好奇心は、何に興味を持つかというエネルギーであり、価値観はその方向性を決める基準から、「エンジンと羅針盤」の役割です。
この二つがあってはじめて、「資産活用」に変わります。
体験というフロー
その結果として生まれるのが、体験です。
刺激や発見といった動的な幸福(Happiness)と、日常の安心や満足といった静的な幸福(Well-Being)。
この二つは対立するものではなく、組み合わせながら形成されていきます。
また、資産回転率が、いわば体験の量を増やします。
体験の質は、人間関係、知識、スキルによって高まります。
蓄積というストック
そして体験は消費されるものではなく、蓄積されます。
体験は記憶として残り、人生資産として積みあがっていきます。
特に、記憶に残る体験は、いつでも引き出せる資産(旅行に行けば、その旅行の楽しい思い出をパートナーと話すなど)になります。
思い出すたびに価値が再生される、時間を超えて効いてくる蓄積資産(ストック)です。
再現性について
これらの資産のうち、どれを重視するか、どう使うかは人それぞれです。
好奇心も価値観も違う以上、最適な配分は個人ごとに異なります。
ただし、再現できるのは「中身」ではなく「構造」です。
- 資産を分けて認識する
- それを動かすエンジンを自覚する
- 出力と蓄積の関係を理解する
この枠組み自体は誰でも再現できます。
位置づけ
この図は、僕がこれまで書いてきた記事の位置関係を示す地図でもあります。
改めて、FIREによって得られる資産は多岐にわたり、その構造を理解することで、いま自分はどの資産を使っているのか、何をどう運用しているのかがわかります。
そんな俯瞰した視点に切り替えるためのものです。
なお、こうして人生資産をみると、投資と類似性があります。
人生資産もポートフォリ分散したり、環境によって配分をリバランスしたりと、自分自身がファンドマネジャーと位置づけられる気がします。
今後の予定
本来であれば、この記事で最終回とする予定でした。
ただ、こうして卒業論文の提出が遅れてしまいました。
このところ予定が立て込んでいたという、なんともFIREらしい理由です。
どうしても書いておきたいテーマがまだ二つだけあります。
一つは、人生における時間の使い方について。もう一つは、今後の日々を僕がどう過ごすかについてです。
あと少しだけ、お付き合いください。
ランキングも参加してます。参考になる部分がありましたら、ぜひポチっとしていただけると励みになります。

