アーリーリタイアをしてから3年半が過ぎました。
FIRE1年目は、長年のサラリーマン生活から解放された「爽快な自由」に少し浮かれ、2年目は「穏やかな自由」に幸福感を得ていました。
ですが3年目になるとFIRE生活のルーティンが整いすぎ、「暇ではないが、どこか退屈」といった感覚が芽生えました。
「刺激の欠如」です。
そこで思いついたのが「自由投資予算」です。
自由投資予算とは
「自由投資予算」とは、読んで字のごとく「自由に使うための投資資金」です。
投資といっても「資産の最大化」が目的ではなく「自分に訪れる”機会の最大化”」を狙っています。
当時、リタイア生活が2年過ぎ、日々の生活でも「やってみたい」と思うことにいろいろ出くわします。
ですがつい「それはお金がかかる」と理性がブレーキをかける、そんな機会損失がありました。
そこで、そんな節約習慣を意図的に封印し、直感に従ってお金を使える環境をあえて作りました。
それが自由投資予算です。
刺激的なことが増えるよう、2024年3月から動かしています。
資産の3層構造の第3層目
この自由投資予算の位置づけは、僕の資産のなかの第3層目です。
第1層:ライフイベント
心理的には「安心源」です。
将来必要となるであろう医療費・介護費・修繕費等々のライフイベント支出を「取り崩し対象外」の「固定資産」として別枠保持するものです。
第2層
心理的には「安定源」です。
①衣食住等の基礎生活費と、②趣味や旅行等のゆとり費、を合算した「生活費総額」で、日々豊かに感じるよう「ゆとり比率」を50%以上(「基礎生活費≦ゆとり費」)で運用しています。
ゆとりは、日々の豊かな安定感に結びつきます。
第3層
心理的には「刺激層」で、「自由投資予算」に該当します。
ゼロになっても構わない実験資金で、未知の挑戦や好奇心に躊躇なく投じます。
他の2層(安心源と安定源)が確保されているからこそ、リスクを恐れる必要もなく自由にお金を使えます。
こうした「守りながらも攻める構造」を追い求めた結果、この3層モデルに辿り着きました。
FIRE後の自由を長期持続させる効果があると感じます。
FIRE資産の“資産寿命”をどう捉えるか(FIRE4年経過後の感覚)
自由投資の実践例
そして自由投資予算で実行したものごとです。
細かくはいろいろありますが大きくは以下の3つです。
① 子供との投資ゲーム
投資に不安を抱く2人の息子に、僕が資金の半分を出して「損が出たら全額僕が負担」といったルールで投資ゲームを始めました。
利益が出たら子供の成果で、贈与税にかからないやり方で進めています。
実質的には生前贈与みたいなものですが、狙いは「金融リテラシーを一緒に体験すること」です。
2024年3月から動いています。
② 空き家のDIY
子供の頃から「図工」が苦手でDIY系は避けていました。
それが1年前、知り合いが関東海辺のオーシャンビュー物件(セカンドハウス)を売るとのことで、僕が買い取ってリノベすることを思いつきました。
当初は、シロアリ被害も一部あり、庭の木はオーシャンビューをブロックし、フローリングもペコペコでしたが、潜在的な資産価値が高いので、それを引き出す視点でリノベしました。
壁紙、フローリング、水回り、フェンス、木や雑草の整備を進めました。
「DIYは苦手だ」というのもYOUTUBEのDIYサイトの助けもかりて知識をつけて進めました。
サラリーマン時代のデスクワークやどさ回り営業には無い「肉体労働を通じた職人的な疲労と達成感」を得ました。
2024年12月から実施しています。
③ 2台目の車購入
さらに、空き家のDIYで資材を運んだり、ゴミを捨てにいく「潰れても構わない車」を入手しました。
もともと所有する車(荒く乗るのはイヤ)とは対極なので、この2台目で心理的に「移動の自由が拡張した」と思いました。
当面は、東京とセカンドハウスを行き来する「2拠点生活」の足に使いますが、もし今後、地方都市と東京の2拠点生活を実現したら、その「現地カー」として置いたり、この車なら気にせず日本一周で僻地も訪れる気にもなります。
潰しても良い車をもってはじめて、新たなアイデアがいろいろ思いつきます。
終わりに
自由投資予算は、単なる遊びではなく、「FIRE後の資産を、人生の拡張に活かす実験ファンド」です。
お金は「使ってこそ意味が生まれる」と言いますが、資産の一部を「安心層・安定層」として別途確保することで、自由投資予算を「使い切ってもいい」と、レバレッジになります。
お金の寿命を延ばすことも大切ですが、こうした「お金を気にすることなくダイナミックに活用して自由に刺激的に生きること」が、FIRE生活の醍醐味と、4年目にして感じます。
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