今日は、FIRE生活4年の総括として、「FIREとは何だったのか」について振り返りたいと思います。
結論から言えば、FIRE直後に感じた解放感や安定した自由を経て、時間をかけて自分の価値観・・とくに「何を優先するか」という順番が、サラリーマン時代とは大きく変わりました。
今振り返ると、FIREとは、サラリーマン時代に前提条件ゆえに歪んでいた優先順位を、本来の位置に戻すための装置だったのだと感じています。
サラリーマンとして生きる重荷がなくなった
FIREした直後、最初に感じたのは強い解放感でした。
会社での評価、組織内の役割、成果を出し続けなければならないという無言の圧力。そうした「サラリーマンとして生きる重荷」から外れたことで、時間の感覚は大きく変わりました。
自由とは、何かを新しく手に入れることよりも、長く背負っていたものを降ろす感覚に近かったと思います。
サラリーマン時代の価値観の優先順位
特に40代までのサラリーマン時代、僕の価値観の優先順位は明確でした。
「お金 > 時間 > 健康」です。
家族を支え、子どもに経験や選択肢を与えるためには、お金は欠かせません。ただし、ぼろ儲けを目指していたわけではなく、「家族への経済的サポートが必要十分にできていればよい」という感覚でした。
十分な健康があることを前提に、時間を売り、お金に換える。それは当時の自分にとって、環境に適応した合理的な選択だったと思います。
FIRE後に起きた、優先順位の反転
FIRE後、生活が落ち着くにつれて、価値観の優先順位は否応なく変わっていきました。
今の僕は、健康 > 時間 > お金です。
お金を増やすために時間を切り売りする生活(お金>時間)にも、健康を犠牲にして稼ぐ発想(お金>健康)にも、もう戻れません。
心身の健康があってこそ、好奇心や行動力といった「活動資源」が生まれるという実感があるからです。
だから今は、趣味や興味あることに取り組み、人間関係や親孝行を大切にしながら、自分なりの「健康 × 時間 × お金」の掛け算を最大化することに時間を使っています。
優先順位を変えることの意味
ただし、優先順位は自動的には変わりませんでした。
サラリーマン時代の思考様式や評価軸は強力で、FIREしても放っておけば元に戻ろうとします。
何を優先し、何を手放すのかを、自分で選び続ける姿勢が必要でした。
FIRE後に問われるのは、自由そのものよりも、
その自由に対してオーナーシップを持てるかどうかなのだと思います。
終わりに
FIREの最大のメリットは、贅沢なほど時間があることでも、働かなくて楽ができることでもありません。
新しい優先順位を持ち、「いましかできないこと」に時間を使えること。
健康や感受性、人との関係が有限だと実感する今は、僕はそこにFIREの本質的な価値を感じています。
このシリーズでは、その優先順位の先に見えてきた幸福や資産、自由について、もう少し掘り下げて書いていこうと思います。
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