FIREを決断した判断軸と、4年後(いま)の答え合わせ

2026-01-27

アーリーリタイア生活 経済的自由・FIRE

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誰でもFIRE(早期リタイア)を決断する際は不安があるものです。

僕は、そんな不安を断ち切るため、FIRE前に「会社を辞めることで何を失い、何を得るのか」という比較検討をしました。

失うもの=①給与、②年金、③福利厚生、④社会的信用、⑤自己実現。

得るもの=(今しかできない)①投資、②スポーツ、③旅、④学習、⑤親孝行、⑥人間関係、⑦ビジネス。

アーリーリタイアの決断の決め手~ゲインとロス分析(50代半ば)

この判断を今から振り返ると、「損か得か」の合理的観点より、「後悔しないか」がより大事なポイントだったと思います。

今日は、そんなFIRE前の判断軸の答え合わせ(4年後のいま)をしてみます。

失うもの(ロス)の本質は「安定」と「肩書き」

FIREで失うものとして「①給与、②年金、③福利厚生」を挙げました。

これらは「金銭の問題」で、FIRE前に影響を算定でき、FIRE後は支出コントロールで対処できます。

一方、「④社会的信用、⑤会社を通じた自己実現」は性質が違います。

お金では代替できず、「アイデンティティー(自分の存在価値)」に直結するものです。失ってから作り直すには時間を要します。

それゆえ、僕は「お金よりアイデンティティー再構築が大変だ」との仮説でFIRE生活に臨みました。

4年後の今の答え合わせ

4年が経ったいま言えることは、その仮説の通り、

・金銭面のロスは想定の範囲内(対処可能)

・アイデンティティーの問題は想像以上に大変だった

ということです。

それぞれ見ていきます。

金銭面のロスの答え合わせ

実際、FIREで失う「①給与、②年金、③福利厚生」は、資産の取り崩し、生活費の調整、支出の優先順位などでコントロール可能です。これらはすべて数値で月次把握し、その時々、対処しました。

今から思うと、この点を過度に恐れていたらFIREは一生選択できなかったと思います。

金銭のロスは「怖い」ものではなく「扱える問題だ」というのが今の実感です。

アイデンティティーの再構築

FIRE後、社会的信用や自己実現のロスは想像以上に大きいものでした。

会社の看板を背負わなくなった気楽さはメリットですが、「あなたは何をしている人ですか?」と聞かれたときに困る問題でもあります。

僕は、このブログで自分にとってのFIRE生活のメリットや過ごし方を記事にしたおかげで、、「サラリーマンではないからやれること」という意義を自分の言葉で伝えられるようになりました。

これは案外、大きな下支えで、もし「なぜFIREをしたのか」、「どんな価値観で生きているのか」を説明できなかったら、自分の存在価値も理解されないと思うからです。

FIRE生活の4年間で優先回収したもの

一方で、FIRE前に想像していたことと異なる経験として、「優先順位」があります。

実際にFIREで取り組んだ7つの項目のうち、力を注いだ順に並べると、

親孝行・人間関係 > スポーツ・旅 > 投資・学習 > 緩いビジネス

となります。

振り返ると、投資や学習、ある程度の旅や運動は、サラリーマンを続けながらでも不可能ではなかったかもしれません。

一方で、親孝行や人間関係は相手がいて初めて成立するもので、自分がやろうと思った時に相手が元気でなければ成立しません。

だから結果として、FIRE後の4年間で最も優先順位が高くなったのです。

実際、FIREをして4年が経ち、いまは母の認知症がかなり進みました。

4年前から親孝行に手を打ったことで、

・頻繁にランチに行ったり、自宅に手料理を届けられた

・国内旅行ほか最後の海外旅行(ハワイ旅行)をした

・家系図を作って見せた

・亡き父のやり残しだった四国88箇所の納経帳や掛け軸を完成した

など、実際にできたのです。

もしFIREしていなければ、これだけのことはできないばかりか、定年後、「母親に親孝行を十分にできなかった」と後悔していたと思います。

終わりに

こうして答え合わせから、2つの学びがありました。

1つは、「損得より、どちらが後悔が少ないか」で決断する重要性です。

つまりFIRE判断は、損得よりも、「FIREして収入減やアイデンティティロスなど失うリスク」vs「FIREをせずやれるはずだったことをやれずに終わるリスク」との比較が重要です。

2つ目は、「FIRE生活での判断基準の拡張が、充実や広がりを生む」です。

父の遺品整理をしていた時、30か所以上のやり残しのある四国88か所の納経帳と掛け軸を見つけました。

忙しいサラリーマン時代なら迷わず処分していたと思います。それを自分がやる合理的価値もないからです。でもFIRE後は「母が喜ぶならやる」といった判断基準によって、廃棄せず、取り組んだのです。

その結果、自分は興味なくとも、何度も四国へ通いやり遂げるなかで、真言宗や弘法大師、四国の歴史や文化などへ興味が広がったのです。

FIRE生活が暇かどうかは、時間やお金の問題ではなく、自分自身の視点や動機の持ち方次第です。

自分だけの損得より、他社への思いも含むによって、やること・やれることは増えますし、結果的に、自分の好奇心も広がるのです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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