完全リタイアから2年経過した2024年3月末時点の資産額です。
予想に反し金融資産額はリタイア時点の103%と横ばい(でも過去最高額)で推移です。
なにしろ金融資産のわずか26%のみしかリスクに晒さない資産防衛型で運用中です。
「果敢なFIRE実践者」のような株式比率の高さもない「チキンなFIRE」をしている僕は、昨今の株高の恩恵は僅かで、生活費の赤字分を補う程度の時価評価額の増加分で、結果、横ばいを保っています。
ということで3月末時点の資産分析です。
金融資産の構成
金融資産を構成面でスナップショットした円グラフは下にある通りです。
*四捨五入で100%にならないものがあります
*不動産を含まない金融資産です
通貨別比率(円グラフ左)
このところの継続的な円安により、資産構成上、外貨比率が高まってきました。
そこで過去2か月、外貨(特にポンド高)の円転でリバランスを進め、僕が志向するグローバル分散比率の「円:先進国外貨:新興国外貨=5:3:2」をほぼ維持させました。
資産種別(円グラフ中央)
直近で一部の株(ソフバン等)も利確したのでリスク資産(赤色)は27%です。
円転や利確で円建預金が全体の23%と膨らみやや「現金ポジション先行型」の状態です。
とはいえ安全資産(青色)が42%、低リスク資産(橙色)が32%のリスクのほぼない安定運用中です。
リスク別(円グラフ右)
金融資産のうち無リスク資産(元本保証のもの)が74%と大半をしめ、リスク資産として晒しているものは26%でしかありません。
金融資産の推移
今度は金融資産の推移分析です。
【現時点の金融資産推移】
対リタイア時比率: 103%
対前月比: +0.2%
なお、想定外の円安が継続していて、対前月比で、
ドル: +1.34円/ドル(適用レートは151.34円/ドル)
ポンド: +1.07円/ポンド(適用レートは191.04円/ポンド)
の為替インパクトと、株式や投資信託等の時価評価の上昇分で資産額が増えました。
純資産の構成
また、前述の金融資産を含む資産全体の「純資産」を分析しました。
純資産全体としては、円グラフの通り、円建現預金(16%)を除く84%が「資産運用中」に該当するものです。
純資産の構成比
-不動産比率 29%
-金融資産比率 71%
資産運用区分別
-現預金(流動資産*1):16%
-資産運用(自身*2):42%(守りの資産運用:23%、攻めの資産運用:19%)
-円建年金(機関が運用*3):13%
-不動産:29% *国内不動産の実質価値(評価額-借入金)
注釈
*1:流動資産の定義(独自)=円建普通および半年以内に満期を迎える円建定期。生活防衛資金として即時流用可能(運用中資産の解約をせずに対応できる)の構成成分と、現金ポジションとして投資向けの双方を含む。→本来は分計すべきと反省・・。
*2:自らの判断で資産運用中のもので、守りの資産運用(目標年率2~3%)、攻めの資産運用(目標年率6~7%)
*3:自ら資産運用せず年金型で受給のもの。個人年金は民間企業、企業年金(確定給付型および団体積立分)は定められた運営者が年率1.5%程度で運用中
課題について
以上の資産額の分析を踏まえると課題は2つあります。
現預金(高比率)の有効活用
昨今の円安ポンド高での円転、株式の一部利確で円建現預金がやや増えました。
現金ポジションが多いことは、資産の運用比率を低減させ、インフレ負けする「悪」ではあるのですが、この現金の使途目的は検討済なのでさほど懸念はありません。
具体的には「自由投資予算」としての使途です。関連記事はこちら。
すでに自由投資予算の使い道の1つを着手済です。
資産横ばいを維持できうる適性利回り
目下、インフレやらリタイア慣れによる財布の紐の緩みがあって生活費は2024年から10%の増加しました。
それは生涯収支シュミレーション上も織り込み済みです。
この「生活費増加」で資産の実質目減りが大きい分、資産運用で資産評価額をより高めるよう「適正利回り」を得なければいけません。
資産に占める運用比率を上げるか、運用中資産の利回りを上げるか、あるいはその両方かです。
その関連での事実確認と要因分析を実施しています。
終わりに
株式相場も好調ゆえ周囲のFIRE実践者も「資産額が増えた」というハッピーな話題が多く聞こえます。
これはとても良いムードだと思います。
僕も現金ポジションをなにかと「株に・・」との誘惑に駆られますが、そんな目先の感情で動くのはまずいと自制をしています。
やはり儲けに駆られず淡々と(資産を増やす)<(心の平穏を保つ)のマイルールを順守します。
それが自分の本来求める価値観だからです。
そんなブレーキを踏めるのも、資産管理による現状把握や要因分析ができ、それを定型化・ルーティン化してきたからだとは思います。
お金とのつきあいは「コントロール(制御する力)」が大事だと思います。
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