2025年5月末時点の資産状況です。
今回は資産(金融資産と純資産)の推移、ならびに前回まで「金融資産は過去4カ月の減少」が続いたことのメンタル影響(感じ方)について綴りたいと思います。
金融資産の推移
金融資産は、現預金、株式、債券、年金保険等の資産総額です(不動産は含まず)。
今回の着地と月次推移
2025年5月末時点の金融資産は リタイア時点(2022年5月末基準日)から104.2% で着地しました。
これは前月(102.5%)から1.7%増加です。
とはいえ、これはあくまで評価増(=帳簿だけ)であって、実態の現預金が増えてるわけではありません。現預金は、毎月、赤字構造で、「資産所得(配当や不動産収入)>支出」となっています。
今月の増加要因
今月、時価評価で上昇した理由は、
①外貨の評価増
・ドル:+0.93ドル(143.09→144.02)、
・ポンド:+2.65ポンド(191.22→193.87)、
②株価評価増
対前月比で7%上昇
です。
資産減でのメンタル
なお、資産はを月末で定点観測すると、基本、上がったり下がったりの繰り返しです。
今月は金融資産は上昇となりましたが、先月までは「過去4カ月間の連続的下落」をしていました(2024年12月末~2025年4月末)。
リタイア以降、4か月連続という下落は初めてでした。
その心境はというと、不思議なもので、資産が増えても「それは帳簿上の話だ」と喜びもありませんが、長期で連続下落だと「大丈夫かな?」となります。
つまり、脳は、得する喜びより、損する痛みを大きく感じるという癖があるのは実感します(僕に限らず多くの人のバイアスです)。
とはいえ「俯瞰」すれば、「これは誤差の範囲」だと思えてきます。
実際、金融資産の推移での「振れ幅」は±5.6%のレンジ(+5.4%と-0.2%)です。
フルスケールで金融資産(赤)を見れば「ほぼ横ばい」なわけで、4カ月の連続下落も誤差の範囲なので気にすることもないと思い直します。
純資産ベースでの推移とメンタル
また、「俯瞰した目線」とは別に、もう1つ、資産の増減を気にしない理由が「純資産ベースでの推移」です。
純資産とは、金融資産に不動産の実質価値を加えたものでグラフの、上記のグラフの黄色部分になります。
なので、純資産は、「純資産=金融資産+不動産時価評価額-借入金」として求め、それが、今の自分が保有する全資産の「実質価値=(相続対象資産)」になります。
以下のグラフで構成をしましますが、金融資産(グラフの左で表示する黄色いゾーン)は横ばいですが、不動産(同様に青色のゾーン)はリタイア以降、上昇トレンドにあるので、純資産ベースでは126%(最高値)となりました。
もちろんこれも「帳簿上の話」であって利確しない限りは喜ぶべき状況でもありません。
ただ、ポートフォリオを自在に組める金融資産は収支均衡となるよう調整し、コントロール不可の不動産はなるがままに任せるという、全体にはリスクをあまり取っているとは感じない資産配分です。
なお、金融資産としては、株式相場が著しく下落するたびに、徐々に、株式等の高リスク資産(赤色)を買い増しはしています。
*高リスク資産(赤色;株式等)
*中リスク資産(黄色;社債、ドル建て年金保険等)
*低リスク資産(青色;現預金等)
金融資産のポートフォリオ
その金融資産のポートフォリオ(2025年5月末時点)のスナップショットです。
通貨別(円グラフ左)
通貨配分は(円:外貨=5:5)で理想的な配分です。
なお、通貨別の中区分は、円:欧米通貨:新興国通貨=5:3:2です。
ただ、昨今のドル安をもとに3国間取引として、で欧州通貨(ポンド)→ドルに、ドル転することをしています。
つまり、全体の「国際分散(外貨通貨割合)」のバランスを変えず、通貨の高いところ(いまはポンド)から低いところに(いまはドル、でも将来成長する通貨)にリバランスすることで、トランプインパクトでの一時的な歪み(ドルの凹み)を利用するという発想です。
全体としては円:外貨の比率は変えず、ちょっとした通貨間の微調整です。
資産種別(円グラフ右)
これも先月から大きな変化はありません。
終わりに
以上、金融資産と純資産の分析を「資産減」というマインドも交えながら綴りました。
リタイアから3年、果たして資産アンテナ(特に帳簿ベースの時価評価)が麻痺しているのか、この程度の気配りや思い入れで十分なのか、まだなんともいえません。
ただ、リタイア以降は安全資産の運用比率を高くして「資産の振れ幅」は少なくして、日常の生活でお金を気にせずに日々を過ごせるようにしています。
その根底にある価値観は、「自由を堪能することが何より大事」というもので、「自由>お金」は僕のリタイアマインドの根底にあります。