先日、FIRE後の1日の過ごし方として「在宅する日」のタイムテーブルを紹介しました。
それは旅行や家族・友人との予定がなく、完全に自宅で過ごす日で、実に10時間近くパソコンに向かって調べもの(ネット)をしています。
すると、「そんなに何を調べているのか?それこそ暇ではないか!」という声をいただきました。
今日は、その「ネットでの調べもの」の中身を綴ります。
在宅の日は「静かな探究日」
10時間以上もパソコンに向かうといってもYouTubeをひたすら見ているわけではありません。
それよりも大半は、知的好奇心で、静かなる探求をする時間になっています。
その対象は、旅行、政治経済、娯楽、趣味、健康など沢山ジャンルがありますが、今回、「旅行」を取り上げます。
経済効果(節約ゲーム)
僕は月1回は旅行をして、常に2〜3か月先の旅行まで安く予約しています。
なので、予約中のホテル(合計3~5つ)の価格の料金変動を「定期的にチェック」するのがこの在宅日の習慣です。
ホテルの値段は、「〇〇キャンペーン」などのセール日が最安だと思われがちですが、実際はそうでもありません。
定価を引き上げることで割引率を高く見せ「〇〇パーセント引き」というケースも実は多いのです。
むしろ、通常日やキャンペーン外の日に安値が出ることも多く、20日ほど複数の予約サイトを観察すれば「あたり日」が1回ぐらい現れます。
同じ部屋が3万円(最初に予約時)→2.5万円(20日後)→最終的に2.2万円(40日後)というような感じで再予約を繰り返し、結果的に最も安く泊まります。
この検索作業はわずか在宅日の10分も使わずにできるので、時給1万円分ほどの差益(節約効果)を得ています。
つまり、在宅日のネット活動は経済的にも楽しい「節約ゲーム」であり安価にホテル調達する「チャレンジ日」なのです。
知的好奇心の刺激(知識と思考力)
ネットで得られるのは経済的メリットだけではありません。
旅行計画の過程で情報を深く掘り下げることもしています。
例えば今春は「あじさいを見よう」と思い、奈良の長谷寺や京都の三室戸寺に行く旅行を計画しました。
すると「日本の最南端で見られるあじさいはどこか?」が気になり調べると、ネットでは「宮崎県串間市にある都井岬」と表示されます。
鵜呑みにせず「沖縄 あじさい」で検索すると「よへなあじさい園」があることに気が付きました。
さらに、東京・関西・沖縄で咲くアジサイの種類や原産を調べると、沖縄はガクアジサイで、一方、関東・関西は西洋アジサイということです。
西洋アジサイは、18世紀に日本原産のガクアジサイが中国経由でシルクロードを渡ってヨーロッパに渡りました。
それが改良され、大正時代に「西洋アジサイ」として日本に逆輸入されたと知ります。
ということで、サンミゲル島に渡ったガクアジサイが西洋アジサイとなると、こんな様子で咲いていると知るわけです。
「いつかサンミゲル島でアジサイを見たい」という好奇心が湧き上がります。
こうした、探究する時間がこの在宅日のネット時間の特徴で、1つの旅行(京都・奈良)をきっかけに、沖縄旅行、海外旅行が芋づるで生まれます。
終わりに
こんな調べごとは、他人が見れば「暇だ!」ということかもしれません。
でも1つの情報から様々な角度や深さで掘りさげて面白い気づきをえて、更なる旅行の予定が生まれます。
暇を持て余すこともなく次々と予定が埋まっていきます。
なので、在宅日は、毎回、その前日には「明日が楽しみ」と思いますし、のんびり過ごして探求する時間はとても好きです。
FIRE生活を「投資だ!社会貢献だ!」と過ごすのもいいのですが、僕はまだ世界のほんの一部しか知らないので、もっと知らない世界を探究したい気で一杯です。
仕事は「目標設定→チャレンジ→目標再設定」と1方向にしか進まない感覚ですが、好奇心は予期せぬ方向に邁進するジェットコースターのような豊かさを感じます。
これも、仕事には戻れないと思う理由の1つです。

