アーリーリタイア前に、自作の「FIREシミュレーションフォーマット」を使い、リタイア後の収支をシミュレーションしていました。
アーリーリタイア後の現在は、実際の収入や支出が把握できるようになったので、同じフォーマットを使って再計算しました。
再計算の目的は、リタイア後の実績値が想定値(リタイア前)よりも「大きな赤字」となっているため、金融資産の取り崩しカーブがどうなるかを可視化することです。
今回、このシミュレーション方法や、収支分析から見えてきた課題を備忘録としてまとめます。
このアプローチが参考になれば幸いです。
FIREシミュレーション結果(グラフ)
65歳までは赤字収支によって「資産の取り崩し」を行うことになります。
資産残高が最も減るのは65歳時点で、リタイア時点の金融資産残高から20%減となります。
65歳からは5つの収入源(資産運用益、不動産収入、個人年金、企業年金、公的年金)となるので収支はプラスです。
78歳で住宅ローンも完済するので、さらに収支がプラスとなっていきます。
金融資産のアセットアロケーションから見るリスク分析
以前、記事(以下にリンク)で報告しました通り、所有する金融資産の資産配分(アセットアロケーション)の分析をしました。
その結果も踏まえると、安心材料とリスクがあります。
安心材料
今回のシミュレーション上では、65歳までに想定される金融資産の取り崩し約20%を、現在保有する円現預金の範囲で吸収できる計算です。
つまり、資産運用中のものに手を付けずに、ずっとやりくりできそうです。
資産評価額の下落
とはいえ、幾つかの前提が崩れると大変です。
現在の金融資産のうち、運用中資産(円建の現預金27%を除く残り73%相当)はその時価評価額が落ちる可能性があります。
その要因は①為替リスク(外貨構成比は全体の50%)、②倒産リスク(株、社債、保険など43%)、③海外不動産運用の焦げ付きリスク(16%)などです。
こうしたリスクが現実化する可能性は低く、またライフスタイルでリスクヘッジする方法も取り入れています。
また、金融資産の78%が元本保証や一定の保護があり、かなり防衛的な運用です。
資産運用利回りも年率1.5%(資産全体に対して)と少ないものの、相場下落や経済破綻などの影響を心配してまでリスクを取るよりは良いと判断しています。
【金融資産と利回り分析】資産配分と運用利回り実績をマッピングしたら利回りが僅か1.5%だった・・
収支のズレ
なお、支出は現在の水準が続く前提で計算しています。加齢によって旅行や活動量が減れば支出も減る可能性があるため、その点では安全側の想定です。
また、支出については節約する余地が多くあります。
アーリーリタイア後の生活費(2023年1~3月の平均)が驚きの金額に。。それでも支出大歓迎である理由
一方で資産所得は自分自身でコントロールすることはできません。
例えば、米国方面でのリセッション、資産税や譲渡税、消費税などの上昇、ハイパーインフレや預金封鎖など、考え出すときりがありません。
国内不動産収入は株ほどリスクはなく安泰ですが、それでも事故物件になるなどで実質利回りが落ちることもありえます。
勤めていた会社が倒産したら企業年金は出ません。
まあ、そんな心配をしていても切りはないので、この程度で。
FIREシミュレーション(アップデート)で思うこと
こうして、アーリーリタイア前(1年半ほど前)に実施したFIREシミュレーションを見直し、当時の試算と現在の「金融資産残高」を比較すると、想定より多くの資産が残っています。
つまり、リタイア後は円安や株高で時価評価額が増え、想定していた資産残高へと減らず、結果、ほとんど横ばいか微増です。
「リタイアしても案外、資産は減らないものだ」というFIRE界隈の通説には沿っています。
だからといって、市況は変化しますし、金融不安だって想定されるものがあります。
例えば、米国方面でのリセッション、資産税や譲渡税、消費税などの上昇圧迫、ハイパーインフレが起こって預金封鎖になるとか、考え出すときりがありません。
こうした事態が起こったら考えるとして、当面、今回の修正後の計画にそって資産残高が推移するかどうかを、引き続き、追っていきます。
終わりに
こうしたシミュレーションを終えるなか、アーリーリタイアに求めているのは
「心穏やかなアーリーリタイア生活を送る」
ということだと実感します。
防衛的な資産配分への構成変更も、儲けより安心が目的ですし、このシミュレーションによる可視化も安心のためにやるものです。
そして、お金で行き詰まらない見通しならば、「お金に囚われずに生きる」を実践し、心穏やかに、自分が楽しむことや人が喜ぶことにお金を使うのが幸せだと思います。
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