経済的自由人になるまでに通過した4つの「〇〇の自由」とは?

2023-05-20

経済的自由・FIRE

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「経済的自由人」への道のりを分析すると、いかに自由というものは厄介で、心理的状態と紙一重だということもわかります。

経済的自由人に進化するということは、言い換えると、自分が抱える不自由さを取り除いて「心を軽くする」という断捨離と同じです。

それゆえ、経済的自由人となる過程を歩むことそのものも、意義あると思います。

今回は、経済的自由人としての道のりを分析してわかって気づきを綴ります。

僕の経済的自由人への道のり

僕が通過した「4つの自由」の順番は、

②生涯暮らせるだけの資産を得る=経済的自由

③生活のためではなく、自己実現(夢や達成)という精神の充足のための仕事をやり続ける=精神的自由

④50代半ばでアーリーリタイア(完全リタイア)をする=時間的自由

⑤お金への不安や心配が一切ない「お金に囚われない・意識しない環境」を作る=経済的自由人

そして今後は、

⑥(資産運用などで場所的な縛りや制約もない)どこでも生活できる環境条件を整える=地理的自由

を目指しています。

なお、こうした②~⑥につながる最初の第一歩は、①「思考の自由」というものです。

これは、誰でも問題意識の持ち方ひとつで所有可能な「自由」ですがとても大事なものです。

僕が経済的自由人になるまでに通過した4つのルートについて早速気が付いたことを触れていきます。

経済的自由となったタイミング

僕が経済的自由を達成したのは、40代後半の時です。

離婚による財産分与のために「総資産を棚卸し」したのですが、あれこれ運用中資産をかき集めて合算するのは大変な作業でした。

離婚時点では、退職金や終身年金など「積立額ベース」で調べて婚姻期間で割ったり、有価証券や不動産は「評価額ベース」で調べます。

そして分与額を送金後、現金も心も寂しくなったなか、今後も養育費の支払いがあります。

「先行き、大丈夫か?」と独身となった自分の生涯収支シュミレーションをしました。

すると、給与収入がなくても生涯、暮らせる経済的自由があることがわかりました。

不運というか幸運というか、複雑な心境でした。

痛切に感じたのは、「サラリーマンという属性は、大きなリスクを取らずに工夫すれば、そこそこ経済的自由を達成できる」というサラリーマンのポテンシャルです。

そんなポテンシャルを引き出すのが「思考の自由」です。

思考の自由とは

僕の場合、専業主婦の妻に子供2人。

それゆえ大前提となる課題は「家族が路頭に迷うことなく、僕自身も大きなリスクを取らず、いかに限られたサラリーマンの時間と環境で資産を作るか?」というものです。

そこでサラリーマンのポテンシャルを引き出すためにやったことがレバレッジ(テコの原理)です。

サラリーマンという立ち位置で持っている「時間と機会」を最大限に使い倒すよう、あらゆる身の周りの「お金を生み出す機会」を使い切りました。

それが「サラリーマンをレバレッジする」というやり方です。

仕事をしながら得られる情報、知見、会社や国の制度、節税、ビジネス、業界情報・・。これらを使った投資や節税もそうです。

転勤命令を受けても不貞腐れてやられっぱなしではありません。

資産性のある不動産も買っておけば、転勤時には不動産賃貸ビジネスをできますし、帰国時に入居中であれば、サラリーマンの属性で不動産を買い増しします。

保有中の物件は値が上がった時に売れば利確できます。

転勤先でも情報やネットワークを得られますし、そこで得たヒントで起業もしました。

こうしたレバレッジに必要なのが「固定観念」や「既成概念」「思い込み」という邪魔を取っ払う「思考の自由」です。

思考の自由は簡単に停止する

もし「あなたは大企業に勤務してたからできたのでしょう」と先入観や思い込みでバサッと切ってしまっては、「思考の自由」は停止してしまいます。

「できない理由」より「できるための条件」を見出すのは実は大変で、固定観念や既成概念を疑ったり、自由で斬新な発想で粘り強く考え抜く必要があります。

場合によっては自分の居場所だって変える必要もあります。

与えられた環境をまずは使い切った上でどうするか考えても良いわけで、そんな一歩を進むにも、「思考が不自由」だと道のりが遠のいてしまいます。

少し観念的で自己啓発的な感じになってしまいましたが、具体的にはこちらの記事にも書いています。

サラリーマン時代の自分の投資戦略を振り返ってみて

今回は投資方法がテーマではないので、本題に戻って、経済的自由の道のりについて書きます。

経済的自由から精神的自由へ

経済的自由は「自分が生きたい道を自由に選択できる権利」を経済的側面から与えてくれます。

「世界を放浪する」でも「保護猫を助ける」でも良いのですが、僕は「サラリーマンを辞めずに働く」という選択をしました。

当時携わった仕事が会社を取り巻く経営環境の変化でどうしても自分が携わりたいと思ったからです。

途中に投げ出して辞めたら、きっとゆくゆく後悔する気がしたからです。

ただ、仕事で「やりたいことができている」という状態は気楽なもので「精神的自由」をずっと実感できていました。

「精神的自由」はあれど「時間的自由」は制限されている、というのが悩みではありました。

精神的自由から時間的自由へ

そして去年の3月末、仕事の案件もある程度までやりきったので、心置きなくアーリーリタイアをしました。

もちろん、辞めるかどうかはしっかり考えましたし、その詳細はこの記事で書いています。

アーリーリタイアの決断の決め手となったゲインとロス分析について(50代半ば)

経済的自由を得てからの8年間は、仕事で「精神的自由」を感じていたので、今度は完全リタイアをして最大の「時間的自由」を作ることにしました。

先延ばしにしていた趣味や習い事、資格取得などに取り掛かることで「時間的自由」を存分に使い倒そうと思いました。

時間的自由から経済的自由人へのステップで発生した問題

ところが誤算です。

時間的自由がありながらも2つの問題がありました。

1つは「時間があるのに時間の自由に逆に縛られた」というものです。

8年遅れでアーリーリタイアをしたせいか、「アーリーリタイアの賞味期限が短くなった」と「減った時間を目いっぱい有効活用しよう」という気持ちの焦りがあったことです。

もう1つも本質は同じで「経済的自由(お金)があるのにかえって”お金の不安”に縛られた」という問題です。

時間的自由ができ、やりたかったことを全部取り掛かっていると、生活費が大きく膨らんで想定以上の赤字収支となったからです。

総じて「経済的自由を達成していながら、時間の焦りやお金の不安に囚われて、精神的自由も毀損し、経済的自由人に程遠い」という大問題が起こったのです。

真の経済的自由人になるための解決策

問題が健在化してきた今年の1~3月、それをステップバイステップで対処する3~5月を過ごし、ようやく最近(この数日?)で解決した気がします。

時間的な焦りへの対処

「アーリーリタイアの賞味期限が短い」という時間の焦りに対しては「やりたいことの棚卸(優先順位付け)」を実施しました。

アーリーリタイア期間にしかできないこと、定年後にもできることなど、時間軸で優先順位付けをし取り組むといったことです。

資格取得など、早ければ早いほど活用期間が長くなるような「資産」は早めに取り組んでいます。

親孝行など、いつまでも元気でいられるとは限らない母親との時間も、何よりもいま優先すべきことです。

お金の不安への対処

「お金の不安」は、本質的には「不確実や不明瞭な状態から発生する問題」なので、それを無くすべく徹底的に分析をしました。

資産額の把握は、資産に占めるリスク別(低~高リスク別)の比率と資産推移を月次でみるようにしました。

それに加え、資産構成や資産配分(アセットアロケーション)、資産クラスごとの運用利率、通貨別の国際分散比率など、資産を様々な角度で数値化しました。

これを受け、リタイア後の資産運用を「超保守的」な資産配分に構成変更するよう、一部の投資や組み換えをしました。

結果、いまは元本保証のカバー率が79%と安全運用をし、現預金(全体の17%)のみで生涯生活できるようにしています。

金融資産だけで無く、不動産も含めた純資産の管理もするよう「個人バランスシート」も作りだしました。

不安材料は徹底的に排除しながら、最終的な出口(相続)も最適化の視野にいれました。

こうした「不確実や不明瞭な状態」からの徹底した対応で、不安はほぼなくなりました。

経済的自由人とは

リタイア後のいまは、リセッションが起きても運用中資産に手を付けず生活維持できる防衛力をつけたのも安心ですが、ただ、経済状況や資産評価額は変動します。

それゆえ、先日は、リタイア後の実績値(収入や支出)を使ってFIREシュミレーションを再計算し、100歳までの金融資産残高の推移を可視化しました。

65歳の「資産所得>生活費」を迎えるまでの明確な道筋ができました。

【FIREシュミレーション】リタイア後の収支実績値を使い、金融資産残高の推移を可視化した

お金の運用にも時間を取られず、精神的な不安を感じない強固なお城を作った感じで、まるっきり「お金に囚われない日々」を送れます。

それによって「経済的自由人」という世界に届いた気がしました。


今後は地理的自由か

あとは自動化です。

金融機関の利用サービスも整理し、リモートで操作できるようツールや設定もあちこち進めました。

海外のIPアドレスだと認証されない、とかいろいろあって、テクニカルな問題対処が多々あります。

支出を簡単に把握できる自動化や、資産運用も閾値を設定してメール通知が来るような仕掛けも取り掛かってます。

そうすれば「自分自身はどこに行こうが何をしてようが意識せずにいられる」といった「地理的自由」が実現できるはずです。

地理的自由とは、プチ移住であったり頻繁な旅行であったり好きなことを好きなところでしていても困らないというデジタルノマド的なことをするプラットフォームです。

とはいえ、まだまだ東京アーリーリタイア生活でやることがあるので、実行はかなり先になるとは思います。

終わりに

サラリーマンの若かりし頃は、忙しいときには「自由が欲しい~」なんて言っていたのですが、どういった自由が、なぜ欲しいかなんて、まるで解像度もなく浅い発言だった気がします。

ようやく自由の門番を幾つか突破し、更なる地理的自由に向けた冒険をしています。

次なる目標は

「世界を股にかける経済的自由人」です。

が、事情があってあまり声高に叫べません・・・。

なぜって???

「短い股下ですけど、なにか?・・・」


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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