アーリーリタイアをしようと思ったときに、3つの分析をしてリタイアすべきかを検証しました。
それは、
①リタイア後の「やりたいことリスト100」を見直すこと
②リタイアのタイミングが適切かの分析をすること(リタイアによるゲインとロスの比較)
③人生の収支シュミレーション
で、以前記事にしてものです。
今回、この②で実施した「リタイアによるゲインとロス」を掘り下げてお話します。
これが判断の妥当性を決定付ける分析になります。
具体的な内容について記憶をたどり、綴っていきたいと思います。
アーリーリタイアによってロス(失う)もの
まず、僕の場合は50代半ばを過ぎてのアーリーリタイアにおいて、何を失うかをリストアップしました。
①給与収入
リタイアによって給与収入は0になります。60歳からは再雇用契約により給与も半分程度に落ちるので、定年まで8年分の給与がありましたが、実際のロスは5年分となります。
②年金
厚生年金と企業年金の積み立てはなくなり国民年金となります。よって、50歳以降に通知される年金受給額(これは60歳まで今の給与水準が続いたものとして計算されたもの)は数パーセントのダウンとなります。
③会社の福利厚生
いわゆるポイント制によって選択できる健康診断であったりスパやスポーツジム等々の無料券などはなくなります。今後は自費での健康診断となります。
④社会的信用
会社員であるがゆえに投資やマネーライフとしては、住宅ローンが組めたりクレジットカードが作りやすいといったメリットがなくなります。
⑤会社を通した自己実現
会社として動くことで、個人では到底作ることができない人的ネットワークや得れる情報の質や量、社会への影響力など、まるっきり失います。
なお、おまけ的なものですが、
⑥婚活力
異性に対する魅力をどう感じるかは人により違います。女性が男性を魅力的と思う点は(特に出会うまでは)、男性の社会的ステータスや年収を重視することが多いようです。無職となればレベルは0です。もちろん例外もありますし最終的には人間性が大事にはなります。
以上、経済的な項目としては、給与収入、年金、福利厚生、そして社会的信用です。
人的つながりというような社会的な方面では、自己実現が大きいです。
なお、バツイチで子供がいる僕は、婚活力とかは重視していませんでしたが、まだ家族を持っていない人にとっては大事な要素かもしれません。
アーリーリタイアによってゲイン(得る)もの
同様に、アーリーリタイアで何を得るかをリストアップしました。
①今しかできない投資
海外諸国はコロナのダメージを克服し、観光を再度立ち上げる施策でニューノーマルを目指しています。観光立国の不動産市況が低迷するなか、観光が戻る前に、リスクのある段階で不動産投資などを進めておくにはぎりぎりのタイミングです。
②健康年齢のうちにしかできないスポーツ
サーフィン系など、海の上で動き回るスポーツを長年してきました。そこから派生したスポーツが沢山あり、カイトサーフィンやウイングなど、健康年齢のうちにしか始められないスポーツがあります。
③体力やハードシップを伴う旅
これも山であったり僻地であったり、寒さや暑さなども含め、年齢を重ねると難しくなる旅や冒険は優先してやりたいと思いました。
④新しい技術や知識の習得
サラリーマン時代は仕事に必要なスキルという制限をかけて知識をつけていました。
しかしそれは楽くはありません。リタイア後は自分が好きなもの(仕事と一切無関係でやってこなかったもの)を再開拓したいと思いました。
⑤親孝行
年々、年老いていく母親をみるにつれ、これまで仕事が理由に十分な親孝行をしてこなかったことが気になりました。
親が元気なうちに親孝行をしなければ後悔します。リタイアしたらいろいろな親孝行をできると思いました。
⑥友人・お世話になった人
親孝行と同様、やはり今の自分があるのは友人やお世話になった人のおかげです。
少し疎遠になった友人やお世話になった人とも再度親交を作り、感謝の気持ちを返したいなと思いました。
⑦自分ならではのビジネス
会社での仕事は、個人事業主としてやるよりもスケールやダイナミックさが大きい一方、好きなことだけを自分だけの力だでやり遂げるという点で味わいは薄いものです。
「仕事を趣味のように」から「趣味を仕事のように」へと軸を変えたいと思いました。30代で起業経験もあり大変さは理解しているので、あくまでも緩く軽くビジネスになればという感じです。
リタイアによるゲインとロスを評価する
以上が、アーリーリタイアをすることで得られるもの(ゲイン)が失うもの(ロス)を上回るかを、具体的に洗い出して検討した内容です。
結果は、ロスよりもゲインがより大きいということが、アーリーリタイアをすべきと判断した決定打となりました。
つまり、定年まで働かずにアーリーリタイアをすることで、より大きな幸せを得られるだろうと判断しました。
列挙した項目は、見落としているものや、見積もり違いのものがあるかもしれません。現実に経験していかないと、その期待値通りとなるかはわかりません。
ですが、完璧さを求めて何も判断しないよりも、自分の気が付く範囲で可能な限り洗い出して判断することで、間違いのないアーリーリタイアをしていけます。
終わりに
人生で何をもって幸せと感じるかは人によって違います。
ここに列挙したものは、僕にとって大事なものであって、誰もが同じであるわけはありません。
項目の正しさよりも、自分の価値に照らし合わせて適切なものを的確に判断することが大事だ、ということをお伝えしたいのです。
自分と向き合うことをなくアーリーリタイアは成功できないと思います。
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