50代の半ば(2021年の春)に最終的にアーリーリタイアを決断しました。
その決断の背景には不安や迷いがあり、いつも「いまが本当にリタイアすべきタイミングか?」と悩んでいました。
この悩みを解くために、僕が実施したのが「リタイアによるゲインとロスの比較」です。
今日はその当時の判断軸について綴ります。
アーリーリタイアによってロス(失う)もの
当時、リタイアで何を失うかをリストアップしたものが以下です。
①給与収入
リタイアで給与収入は0になります。60歳から65歳は「再雇用契約」を結んで給与は半分になるので、実質、今の年収の6年分を失うことになります。
②年金
厚生年金から国民年金への切り替えで年金受給額は数パーセントのダウンとなります。
③会社の福利厚生
健康診断や福利厚生のリゾート施設、スポーツジム等々の優遇や無料待遇ははなくなり、今後は自費での健康診断なども必要となります。
④社会的信用
会社員であるがゆえの信用で住宅ローンが組めたりクレジットカードが作りやすいといったメリットは失います。
⑤会社を通した自己実現
会社の枠組みや肩書だからこそ作れる人的ネットワーク、接する情報の質や量、社会影響力などまるっきり失います。
アーリーリタイアによってゲイン(得る)もの
同様に、アーリーリタイアで得るものをリストアップしました。
①今しかできない投資
コロナ禍によって国内外の観光地は経済も不動産市況も低迷しています。ニューノーマルに戻ればインフレや停滞からの急回復で不動産投資も大きな成長をすると思います。アーリーリタイアの時間と自由を使って投資を進めるのに最適タイミングです。
②健康年齢のうちにしかできないスポーツ
サーフィンなどは長年してきましたが、今後はカイトサーフィンやウイングなど健康年齢のうちにこそ習い始めるのが良いスポーツを取り組むのも今が最適なタイミングです。
③体力やハードシップを伴う旅
山であったり僻地であったり、寒さや暑さも含め、年齢を重ねると難しくなる旅や冒険は優先してやりたいと思いました。
④新しい技術や知識の習得
サラリーマン時代は仕事に必要なスキルに限定し知識をつけていました。ですがリタイア後は時間もあるので自分が好きなものを幅広く学びたいと思いました。
⑤親孝行
年々、年老いていく母親をみるにつれ、これまで仕事が理由に十分な親孝行をしてこなかったことが気になりました。親が元気なうちに親孝行をしなければ後悔します。リタイアすれば親孝行を存分にできます。
⑥友人・お世話になった人
親孝行と同様、今の自分があるのは友人やお世話になった人のおかげです。少し疎遠になった友人やお世話になった人とも再度親交を作り、恩返しをしたいと思います。
⑦自分ならではのビジネス
仕事というフィールドではなく、個人として「趣味を仕事のように取り組む」というやり方もリタイアで時間ができれば可能です。30代で起業経験もあってその大変さは理解しているので、リタイア後は緩く軽くビジネスができれば楽しいと思います。
リタイアによるゲインとロスを評価する
こうして、アーリーリタイアで得るもの(ゲイン)と失うもの(ロス)をリストにして比較した結果、「失うもの<得るもの」という結論に至りました。
これは、損得だけの問題ではなく「アーリーリタイアの今だからこそできる(=今しかできない)」という項目(親孝行など)も大きいと思いました。
漠然と「いまFIREすべきか?」と考えるより、こうして材料を出して比較判断することで、頭も整理でき、判断に自信が持てました。

