アーリーリタイアの決断の決め手~ゲインとロス分析(50代半ば)

2022-12-15

セミリタイア

t f B! P L

50代の半ばで最終的にアーリーリタイアを決断しました。

その決断の背景に、自分の心にあった迷いは「いまがリタイアすべきタイミングか?」という問いでした。

この問いに対する回答は、「リタイアによるゲインとロスの比較」によって行いました。

今日はその比較方法を綴ります。


アーリーリタイアによってロス(失う)もの

まず、50代半ばを過ぎてのリタイアで何を失うかをリストアップしました。

①給与収入

リタイアによって給与収入は0になります。60歳からは再雇用契約により給与も半分程度に落ちるので、定年まで8年分の給与がありましたが、実際のロスは5年分となります。

②年金

厚生年金と企業年金の積み立てはなくなり国民年金となります。よって、50歳以降に通知される年金受給額(これは60歳まで今の給与水準が続いたものとして計算されたもの)は数パーセントのダウンとなります。

③会社の福利厚生

いわゆるポイント制によって選択できる健康診断であったりスパやスポーツジム等々の無料券などはなくなります。今後は自費での健康診断となります。

④社会的信用

会社員であるがゆえに投資やマネーライフとしては、住宅ローンが組めたりクレジットカードが作りやすいといったメリットがなくなります。

⑤会社を通した自己実現

会社として動くことで、個人では到底作ることができない人的ネットワークや得れる情報の質や量、社会への影響力など、まるっきり失います。

以上、経済的な側面では「給与収入、年金、福利厚生、社会的信用」で、社会的な側面では「自己実現」が大きいといえます。

アーリーリタイアによってゲイン(得る)もの

同様に、アーリーリタイアで何を得るかをリストアップしました。

①今しかできない投資

海外諸国はコロナのダメージを克服し、観光を再度立ち上げる施策でニューノーマルを目指しています。観光立国の不動産市況が低迷するなか、観光が戻る前に、リスクのある段階で不動産投資などを進めておくにはぎりぎりのタイミングです。

②健康年齢のうちにしかできないスポーツ

サーフィン系など、海の上で動き回るスポーツを長年してきました。そこから派生したスポーツが沢山あり、カイトサーフィンやウイングなど、健康年齢のうちにしか始められないスポーツがあります。

③体力やハードシップを伴う旅

これも山であったり僻地であったり、寒さや暑さなども含め、年齢を重ねると難しくなる旅や冒険は優先してやりたいと思いました。

④新しい技術や知識の習得

サラリーマン時代は仕事に必要なスキルという制限をかけて知識をつけていました。

しかしそれは楽くはありません。リタイア後は自分が好きなもの(仕事と一切無関係でやってこなかったもの)を再開拓したいと思いました。

⑤親孝行

年々、年老いていく母親をみるにつれ、これまで仕事が理由に十分な親孝行をしてこなかったことが気になりました。

親が元気なうちに親孝行をしなければ後悔します。リタイアしたらいろいろな親孝行をできると思いました。

⑥友人・お世話になった人

親孝行と同様、やはり今の自分があるのは友人やお世話になった人のおかげです。

少し疎遠になった友人やお世話になった人とも再度親交を作り、感謝の気持ちを返したいなと思いました。

⑦自分ならではのビジネス

会社での仕事は、個人事業主としてやるよりもスケールやダイナミックさが大きい一方、好きなことだけを自分だけの力だでやり遂げるという点で味わいは薄いものです。

「仕事を趣味のように」から「趣味を仕事のように」へと軸を変えたいと思いました。30代で起業経験もあり大変さは理解しているので、あくまでも緩く軽くビジネスになればという感じです。

リタイアによるゲインとロスを評価する

こうして、アーリーリタイアで得るもの(ゲイン)と失うもの(ロス)比較し、結果、「アーリーリタイアは今すぐすべき」という思いに至りました。

ただ、幾らこうした理論上の比較をしても、やはり最後は「覚悟の持ち方」です。

自分にとって何が重要かの観点は人によって違いますし、自分が思っているものが、本当に心底、自分が思っているものか(どこか他者の影響でそう信じ込んでるだけでは?)など、最後の決断は「自己信頼」みたいなところを突破できるかどうかでした。

言い換えると、「なんとかやっていけるだろう」と思ったという単純なことです。。


自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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