FIRE後の生活水準をどう設計するかは、人それぞれです。
生活水準を下げることで、より早くFIREを達成し、「働かない状態」という自由を早期に手に入れる人もいます。それも一つの合理的な選択だと思います。
ただ僕は、アーリーリタイアの時期が多少遅くなっても、FIRE後に生活水準を段階的に上げていくという方法を選びました。
それが、僕にとって最も納得感のある人生の移行だったからです。
今日は、この考え方と、その過程で得た学びについて綴ります。
FIRE直後は「変えない」ことを選んだ
FIRE直後、僕が最優先したのは生活水準を上げることではなく、見極めることでした。
FIREから1〜2年は、サラリーマン時代と同じ生活水準を維持し、税金や社会保険料など、リタイア後に発生する不確実な支出が、想定通りなのかを確認する期間に充てました。
この期間で、家計に関する不確実性はほぼ解消されました。
「この生活水準なら、無理なく続けられる」と確信できたことが、次の判断の土台になりました。
安定の先にあった「退屈」
FIRE2年目以降、経済的にも精神的にも安定期に入ります。
時間の使い方にも慣れ、懸念していた衝動的な浪費も起こりませんでした。一方で、次第に感じ始めたのが退屈でした。
いつも通りの日々を過ごしていても何ら問題はない。
でも、そんなルーティンが続くと、どこか物足りないという感覚です。
こうした「退屈」ともいえる感覚が、お金との向き合い方を変えるきっかけになりました。。
お金を使う実験をする
そこで僕は、「やりたいことに、あえてブレーキをかけない」実験を始めました。
旅行、学び、新しい体験など、いまの自分が関心を持つことに対して、1年間、無制限に支出を増やしてみたのです。
その結果、生活費は約20%増えましたが、増えたのは基礎生活費ではなく、ゆとり費でした。
居住環境、光熱費、日用品、食材などの基礎生活費は上げず(つまり、生活上の贅沢はせず)、旅行、学び、新しい体験などのゆとり費だけを上げました。
気づけば、「基礎生活費>ゆとり費」だったものが「基礎生活費=ゆとり費」といったバランスになりました。
自由投資予算という別枠
さらにFIRE3年目からは、「自由投資予算」を別枠で設けました。
空き家の購入とDIY、2台目の車など、思いついたことに即座に動ける余白です。
この予算があることで、「やりたい」という感覚にブレーキをかけずに済むようになりました。
段階的に上げたから見えたもの
FIRE4年間を通じて感じたのは、段階的に生活水準を上げたからこそ、お金の使い方の解像度が上がったということです。
もし最初から大きく使っていたら、体験の質や、自分にとっての価値を見極める前に、消費や浪費で終わっていたかもしれません。
段階的に検証しながら生活水準を上げたからこそ、
①お金を使うことと満足度の相関(=金銭的価値観)が可視化できた
基礎生活費とゆとり費という区分や比率で、自分が満足できる状態が数値化された
→ 「基礎生活費≦ゆとり費」というマイルール
②お金を使うことで好奇心を刺激し日常が広がる感覚を得られた
日常生活で「やりたい」と思ったものに、「お金がもったいないから」とブレーキを踏んで機会損失をさせず、その好奇心を実行に移せる
→ 自由投資予算という枠組み
終わりに
FIRE後の4年間で学んだのは、お金の使い方というより、お金を何に変換すると満足度が高いのかでした。
それは「人間関係、好奇心、体験、そして知識やスキル獲得」です。
FIRE5年目以降は、これらを資産と捉え、さらに段階的に投資していくつもりです。
10年後、20年後に振り返ったとき、「良い長期投資だった」と思えれば良いと考えています。
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