FIREを考えるとき、多くの人が「今どうするべきか」で迷います。
ですがFIREの判断は、正しかったかどうかが見えるのはずっと後になってからです。
だからこそ、将来の自分が振り返って「あの選択で良かった」と納得できることが重要です。
シリーズ最終回の今回は、後悔しないために“自分らしい判断”をどうつくるか、その方法をまとめます。
主体的な判断とは「理由を自分で語れる判断」
FIRE後に痛感したのは、やはり “自分で決めた” という軸 が一番の拠りどころになることです。
判断の起点が、
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他人の価値観
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世間の空気
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将来の不安
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失敗を避けたい気持ち
といった外側にあると、どれだけ合理的でも主体性は残りません。
僕自身、FIRE時の判断として、経済的な持続性(FIREシュミレーション)や「FIREで得られるものvs失うもの」を比較したりもしました。
ですが「後悔ないFIRE判断」という意味では、僕が適用したこの判断方法は不十分だったと思います。
今思う「後悔しない判断か否か」をするために必要だと思うのは「自由を支える4つの資源」 を意識し設計することです。
自由を支える4つの自由資源
僕がFIREに期待するのは会社に縛られずに「自由に生きる」ということです。
そんな自由を支えるんは以下の4つの資源です。
FIRE後の生活で改めて大事だと感じたのが次の4つです。
① お金:選択肢を生む量的な自由。
② 時間:選択を実行できる余白。
③ 健康:自由を自在に操る基礎体力。
④ 社会:人間関係や社会活動で心理的安定と刺激を得る。
なお、この4つは相互に深く影響し合います。
・健康があれば、時間の質が上がる
・時間があれば、人間関係を育てられる
・心理的安定は、お金への過剰な不安を抑える
・お金に安心があれば、時間や精神の自由度が増す
僕にとっては、4つは「幸福の源泉」であると同時に、主体的判断を支える自由のインフラです。
僕の自由資源の割り当て
主体性は、この4つをどう配分、役割づけるかを自分で定めることで強まります。いま(FIRE4年目)の僕は次のように設計しています。
お金:必要なだけあれば増やす必要はない
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時間:旅や文化、思考に使う時間が重要
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健康:自由度を最大化するインフラ
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社会:生活の質を上げる人間関係や社会活動をする
この配分は、FIRE後から今に至るまでに多少の変化しました。
こうした自分の判断の構造を明確に持ち、必要に応じて設定変更することが、後悔のな判断につながっていくと考えています。
終わりに
FIREは「辞めた瞬間にすべてが自由になる」わけではなく、むしろそこから自分なりの自由をどう設計するかという長い試行錯誤が始まります。
4年間のFIRE生活でわかったのは、幸せや自由は他人が定義してくれるものではなく、自分で構造化し、選び、育てていくもの だということです。
今回の「主体的な判断」と「4つの自由資源」は、その設計図の土台になります。
そもそも、FIREで自由を得たのに後悔する可能性は低いとは思いますが、それでも自由の構造や求めるものを自分なりに説明できるか否かは、より大きな判断の後押し材料になると思います。
以上でこのシリーズ(5記事)を終えますが、FIRE判断のお役立てば嬉しく思います。
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