FIRE生活に入ってから、旅のスタイルに新たなパターンが加わりました。
それが「プチ移住候補先の街を深掘りする旅」です。
観光やグルメを楽しみながら、その土地の不動産市場もチェックするという、ゆるいようでいて実務的でもある旅を何度もしています。
このスタイルに共感してくれるのが、同じくセミリタイアしている男性の友人です。
彼は不動産投資で長く実績を積んできていて、旅とリサーチを兼ねる僕にとっては、とても心強い相棒です。
そんな仲間との旅で、ときどき起こるのが「俺たち、ゲイカップルに見られてない?」という、ちょっとした誤解です。
エピソード:男2人のリゾート物件の内覧
ある有名リゾート地で気になっていた物件を見に行ったときのことです。
平日の昼間、不動産会社の担当者と合流した瞬間、どこか戸惑ったような空気を感じました。
デスクに案内され、渡されたアンケート用紙はなぜか1枚だけ。
「代表者の方だけで結構ですので・・」と渡されました。
その時に「男2人、水入らずで過ごすドリームホーム~ムフフを求めている客と誤解されている」と感じました。
そこで僕はすぐに、「友人も別の目的で検討するので、もう一枚お願いします」と伝え、担当者もハッとした様子で追加の用紙を持ってきてくれました。
確かに、平日の真昼間に男性2人がリゾート物件を見に来る状況は、仲介担当者からすれば「訳ありカップルが来客の少ない時間を狙って内覧に来た」と映っても不思議ではありません。
もちろん、僕自身は海外経験が長く、ゲイに対する偏見は全くありません。ゲイの友人もいますし、職場でもゲイであることをオープンにしていた社員とも普通に働いていました。
ただ、こちらの利用目的が誤って伝わると、説明が面倒になるのも事実です。
そこで僕は、内覧中の会話でも自然に「この間取り、〇〇(友人)の奥さんも喜びそうだよな」とか「奥さんはこのキッチン好きそうじゃない?」といった誤解を解くような会話を挟むことがあります。
そうすると担当者の緊張も徐々にほぐれていき、通常モードに戻っていきます。
こうした小さな経験を積んだことで、僕も慌てることはありませんし、誤解を持たれていそうな担当者にも落ち着いて対応できるようになりました。
自由な生き方は、社会の前提とズレる
こうした誤解は、FIRE生活ならではの「社会とのズレ」から起こります。
平日の真っ昼間に、男性2人でリゾート物件を内覧する・・これは一般的な生活リズムでは想定されにくく、仲介担当者からすると顧客像をつかみにくいのだと思います。
「職業は?」、「どういう利用目的?」、「どんな属性?」・・営業力のある担当者ほど、相手のプロファイルに合わせて説明しようとするため、情報が少ないと混乱が生じるのでしょう。
ただ僕からすると、FIRE仲間にはサラリーマンにはレアな共通点があって「日焼け」や「筋トレ体型」など、時間のあるゆえそんな方向性があるので推測できる気はします。
こうした「前提のズレ」は悪いものではなく、むしろ普段触れない反応に出会える面白さもあります。社会の表情を別角度から見るような感覚です。
終わりに
FIRE生活に入ってから、旅の仕方も人との関わり方も、サラリーマン時代のそれとはまったく違う景色を見せてくれるようになりました。
平日のリゾート地でFIRE仲間と過ごしていると、今回のような出来事はよく起こりますし、サラリーマンの頃にはなかったコミュニケーション力を自然と使うようになります。
こうした社会との距離感を測り直す体験も、FIRE生活ならではの「発見」なのだと思います。
これからもFIRE仲間との旅は続きますが、「同じホテルでも部屋は別々」というプライバシーを持ちつつ自由な時間を楽しもうと思います。
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