「仕事のマイルール」とFIRE問題(暇・喪失・孤独)の相関

2025-12-21

仕事

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FIRE後の生活で、よく語られる課題があります。

それは、①暇を持て余す、②アイデンティティ喪失、③孤独、という3つです。

僕自身、FIREから4年が経ちましたが、今のところこれらが深刻な問題になったことはありません。

なぜそうなのかを振り返ってみると、答えはFIRE後に新しく身につけたものではなく、サラリーマン時代にどんなマイルールで仕事をしてきたかに集約される気がしています。

今日は、FIRE後の代表的な3つの課題と、それを救ってくれた僕の「サラリーマン時代のマイルール」について綴ります。

課題① :FIREは暇

マイルール:意味のない仕事は「観察する」と「やってみる」

会社員時代、意味のない仕事は本当に山ほどありました。

当初は「こんな無駄なことをやらせる組織や上司はどうかしている」と感じていましたが、そう思ってストレスを溜め込んでも、現実は何も変わりません。

どこに行こうか、誰がやろうが、変なことや嫌な人は存在するわけです。

そこで僕の中にできたマイルールが、「観察してみる」というものです。

例えば、文書表現を細かく指示する、資料の見栄え(フォントやサイズ)を気にするなど、僕からしたら「なんそこ?」と思いはしますが、ストレスを溜めるより、まずは感情を挟まずに観察して理由を探ったり・・という対応です。

また、意味のない仕事と思えど「反発する前に、まずやってみる」という姿勢も持ちました。

頭の中で想像した結論だけで戦っても説得力はないので、言われた通りにやってみた体験を踏まえ、納得できなければ意見を言うという「先にやる」という流れです。

このマイルールのせいか、FIRE後の暇な時間も思考停止にならず、嫌なことも拒否ばかりせず、いろいろと観察して試したり、取り組んだり、新たなことにつながっていると思います。

課題② 喪失感(承認の喪失)

マイルール:会社評価と人格は切り分ける

会社員時代から、会社評価を自分の全人格と結びつけないよう意識していました。

評価が高いから価値がある、評価が下がったから人間として劣っていることでもなく、実際、会社の評価なんて自分の世界のほんの一部だと捉えるマイルールです。

この切り分けから、「会社評価も大事だけど、社外や社会で通用するか?」という基準も大事にすれば、会社以外の評価や承認(人間関係や家族、趣味の世界など)も大事にします。

結果、FIRE後の「自分の居場所がない」という喪失感もなくスムースにリタイア生活には移行できたと思います。

課題③ 孤独

マイルール:会社は“役割を演じる場所”と割り切る

僕は会社を、「本音をぶつけ合う場所」というより、「役割を演じて仕事を進める場所」と割り切って捉えていました。

尊敬できない人が上司になったとしても、感情を理由に仕事の質を落としたり、露骨に距離を取ったりはしませんでした。

仕事は仕事として、自分の役割を淡々と果たすだけです。一方で、尊敬できる上司や同僚とは、業務を超えた関係を自然に深めていくし、学びを得たいおちう線引きは意識していました。

この「人間としての好き嫌いと、仕事の進め方を切り分ける」というマイルールは、FIRE後の孤独耐性にもつながっている気がします。

リタイア後は、仕事の人間関係は断捨離され、「人と関わる理由」や「距離感」も自分で自在に設計します。

リタイア後は仕事が無い分、人間関係に敏感になって孤独に陥りやすい可能性がありますが、他人との関係やそこから生まれる感情を切り分けていたせいか、さほど、そうした孤独問題には陥らないで済んでいるのだと思います。

終わりに

FIRE後の課題である「暇」、「喪失感」、「孤独」は、リタイアして突然生まれる問題というより、サラリーマン時代の仕事や人間関係の向き合い方が影響すると感じています。

僕の場合、会社員時代に持っていた次のマイルールが、結果的にFIRE後の自由を扱う力になっていたと、振り返ると、そう思えてきます。

・意味のないことでも、嫌だなと思っても、まずはやってみたり観察する

・評価と人格を切り分ける

・感情と役割を分離して人と関わる

FIREは自由を与えてくれますが、同時に自由のなかでどう判断しどう行動するか、全て自分に戻ってきます。

サラリーマンの「嫌な事への対処」として使っていたマイルールが、こうしてFIRE後の生活にもプラスにつながるのだと、今になって実感します。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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