結論から言うと、2025年11月は「資産は増・支出は控えめ」のバランス良い月でした。
取崩し率と資産増加率
11月1日~30日の資産変動を、リタイア時の金融資産を基準に整理すると以下の通りです。
・取崩し率:0.35% *(月間支出額)÷(リタイア時点の金融資産)
・資産増加率:+1.75% *(月間資産増加額)÷(リタイア時点の金融資産)
両者を差し引くと 月間の資産変動率は +1.4%。
前期(10月)の107.7%から +1.4%で、リタイア時の金融資産を100とするとFIRE42カ月目となる11月末は 109.1% となりました。
旅行がなかったこともあり支出が少なく、取崩し率は前月0.44%→0.35%と低下しました。
なぜ2つの指標で見るか
FIRE前は資産推移と貯蓄率(=資産が増えるスピード)という指標だけで十分でした。
しかしFIRE後は、支出は「消費」ではなく 生活の質を高める行為 となります。
そのため貯蓄率という概念は役割を終え、次の2つに再構成する必要がありました。
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取崩し率:資産寿命を損なわず、適切に使えているかを見る指標
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資産増加率:運用の成果による資産増を確認する指標
この2つは一見相反するようで、実際には 「資産を守りながら適切に使う」ための両輪 のように機能します。
どちらか一方だけを見ると偏りが生まれるため、両輪を毎月モニタリングし、過剰な節約や過剰なリスクテイクを避けています。
純資産推移
金融資産は「生活を動かす流動資産の実力」を示しますが、全体の財務体力を見るには純資産が欠かせません。
これは保有する全資産(預貯金、不動産、株式など)から負債(住宅ローンなど)を差し引いたものです。
リタイア時を100とすると、42か月目の現在は 135.2% と増加しています。
終わりに
FIRE生活も4年目に入り、資産管理の方法もずいぶん洗練されてきました。
いまは、出口戦略を意識した 金融資産・純資産・総資産というKPI を土台に置き、その中核となる金融資産は 取崩し率と資産増加率を分けて追う ことで、「無理なく増やし、必要なところに迷いなく使う」 という資産最適化が実現しつつあります。
ただ、まだ指標について改善の余地が残っているので、これからの1〜2か月は、その仕組みをもう一段磨いていくことでFIRE生活4年間の家計財務コースを無事、卒業したいと思います。
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