FIREで後悔する人、しない人の違い

2026-02-20

経済的自由・FIRE

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今日は、世間でたびたび語られる「FIREの後悔」について、感情論ではなく構造の観点から整理してみたいと思います。

FIREが良いか悪いかではなく、なぜ人によって評価がここまで分かれるのか。FIRE4年が経過した僕なりに、その背景にある「評価軸の違い」を言語化します。

FIREの後悔は「幸福の測り方」で決まる

FIREの後悔は、FIREという選択そのものから直接生まれるわけではありません。

むしろ、自分がどの基準で人生の幸福を評価しているかが曖昧なままFIREを選ぶことで、後から違和感として立ち上がってくるものだと感じています。

僕は、FIRE後の幸福評価には大きく分けて2つの座標軸があると考えています。

環境差分型~サラリーマン vs FIRE

一つ目は、環境差分型の評価軸です。

これは、FIRE生活の良し悪しを「サラリーマン時代と比べてどう変わったか」という相対比較で測る視点です。

  • ストレスは減ったか

  • 制約や強制は減ったか

  • 嫌なことを避けられるようになったか

いずれも減点方式であり、「避けられた苦痛」が多いほど幸福度は上がります。

サラリーマン生活に強い不満を持っていた人にとって、FIREは構造的に後悔が少ない選択になりやすいといえます。

お金には「嫌なことをやらずに済む」という明確な価値があり、その回避効果が大きいほど、人生は好転したと実感しやすいのです。

ただし、この軸には明確なリスクもあります。

FIRE後の後悔要因は主に「お金が足りないこと」に集約され、節約や我慢、不安といった別種の忍耐が日常化します。

一方で、お金以外の要素については、「暇でも忙しいよりまし」、「孤独でも嫌な人間関係よりまし」と、受容可能な場合も多いといえます。

未来基準型~分岐した自分同士の比較

もう一つが、未来基準型の評価軸です。

こちらは、「理想の未来に近づいているか」という観点から、FIREという選択を評価します。

比較対象は過去の自分ではなく、

  • FIREを続けた未来の自分

  • FIRE以外の選択をした未来の自分

という、分岐した可能性同士の比較です。

この軸では、評価は常に「自問」として立ち上がります。

  • この自由を、自分はきちんと使えているのか

  • 目指していた状態に近づいているのか

  • 別の選択のほうが納得できたのではないか

比較対象が「存在しない未来」であるため、構造的に不安や後悔が生じやすいともいえます。

例えば、

・会社員の方が安心だった

・肩書があった頃の方が楽だった

・大きなプロジェクトに関われなくなった

・社会との接点が減った

といった不安や不満です。

一方で、社会的な評価軸を十分にやり切った、あるいは仕事としての限界を感じている場合には、サラリーマンとして描く未来より、FIRE後に描く未来の方が大きく感じられることもあります。

正解・不正解ではなく「配合比率」の問題

重要なのは、どちらの評価軸が正しいかではありません。

多くの人は、この2つを異なる割合で併せ持っています。

環境差分を重視する人もいれば、未来基準を重視する人もいる。

FIRE後悔の多くは、この自分自身の「評価軸の配合比率」を把握しないまま意思決定してしまうことから生じます。

これは、地図上で自分の現在地を知らずに移動するようなものなので、自分の位置情報を理解することが、後悔を避けるための前提条件になります。

終わりに

FIREは幸福を保証する選択ではありません。

FIREはむしろ、自分がどの座標軸で人生を評価しているのかを、強制的に可視化する選択だと思います。

次の記事では、僕自身がこの2つの評価軸をどのような割合で持ち、どのように「後悔しない未来」を設計しているのか、個人的なケースとして、もう一段具体的に書いてみたいと思います。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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