FIRE後の不安をどう減らすか・・これはFIRE生活の質を左右する大きなテーマです。
資産額そのものよりも、「このお金は何のためにあるのか」が曖昧なことが、不安の正体だと感じています。
そこで僕は、FIRE資産を使途目的で分けました。
それは 安心資産/安全資産/安泰資産(安泰の内訳方式) という役割です。
この役割分担をお金に与えることで、僕が向き合ってきた「いかにお金の心配がなくFIREの自由を心底楽しめるようになるか」という「支出vs自由」という矛盾しがちな課題を同時に解決するようにしました。
FIRE後の3層構造
① 安心資産(絶対に手をつけない基盤)
安心資産は、FIRE生活を支える最後の砦として「絶対に手をつけない」とするお金です。
「たとえ他の資産がすべてなくなっても、これだけ残っていれば精神的に問題ない」というメンタル基準で設定していて、僕の場合は 生活費の83か月分 相当となっています。
取り崩す前提のない資産を確保しておくことで、FIRE生活に必要な”深い安心感”を生み出すものです。
② 安全資産(生活防衛・ライフイベント用の“使うお金”)
安全資産は、「不慮」だったり「大型の突発的」な支出への備えです。
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生活防衛費(大病・事故のリスクなど)
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ライフイベント費(家電・車・冠婚葬祭・リノベーション等)
残る人生に起こりうる事象を洗い出し、シュミレーション上は100歳まで想定し、「いつか使うこともあるだろう」として割り当てています。
予期しない支出でFIRE生活が崩れないようにする「防衛構造」を作ることで生活の安全性を高めます。
僕の場合は結果的に 生活費33か月分相当 となりました。
③ 安泰資産(余裕資金)
金融資産のうち、安心資産・安全資産を確保したうえで残るのが安泰資産です。
これは、安心や安全なる資産を取り分けた残りとなるので、いわゆる広義の意味での「余裕資金」です。
世間では「余裕資金を投資に回そう」とも言われますが、僕はこれを全て金融投資に回さず、別の形の投資(自己投資的なものや生活維持のため)にも意識して回しています。
それゆえ、FIRE生活を楽しく安泰に過ごせる役割のお金であり、生活費 101か月分相当を3つに分けています。
安泰資産の3つの内訳
その安泰資産は以下の「投資」という視点を持っています。
① ギャップ補填の引当金(強制確保)
僕は65歳で「資産所得 > 生活費」になるため、それまでに必要な取り崩し総額を算出し、安泰資産から引き当てています。
いわば「アーリーリタイア生活を維持するコスト」ですが、僕自身は「この自由生活を維持し続けるための投資」と捉えています。
これは 生活費17か月分 を置いています。
② 自由投資予算(FIRE生活を拡張するための枠)
FIRE生活では、突発的に「やりたいこと」が出てきます。
そのとき「お金が・・」とブレーキを踏まないため、自由投資予算として予算化しています。
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空き家を購入しDIY
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子供たちとの投資ゲーム
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計画外の2台目の車購入
これらは生活費(日々の継続)では想定していない「人生の拡張」に該当するもので、 生活費17か月分 を割り当てています。
*通常の旅行や趣味は生活費に入っているので、自由投資予算はあくまでも「唐突」や「想定外」の新たな物事をやるための原資です。
3)資産再生(金融投資)
生活費の 67か月分に該当する残りを積極的な金融投資(高リスクに該当)に回し、資産の再生・成長を担う部分です。
この67か月分は全体の約3割に該当して、僕の資産運用比率(以下)とリンクしています。
「低〜中リスク資産運用:高リスク資産運用」=「7:3」
*つまり、金融資産は7割は低~中リスクの元本保証・発行体リスクがある資産運用で、残り30%を株式等への投資比率にしている状態とリンクする
終わりに
安心資産・安全資産・安泰資産という3層構造に分けることで、より厳密な安心感を得てFIRE後の経済的不安を無くします。
また、安泰資産の一部を自由投資予算やFIRE生活に必要な「取り崩し総額」に割り当てることで、「FIRE生活を確実に継続する原資」にもしています。
なお、こうした役割りを与えることと資産運用は別(つまり、役割り=どう資産を区分するか=管理会計的、資産運用=財務会計的)なので、役割りを与えつつ、投資効率も損なわず、安心と自由を両立できます。
こうして、お金の役割(構造設計)を明確にすることで、資産規模に関わらずFIRE生活を支える経済基盤の総合的な安心度は高まると感じます。
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