50代FIRE民は「持ち家が正解」とは限らない

2025-11-27

アーリーリタイア生活

t f B! P L

最近、読者の方から「このまま賃貸で良いのか、それとも都内区分マンションを買うべきか」という相談をいただきました。

50代半ばのFIRE生活者で、都内で一人暮らし、離婚経験あり、旅行好きで自由を大切にする・・という価値観が僕と重なる方で、「持家派」の僕の意見を聞きたかったとのことでした。

背景はシンプルで、家賃上昇が続き「資産もあるし、買ったほうが安心では?」という気持ちが生まれてきたそうです。

結論として、僕は「今の状況なら賃貸が合理的です」と答えました。

今日は、その理由をご本人の了解のもと綴ります。

資産増より自由度優先

相談者の方は、これ以上の大きな資産形成を求めていません。投資で無理に増やすより、生活費をコントロールしながら今ある資産で静かに暮らせれば十分というタイプです。

子どもも自立しており、相続のために資産を積み上げる動機も薄い。むしろ、地方移住なども視野に入れながら、健康寿命のあいだにさまざまな生活を楽しみたいという志向が強いとのことです。

こうした価値観の場合、「資産性」を軸にした持家のメリットは人生戦略と噛み合いません。

ちなみに、都内中古区分には今でも資産性のある物件はあるという自分の見解やその見極め方などは僕からも補足しました。

資産メリットより、保有中の制約が重くなる

確かに、今の家賃と同程度の負担でローンを組み、25年後に資産が残る可能性はあります。

土地比率の高い都内中古なら、管理・修繕計画が良好な物件を選べば資産性も期待できます。

しかし問題は、その物件を見極めて保有し続ける25年間です。

相談者の方は資産形成へのモチベーションが高くないため、そのプロセスは「負担」であり、むしろ自由度を削る要因になりえます。

そして50代FIREにとっての20〜30年は、生活スタイルの変化が最も大きい時期です。

地方都市への移住、サービスアパートメントへの住み替え、あるいは予期せぬ健康面の変化もあり得るなかで、持家はこうした可変性を確実に狭めます。

資産は出口で残りますが、自由は「保有中に削られる」となります。

ここが今回の判断の核です。

流動性を維持し居住を最適化を図る

FIRE生活では、コスト構造を柔軟に調整し、生活を最適化し続けることも重要です。

賃貸であれば、家賃が上がれば住み替えれば良いし、高齢期の審査リスクも、子どもが保証人になれる環境なら問題も解決の余地があります。

相談者の方の価値観(自由、流動性、コスト管理のしやすさ)を踏まえれば、僕の私見としては「賃貸のほうが生活のリズムに合っている」と率直に思いました。

終わりに

僕自身は持家派ですが、それは僕の価値観に合っているだけで、FIREの住まいは本当に人それぞれです。

資産を残したい、居住地を軸に生きたい、ローン返済の体力がある・・そうした人には購入が合うケースもあります。

しかし今回の相談者のように、

リスクを取ってまで資産を増やす必要はない/相続も不要/地方移住やサービスアパートメントも視野/自由を最優先

という方なら、賃貸のほうがFIRE生活の品質は確実に上がると思いました。

同じ家に住み続けるなら持家が優位ですが、自由の幅を生かすなら“軽やかに動ける住まい”こそが、FIREらしい選択だと感じています。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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