FIRE後に取り組んできたテーマはいくつもありますが、その中でも最も自分の生き方に深く関わったのが「Die With Zero(DWZ)」の是非でした。
つまり、「資産は使い切って死ぬべきなのか、それとも安心のために残しながら生きるべきなのか」という問いです。
FIRE生活もまもなく4年。一区切りを迎える今、ようやく「自分の最終見解」を持つことができました。
今日は、その結論と、そこから導かれた僕のリタイア資産の出口戦略について綴ります。
【結論】バランス型DWZ
4年間の実験と検証を経て、僕が選んだのは「使い切る」でも「残す」でもない、「中間のバランス型DWZ」という位置です。
これは机上で考えたものではありません。
実際に「使い切る側」に振り切って半年ほどお金を気にせず支出生活を送る実験もした結果、次の2つの感覚が確信に変わりました。
①「使い切り」を目的化すると自由の質が落ちる
お金を効率よく使いきることが正義になり、人生を「経済合理性を追求するゲーム」と捉える感覚が強まりました。
しかし経済合理性を最重視するのは、どこかサラリーマン時代と同じ資本主義ルールに縛られて生きる価値観から離れていないような感覚です。
僕がFIREをしたのは、「お金に縛られない自由のため」のはずで、DWZを盲目的に追うと、また同じ土俵に戻ってしまう感じがしたのです。
②「使い切りマインド」は経済的安心感を揺らす
資産が十分にあっても「減らしにいく」という前提を持つだけで、安心感が薄れる瞬間がありました。
お金を残すかどうか以前に、「減らし続けるマインドセット」そのものが精神の安定を損なうことに気づきました。
以上の2点から、僕にはDWZはどこか合わないと思いました。
そこから、「”お金を使い切る”と“安心を確保する”という矛盾を同時に満たせないか」と試行錯誤し、次の結論に至りました。
それは「バランス型DWZ」です。
【実践構造】4つの資産レイヤーでDWZを最適化
バランス型DWZは、リタイア資産を「DWZを適用する領域」と「安心を担保する領域」に区分するのです。
厳密には次の4つのレイヤー (①、②=安心、③、④=DWZ)に分けています。
① Safety Base(手を付けない+安心の土台)
絶対に取り崩さない資産。精神の安定そのものを支える領域です。
仮にこれを使わずに終えたとしても、相続になるため「使わなかったら損」とは感じません。
② Life/Event Funds(手を付ける+安心の土台)
「用途は明確でも使途の時期が読めない資産」で、別枠確保します。
生活防衛費:病気や災害等対応(失職はFIREして消えている)という限定的な使途。
ライフイベント費:冠婚葬祭と住宅リノベーション、家電や車の買い替え等(結婚・出産・教育・住宅購入は既に終えた)。
③ Freedom Capital(自由投資予算)
ここはDWZを領域する「ゼロになっても構わない」という経験への投資や挑戦の予算です。
FIRE3年目、旅行や趣味といった日々の自由が当たり前となり、生活ルーティンが退屈にました。
その退屈ゆえ「刺激を!」と思っても、お金を気にしてブレーキを踏んでしまうこともありました。
そこで、興味あることには無条件で使って良い予算として自由投資予算を設定しました。
空き家DIYなど、この枠のおかげで「サラリーマンの頃には想像もしなかった経験」を増やせています。
④余裕資金
上記の3つを差し引いた残りが「余裕資金」で、日常生活費や通常の運用の源です。
Freedom Capitalほど攻めず、効率的な運用と安定した消費の両立を担う資産運用の実務的なレイヤー です。
終わりに
FIRE後の4年、僕は「使い切る」と「残す」の両極をあえて試し、最もしっくりくる「自分仕様のDie With Zero」に辿り着きました。
それは、4つの層に「用途を分け」をして「自由は最大に、安心は確実に」という「資産の最適化」となりました。
Die With Zeroというテーマ、「資産は使い切って死ぬべきなのか、それとも安心のために残しながら生きるべきか?」
これは「お金をどう使い切るか」という資産の出口戦略の大前提でもあり、僕には「今という瞬間をどう最適な状態で生きるか」を突き詰めるテーマにもなりました。
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