早期リタイア後の生活設計を考えるとき、多くの人がまず「資産」を軸に考えると思います。
給与という定期収入(キャッシュフロー)がなくなるゆえ、資産(ストック)とそれが生み出すキャッシュフロー(配当金等)に注目します。
ただ、キャッシュフローの全てをリスト化してみると、当然、資産が生み出すものと、資産に計上されなくても得られるキャッシュフローもあります。
今日は、このキャッシュフローをリスト化して全体像を明確にすることで、リタイア生活の「自由と安心」を考え直しました。
資産の4層モデルは「自由と安心」を可視化
僕は資産については、次の4層に色分けしてリタイア生活の「自由と安心」を確保しています。
第1層:精神安定(安心ストック):手を付けない安心の土台
第2層:生活防衛(安心ストック):突発的な支出への備えによる安心
第3層:余裕資金(自由ストック):安心層(第1, 2層)以外の資産
第4層:人生拡張(自由ストック):自由投資予算
これはあくまで「考え方のフレーム」であり、金額の大小ではありません。
FIRE後の生活を「自由を最大に、安心を確実に」保つうえで、精神的にも整理しやすい構造でした。
しかし一方で、資産に勘定されなくても受取るキャッシュフローもあります。
キャッシュフローを色分けする
そこで、キャッシュフローを全てリスト化してみると、大きく2つの種類があることに気がつきます。
①個人資産として持ちながら、その資産がキャッシュフローを生む(区分=資産)、
②資産として持ってはいないが、制度がキャッシュフローを生む(区分=資産外)、
そのうち、後者(②)は以下の3つがありました。
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公的年金(国民年金)…確度が高く安心色が濃い
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公的年金(厚生年金)…給付額は変動するがベースとしては確実
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企業年金/確定給付年金…企業が約束する高い確度のキャッシュフロー
*この年金の見解は人によると思います
これらは資産に計上していませんがリタイア生活を支える「収入源」です。
この2つを区分すると資産側で安心を確保するものとキャッシュフローのみで安心を確保するものが色分けできます。
終わりに
僕はFIRE後はなるべく「自由を最大に、安心を確実に」をもって生活したいので、資産だけでなく、将来にわたるキャッシュフローも含め、経済基盤の全体を中立的に見渡したいと考えています。
資産の色分けに加え、キャッシュフローも2つに色分けし、生活基盤を過不足なく把握できると思っています。
こうした資産とキャッシュフローの両者を混乱することなく合算して経済基盤を把握することは大事だと思い、自分のケースではありますが、記事にしてみました。
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