FIRE後の生活として「東京と地方を行き来する二重生活」に憧れていました。
そのため、東京で使う車は完全に「都会仕様」とし、地方では軽自動車などをレンタカーする作戦で進めてきました。
やはり車好きとしては、車を単なる移動手段ではなく「生活の一部」として捉えています。
なので、都会仕様の車は実用性よりも、スタイリッシュなデザインや走りの質感、ハンドルの握り心地やアンビエントライトも気に入って購入しました。
そうした感覚的な要素は自己満足ながら「いいなぁ~」と、毎度、乗りながら思う訳ですが、ただ現実は、想定していたFIREライフとは少し違う方向へ進んでいるがゆえ、困ったこともあります。
今日は、「FIRE生活の想定とリアルのギャップ~車の選定違い」について綴ります。
想定とは違う「関東近郊との二重生活」
FIRE直後から、飛行機を使って月1ペースで地方都市を巡る「二重生活もどき」を続けています。
航空券もホテルも早めに予約すれば手頃な価格で楽しめ、旅する自由を存分に味わっています。
しかし、偶然の縁から関東の海辺の空き家を手に入れ、DIYを始めたことが転機となり、「都会と地方」の憧れの二重生活が、更に二重になるという状況になってしまいました。
関東圏内は片道2時間の距離を車で移動するのですが、問題は、海辺の道や細い路地を走行したり、資材や工具を運ぶので、所有している都会仕様の車は使いたく無いという点です。
最初はレンタカーでしのいでいましたが、コストがかさみ、効率も悪いと感じました。
想定外の2台持ち・・“作業車”の自由
そんな折、知人から古い車をタダ同然で譲り受けることになりました。
これが結果的に「作業車」として理想的な存在になりました。
工具や資材を気兼ねなく積めて、多少の悪路も気にせずバンバン走れます。
気を遣う都会仕様の車とは違って「どこでも気がねなく行ける車」はとても使い勝手の良いものだと実感します。
車検や保険等々、維持費は当然かかるので、自由投資予算から回しましたが、とにかく自由で気軽に使える一台があるのは思いのほか快適です。
こうして、僕はまったく想定していなかった「2台持ち生活」に落ち着きました。
終わりに
FIRE後の生活がこうなるとわかっていれば、都会仕様の車も「ステーションワゴン」タイプなり、都会と郊外の両用で選んでいたかもしれません。
でも、FIRE後の生活は計画どおりにいきません。
車選びも理想のライフスタイルを映す鏡のようなもので、対極の2台を乗り分ける今の生活で結果的に「自由が拡張した」と感じています。
乗り潰すつもりで走れる車があると「これで日本一周するのも楽しそうだ!」と、行動範囲が広がると思えるからです。
FIREは、理想の自由を追うことより、想定外の自由を拡張しながら楽しむほうが、更に満足度が高いと感じる、そんな車の想定外エピソードです。

