アーリーリタイア後の生活というと、「毎日が自由で、時間に縛られない暮らし」を思い浮かべる方が多いと思います。
たしかにそれは間違っていませんが、実際に暮らしてみると、自由であるほど自分なりの“基本パターン”が自然に形成されるものです。
今日はそんなアーリーリタイアの「1日」がどう形成されているか、その構造について綴ります。
アーリーリタイア生活の2つの過ごし方
僕の過ごし方には、いくつかのバリエーションがありますが、大きく分けると2つです。
ひとつは「何も予定がなく在宅中心で過ごす日」。これが全体の半分を占める、いわば標準パターンです。
もうひとつは、旅行、プロジェクト活動、友人との食事など、外出の予定が入る日です。
こうした日は、標準パターンを「圧縮」して組み込むイレギュラーパターンになります。
おそらく、年齢を重ねるにつれてイレギュラーな予定は減り、標準パターンの比重が増えていくのではないかと感じています。
イレギュラーパターンの日々
僕の場合、月の4分の1は旅行に充てています。旅行は2~3か月前に格安で飛行機やホテルを予約し、旅行そのものは3日~1週間、国内外を問わず行きます。
これは僕のFIRE生活での中心的(優先的)スケジュールです。
この確定された優先スケジュールの合間に、個別に、家族や友人との食事会がランダムに入ります。予定は数か月前から決まっていることもあれば、直前に決まることもあります。
さらに、その隙間を縫って、ここ1年ほどは、海沿いの空き家をDIYでリノベーションするプロジェクトにも取り組んでいます。これは週1で1泊2日で通うことも多々あります。
こんな感じで、「スケジュールを自分で自在に調整できる自由」がありますが、その優先順位は、自分の価値観やライフスタイルを反映したものになっていると感じます。
そんな「型」であり「構造」が自分のアーリーリタイア生活です。
型における個性は何か
FIRE後の自由な生活というのは、何もしない時間が増えることではなく、自分のペースを設計できる自由を得ることだと思います。
そして、自分のやりたいことの優先順位をもとに予定を埋めていくといった構造になります。
なので、人によってそんな「型」には個性がでると思います。
ちなみに僕にとって旅行は予めFIRE後の中心的な趣味として予定されていた活動です。
ですが「プロジェクト」というのは、僕がリタイア前には想像もしなかった、まさかリタイア後にこんなことをするとは・・といったものばかりです。
この過去4年のリタイア生活で取り組んできたプロジェクトはほぼ偶然の産物で、これは別の記事で、なぜそうした偶然が起こるかも綴っていきます。
終わりに
今回は、FIRE後の生活スケジュールの成り立ちを中心に紹介しました。
僕の暮らしが「意外と時間的に詰まっている」と感じるのは、やりたいことを「選んで詰めている」からであって、それは優先順位をはっきりさせているからです。
決して「FIREは暇つぶし」という感覚はありません。
こうしたスケジュールが生成される構造を理解すると、FIRE後の過ごし方を想像しやすいかと思います。