「総資産」や「年収」を盛っている投資ブロガーたち

2025-10-03

経済的自由・FIRE

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投資やFIRE関連のブログのなかには、誠実で参考になる記事がある一方、「総資産〇〇円」「年収〇千万円」といったタイトルに派手な生活を公開して読者を引きつけるものがあります。

そして、「嘘ではないが誤解を招く数字」を巧みに使い、自分を大きく見せるケースも少なくありません。

今日は、この「総資産」や「年収」という言葉に潜むトリックについて綴ります。

総資産のカラクリ

典型的なのは、FXや株式の信用取引のようにレバレッジを使った投資を、そのまま「資産」として公開しているケースです。

例えば、自己資金100万円をもとに信用取引で900万円を借り入れ、合計1000万円分の株を購入したとします。

その後、1年のうちに株が1500万円に値上がりすれば、「総資産1500万円」とか「1年で資産が15倍」と書くことはできます。

しかし実際には900万円を返済する必要があるため、純資産は600万円しかありません。

数字だけ見れば「短期間で凄い!」と錯覚させられますが、それはあくまで簿価上の表現にすぎないのです。

年収と売上は同じではない

同じ仕組みはフリーランスや自営業の「年収アピール」にも見られます。

サラリーマンの年収は、税金や社会保険料を引けば基本的に生活に使えるお金です。しかし、自営業の場合は「売上」と「所得」がまったく違います。

例えば、年間2000万円を売り上げても、仕入れに1500万円かかれば、残るのは500万円です。

にもかかわらず「年収2000万円」と表現すれば、成功者に見せかけることができるわけです。

ここでも「売上」と「所得」を混同させるトリックが使われているのです。

数字を盛る意図

こうした、発信者が数字を盛って見せる背景には「信頼と影響力」を手っ取り早く得る目的があります。

数字が大きいほど「この人はすごい実績を持っている」と思わせやすく、その延長で「情報商材を買いませんか」とか「コンサルを受けませんか」という誘導につなげやすいわけです。

豪華な暮らしぶりや派手な数字を並べて信頼を演出するやり方は、一種のマーケティング手法ですが、健全とは言いがたいものです。

終わりに

ネット上では「総資産」や「年収」など、嘘ではないが意図的に多く見せて、情報商材を売ったり、コンサルを提供するような人もいます。

あるいは最近は、YouTube広告でも有名人を使った投資勧誘などもばんばん出てきます。

やはりお金を増やそうと思う以上は、情報が氾濫するネットで騙されたりしないためにも、こうした金融リテラシーを磨くことは、今後もますます大事な時代だと思えてきます。



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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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