韓国や台湾では、成人男性に一定期間の兵役が義務づけられています。
韓国では約18〜21か月、台湾でも最近は1年の兵役期間が復活したそうです。
タイの場合は少し異なり、21歳以上の男性がくじ引きで徴兵される「抽選制」です。赤いカードを引くと兵役に就くことになり、YouTubeなどで、その瞬間にショックを受ける若者たちの映像も見かけます。
このように、徴兵制度は国によって形は違えど、実質的には国家が個人の時間を徴収して軍事費を節約する仕組みと言えるでしょう。
今日は、そんな徴兵制度がもし日本にあったら、FIRE志向者にとってプラスかマイナスかを綴ります。
時間の自由が奪われるマイナス
徴兵制度がある場合、その自由は一時的に国家に預けることになります。
訓練や勤務時間、生活リズム、行動のすべてが指示によって動く世界で、自分の裁量で時間を使えないという意味では、FIREの理念とは真逆です。
また、兵役中は資産運用の意思決定や生活設計のPDCAが止まるため、時間だけでなく「自己管理の自由」も失われるでしょう。
経済的にはプラスの要素もある
一方で、経済面から見ると一定のメリットもあります。
兵役中は衣食住が支給されるため、支出がほぼゼロになります。
給与や手当が支給される国も多く、仮に日本で同様の制度が導入され、税金や社会保険料が免除されるとすれば、これは一種の「強制ミニマリズム期間」とも言えます。
生活コストを抑えながら資産を減らさない、かつミニマリスト体験ができるという点では、FIRE実現にプラスに働く可能性もあります。
個人的には徴兵制度は嫌だ
とはいえ、僕は徴兵制度そのものには強い抵抗感があります。
たとえ衣食住が保証され、税金や社会保険料が免除され、給与が支給されるとしても、やはり嫌です。
理由は単純で、「お金を得ても、自分の時間を失うから」です。
そんな徴兵制度でFIREを目指すより、よほど自由意思によって投資をして利益に対して税金を払ってでも資産形成するほうがよっぽどマシです。
終わりに
もし日本に徴兵制度があったら、FIREという生き方は大きく制限されてしまうでしょう。
韓国のトップアイドルも徴兵制度に参加するなどで大きなニュースになりますが、そんな徴兵制度もなく、医療サービスも充実している日本は、やはり良い国だと思います。
くじ運の悪い僕なので、もし、僕がタイ人だったら、きっと抽選で徴兵制度に当たってしまう気もします。
日本に生まれて良かったと思う理由の1つです。