アーリーリタイア生活に入ると、睡眠や生活リズムを自分で設計できるようになります。
これは現役時代にはなかなか得られなかった大きな変化です。
しかし、この「自由なリズムの過ごし方」は人によって感じ方が大きく異なります。
僕自身は「眠いときに寝て、起きたいときに起きる」というランダムなスタイルを自然に選びましたが、一方で「同じ時間に寝起きすることが心地よい」と感じる人もいます。
今回はこの二つのスタイルを整理しつつ、僕にとってのメリットを深掘りしてみたいと思います。
規則正しさを好むタイプのメリット
規則正しさを重んじるタイプの人は、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることに安心感を覚えます。
生活のリズムが安定することで体内時計が整い、眠りの質が良くなったり、日中の疲労感が軽減されたりする効果が得やすいからです。
このタイプにとって「自由」とは、生活の乱れではなく「誰からも強制されず、自分の意思で規則正しい生活を守れる」ことにあります。
安定したリズムによって健康を維持でき、精神的にも落ち着いた毎日を送れるのが大きな魅力です。
ランダムさを許容できるタイプのメリット
一方で僕のように、眠気を感じたときにそのまま寝て、自然に目が覚めたときに起きるスタイルを心地よいと考える人もいます。
このタイプは多少ランダムな睡眠リズムでも「健康」「パフォーマンス」「時間の主体性」が守られていれば問題がありません。
むしろ「時間に縛られない」こと自体が自由の象徴です。
強制的にリズムを整えようとする方がストレスであり、かえって効率を下げてしまいます。
体調や集中力に応じて休息と活動を切り替えることで、結果的にパフォーマンスを高められる点がこのスタイルの特徴です。
僕の睡眠スタイルと4つの軸
僕はランダムさを許容するタイプであり、そのメリットを「4つの軸」で捉えています。
①嫌なものから逃げられる安心感
「明日の仕事のために無理やり寝なきゃ」というストレスから解放されました。寝ることが義務ではなく、本来の休息として戻ってきた感覚があります。
②健康を守る安心感
眠気を無視せず、体が求めるリズムに合わせて休めるため、体調が安定します。現役時代に感じていた「睡眠不足の蓄積による不調」とは無縁になりました。
③パフォーマンスを高める自由
起きている時間を最も集中できる状態で過ごせるため、調べ物や読書、趣味に取り組むときの質が格段に上がります。
④主体的な時間感覚の回復
「他人に時間を奪われる感覚」が消え、自分で選んだリズムで動けることが、時間を取り戻した実感につながっています。
この4つの軸があるからこそ、僕にとってランダムな睡眠は「乱れ」ではなく「最適化」なのです。
終わりに
規則正しさを選ぶ人にとっては「安定したリズムを自分で守れること」が自由であり、僕のようにランダムさを受け入れる人にとっては「眠気に合わせて眠れること」自体が自由です。
どちらも健康や安心感を追求した結果であって、優劣はありません。
僕にとっては「健康」と「パフォーマンス」を優先できる今のスタイルこそが自然であり、FIRE後の生活を豊かにしてくれる要素です。
睡眠の自由は単なる生活習慣の違いではなく、人それぞれが「何を大事にするか」を映し出す軸そのものだと感じています。