「仕事が嫌だ」の正体を分解する~シリーズ第1回

2025-09-11

経済的自由・FIRE 仕事

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FIREを選ぶ理由の多くに「仕事が嫌だから」というシンプルな動機があります。

これについては、人によって実はパターンも違うのではないかと考えています。

そこでこれから数回にわたって、「仕事が嫌い」「仕事が好き」という言葉の正体を整理し、それがFIREとどう関わるのかを考えるシリーズを書いてみます。

今回は、その「嫌」という構造や要因を分解して整理します。

① 人間関係の問題

まず最も身近で大きな要因は、人間関係です。

パワハラ上司や理不尽な同僚との関係に悩むケースは珍しくありません。

個人的な好みによって不公平な扱いをしたり、過度な叱責、上から目線、飲み会や雑談文化の強要など、組織に属して働くうえでは、この人間関係は避けられない部分でもあります。

人との相性は努力だけで解決できるものではなく、仕事嫌いの大きな理由になりうると思います。

ただ、人の問題はサラリーマンの場合はどちらかが「異動」とか「転職」をすると解決しうるもので、永続的な問題とまではいかないと思っています。

② 組織運営の問題

次に、会社という組織の仕組みそのものへの不満です。

評価制度が不透明・不公平、成果と昇進が結びつかない、非効率な会議や慣習が多い、裁量が小さいなど、組織文化に疲れる人は少なくありません。

「自分の力を発揮できない場」に置かれている感覚は、強い不満につながります。

この辺りとなると、もはや「異動」で解決されるのも難しい「会社の問題」であるのかもしれません。

③ 報酬・リターンの問題

仕事の報酬も大きな要素です。

給与が低い、残業が多い、仕事量に見合わないなど、「時間を投じる価値がない」と感じれば当然不満が募ります。

加えて、スキルや経験の蓄積につながらず、将来への投資としても意味を感じられない場合、報酬の不満はさらに強まります。

④ 仕事内容の不一致

仕事の中身自体が自分に合っていないケースもあります。

好きな仕事ができないとうもので、例えば、興味のない業務、得意でない作業、やりがいを感じられないミッションを続けることなど、大きなストレスとなります。

好きな分野を活かせない環境では、仕事そのものを嫌いになってしまうのも当然でしょう。

⑤ 働くこと自体への疑問

最後に、「働くことそのもの」への違和感があります。

会社に縛られる人生を前提にすることへの反発、労働を搾取と感じる思想的な背景、「時間をお金に換える」仕組みから自由になりたいという欲求。

これは転職しても根本的には解決できず、FIREという選択肢に最もつながりやすい要因かもしれません。

終わりに

こうして整理すると、「仕事が嫌だ」という言葉の中には、人間関係、組織、報酬、仕事内容、そして働くことそのものへの疑問という5つの異なる要素が重なっていると思います。

そんな自分の「嫌」を解決するために、異動を待つ、転職する、自分が変わる、相手を変える、があるなかで、解決を誤ると大きく人生に影響してしまいます。

とはいえ「ウルトラC」なる解決策もあり、それが「経済的自立をして早期リタイア」するという選択肢を持つことだと言えます。

なお、個人的には、この5つの「嫌」がまるで無い会社、働き方、職場なんて存在しないと思っています。

ただそれでも「仕事が好きだ」と感じる人がいますし、僕もブログでそう書いています。

次回は、その「仕事が好き」という意味の広さ(仕事が嫌いだという人のよくある誤解)と、「好きの幻想」を掘り下げます。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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