FIREすべきか否か?と迷う人に~逸失利益評価法で考える

2025-08-04

経済的自由・FIRE

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FIREできるだけの資産があるのに、リタイアに踏み切れない人が意外と多いように感じます。

その理由は、お金の多寡や年齢だけでなく、「FIREすべきか否か」の判断軸が曖昧なままになっていることにあるのかもしれません。

今日はそんな人に向けて、僕自身が実践した「逸失利益評価法」という判断手法を紹介します。

これはアーリーリタイア前だけでなく、FIRE後の時間の価値を見つめ直すためにも活用しています。

逸失利益とは、FIREで得られなくなるもの

FIREを決断するということは、「定年まで働いて得られたであろう収入を放棄する」という選択でもあります。これがいわゆる「逸失利益」です。

僕はこの利益を具体的に数値化して、FIREの判断材料にしました。

やり方はシンプルです。逸失利益の時間単価を求めるのです。

計算式は、仮に今退職せず、65歳まで働いた場合に得られるであろう給与総額を計算し、それを定年までの残り時間(時間単位)で割ります。

役職定年や60歳再雇用での給与減なども反映した給与総額と、定年を迎えるまでの総時間(労働時間ではありません)が前提です。

ちなみに僕の場合は「1,000円/時間」程度です。

つまり、会社に残るかFIREするかの判断は、「定年まで仕事することを選び1,000円/時間を貰い続けるのか、1,000円/時を貰わずに”働かない自由”を貰うか?」という選択に置き換えるのです。

働かない選択は、浪費ではなく再投資

この考え方に基づいて、僕は「アーリーリタイアをする」と選択しました。

逸失利益として「1,000円/時間」という数値を置くと、より「どっちがお得か?」が見えやすくなります。

僕にとっては、1,000円/時間を貰うより、「親の元気なうちに親孝行できる価値」とか「体力あるうちに旅や趣味をできること」が価値があると感じたのです。

なお、FIRE後も「1時間あたり1,000円を上回る価値を得ているか?」と自問し続けています。

FIRE生活で得られた健康力の増加や、日々ストレスフリーの解放感、何事も自分で決められる自由など、時間1,000円より大きな価値を感じ続けています。

終わりに

この逸失利益評価法は、FIREを「勢い」や「気分」ではなくて、経済合理性と価値観に基づいて判断する枠組みです。

なお、職場のストレスや人間関係など仕事が嫌な状態の人も、そうした仕事を「損失を回避できる価値」として、逸失利益ではなく「回避利益」として扱っても良いと思います。

こうして、FIREに迷ったときの判断として「逸失利益評価法」に基づいて数値で価値比較するのも有効です。

これは「残り人生の時間価値を最大化する選択」だとも言えます。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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