世の中には「FIREは暇だ」とか「堕落する」と心配する声もありますが、完全リタイア生活を振り返って、改めて、現役時代より向上したり上達したものがあるかを振り返りました。
すると、リタイア生活はより深く丁寧にものごとに向き合って過ごしているので、いろいろ生活面でスキルを得たものがあります。
今日は、そんな僕のFIRE生活で「明らかに上達したもの5選」を紹介します。
1. 料理が上達した
現役時代もリタイア後も基本は自炊です。
ですが忙しい仕事の合間の手抜きの手料理と、リタイアで時間的余裕があるなかでの料理は向き合い方も変わり、やはり上達したと思います。
料理教室にも通ったのもありますが、それより、外食が好きで、美味しい料理を食べると「これは自分でも作ってみたい」とメモを取って再現するからです。
現役時代はメモるだけだったり、モコズキッチンやら男子ごはんも録画するだけでした。
今は食べても料理番組を観ても再現する時間があるので、料理のバリエーションもスキルも上達したと思います。
2. お金のマネジメントがレベルアップした
現役時代のお金の管理は最低限でした。
月末の資産額だけはチェックし、どれだけ貯蓄できたかをざっくり把握していました。
ですがFIRE後は、それに加えて、毎月のPL(損益計算書)をつくり、半年ごとの支出傾向を分析し、資産構成、種別パフォーマンス(利回り等)、バランスシートの作成まで、管理の精度が格段に高まりました。
支出に見合った資産運用のバランスを取って、安全性と成長性をうまくバランスさえているとも思います。
また、こうした資産の透明性や安全性も高まる一方で、現役時代よりも「より納得のいくお金の使い方」ができるようになったと感じています。
こうしてお金との最適な向き合い方ができるまでスキルがあがったことは大きな財産です。
3. 旅の達人になった
旅のスタイルも、FIRE後に大きく進化しました。
現役時代は休暇の限られたタイミングに凝縮して旅行するので、さほど「選択肢」はありません。
ですが時間に柔軟性のあるFIRE生活では、日程や工程やタイミングは自在に組めるので、旅のパフォーマンスを最大限に高める工夫ができます。
マイルやポイント制度を使うなり、エアラインやホテルのキャンペーンを使うなりし、より安く、より品質の良い内容にしています。
その工夫として、数ある予約サイトや公式サイトの特徴や強味を上手く組み合わせたり、ロイヤリティステータスを活用した無料アップグレードや特典を活用できたりしています。
結果、お得で自分にベストマッチな個人手配旅行を最適設計・手配できています。
4. 人間関係が豊かになった
FIRE後は、人付き合いにも時間と心の余裕が生まれます。
家族(親孝行)も増えたし、お世話になった人に感謝を伝える時間も十分に持っています。
リタイア後に知り合った人とも、利害や肩書きに縛られないコミュニケーションもするので、結果、多様な価値観の人と広く付き合うようになったと思います。
やはり会社は価値観の似通ったコミュニティーになりがちなので、こうしたリタイア後の多様な価値観を持った人々とフラットにつながる人間関係の構築力は自然と鍛えられたと思います。
5. 健康力が底上げされた
そして最後に、健康です。
これもFIRE後の生活で意識的に取り組んだことの一つですが、現役時代に比べてストレスが大幅に減ったことに加えて、日常的にジムに通い、筋力や持久力を高める習慣も身につけています。
もちろん、健康そのものを「スキル」と呼ぶのは少し違うかもしれませんが、「健康を維持・向上させるための知識と習慣」は間違いなく上達しています。
自分の身体を自分で整えるという意識が強くなったのは、大きな変化であり武器だと思います。
終わりに
以上の5つは素朴なものばかりですが、僕の日常にとっては大きな「上達」であり、会社に必要なスキルの上達ばかりが人生の全てではないと実感します。
やはりFIRE後の生活における時間と心の余裕が、丁寧に日々の暮らしを積み重ねる静かな原動力になるので、「生活をよりよくする力」も自然と磨かれるのでしょう。
これらを継続することでより豊かな日々になると思います。
「できることが増える」というのはやはり良いもので、FIREをしたから「暇」だとか「堕落する」といったものもでも無いと痛感します。
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