FIRE後、目標やTODOが無くても豊かな時間になる方法

2025-06-14

アーリーリタイア生活

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FIRE前の不安として、「FIRE生活では膨大な時間を持て余すのではないか」と悩む人も少なくありません。

実際、完全リタイアをしてFIRE生活に入った僕も、多くの自由時間を手に入れました。

それは、「やりたいことを思いきりやるための時間」でもありますが、実際には、はじめから明確な「目的や目標」があって行動しているわけではありません。

日々の生活で「ちょっとした興味から行動を起こす」が多いですし、結果的にそれが「豊かな時間につながる」と実感しています。

それを具体的な2つの事例で綴ります。

父の納経帳~「ふと見つけた」から始める旅

FIRE後のある日、実家を掃除していると、亡き父が残した「お遍路の納経帳と掛軸」が見つかりました。

父は生前、四国八十八カ所の霊場を巡っており、その半分ほどの寺で納経を受けていました。しかし、残りの半分は未訪問で、納経帳には空白が残されていたのです。

現役時代の僕だったら、おそらく迷わず処分していたでしょう。

でもFIRE後の僕は、「自分が続きをやってみようか」と思い立ちました。

深い意味があったわけではなく、「なんとなく気になった」という軽い動機でした。

そして、残された約40カ所のお寺を4回の旅に分けて訪れ、ひとつひとつお参りをしました。

その過程で、空海の教えや真言宗の背景について学んだり、「父は何を感じていたのだろう」と考えたり、クジラの街やら、坂本龍馬、ジョン万次郎、など歴史上の人物にも触れました。

お寺を巡るというのは、僕はサラリーマン時代に想像もしなかった未知の世界で、そんなきっかけから新しい発見までいろいろとありました。

母の家系図~先祖を知るという試み

また別の日、今度は母が手書きで家系図をノートに書いていました。

理由を聞くと、「自分がいなくなったら、親戚との関係がわからなくなるでしょ」と言います。

それゆえ、僕は戸籍を取り寄せて本格的に遡れるだけ遡って先祖を調べてみました。

日本には戸籍制度があるので、祖父の原戸籍を取得し、そこから曽祖父、さらにその前へと、1つひとつ追っては、かなり古い記録まで取り寄せました。

古い字体を解読しながら、先祖の家族構成や居住地、その土地の歴史も調べる中で、「先祖がいてこそ今の自分がある」と感謝する気持ちが生まれたり、戦時中に命を落としたおじさんのことを思ったり、「自分はどこから来たのか」といった思索にもつながりました。

この経験もまた、FIRE後の時間がなければ「面倒だし」とやらなかったことでしょう。

意味は“やってみてから”生まれる

これらの行動は、どちらもFIRE前の計画にはありません。

ただ目に入ったものに反応し、軽い気持ちで「やってみよう」と思っただけです。

実際に取り組んでみることで、父や母の思いに触れ、知らなかった自分のルーツを知ることができました。

FIRE生活では「時間」に余裕があるだけでなく、「とりあえずやってみよう」と思ったり、軽やかに動き出す心身的な「健康」もあります。

サラリーマンの頃では、やはりどこか時間も健康も制限があるので、些細なことを積極的にやろうなんて発想も意欲もなかったと思います。

そのお遍路も家系図も、僕のFIRE後の3年間での大きなプロジェクトとなりました。

終わりに

「FIRE後の時間の余白をどう埋めよう?」、「でもやることが見つからない」、そう考える人は世の中に多いと思います。

でも僕は、FIREをするうえで、あらかじめ大きな目的や立派な目標を持つ必要もないと思っています。

むしろ、「ちょっと気になったからやってみる」という軽い行動ができる「精神的な自由や柔軟性」こそが、FIRE生活を豊かにしてくれると思います。

そんな些細なきっかけや広がりは、

「時間x健康」@サラリーマン生活時「時間x健康」@アーリーリタイア生活時

といった、リタイア後の「時間や健康」という総量が大きいからこそ生まれやすいと実感しています。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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