FIREで失った「5つのもの」の結末(FIRE3年後の今)

2025-04-21

セミリタイア後の心境

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FIREをすると、いろいろなものを得ますが、同時に、いろいろなものを失いもします。

僕自身、FIREで「失った」と感じたものを「トップ5」として記事にしてきました。

今回、改めて「FIREから3年経過したいま時点、感じること」として綴ってみます。

なお、その5つとは、以下になります。

  1. 安定した給与収入

  2. 社会的信用や肩書

  3. やりがい(仕事の達成感)

  4. 会社を通じた人脈拡大

  5. メリハリある日々

なお、結論、「時間が経つにつれ”気にするまでもない”とより軽く捉えるように変化した」ということです。

当初記事↓

【FIREで喪失】会社を辞めて失った5つをリストアップした

FIREから2年半後の記事↓

会社を辞めて失った5つの行方(FIREから2年半)

安定した給与収入を失った

リタイア前に大きな不安として感じていたのが「給与収入がなくなること」でした。それは資産が減っていくかもしれないという不確実性と強く結びついていたと思います。

しかし、リタイアから3年が経った今、資産は大きく減ることもなく推移していて、「給与がないから減る」といった発想すらしなくなりました。

むしろ、資産が減ったときは「資産運用の配分をどう見直すか」といった現実的な対応に意識が向くようになり「給与収入があれば良かった」なんてことはまるで考えません。

つまり、「安定した収入がなくなる恐怖」は、一時的なものであり、時間とともに給与に頼る感覚はなくなり、そして存在が薄れる類だと思います。

社会的信用や肩書

会社を辞めれば、当然「社会的信用」や「肩書」はなくなります。

でも当初から、「うわべの信用が消えるだけで、本質的な人間関係には影響しない」と感じていました。

実際、リタイアから2年半が過ぎた頃には、むしろ無意味な人間関係を手放すことができ、人間関係が健全になったという実感すらありました。

そして今は、「社会的な信用」よりも「個人的な信用」を大切にしたいという意識へと変わってきています。

ここでいう個人的な信用とは、見せかけで信用を得ようとすることではなく、感謝や思いやりを積極的に伝え、人と丁寧に関わることで築いていくようなものです。

もはや、自分の感覚は「会社」なんて枠組みでの発想やアイデンティティもなくなり、すっかり「個人」という枠組みに入れ替わったのだと思います。

やりがい(仕事の達成感)

「やりがいの喪失」は、FIRE後に感じた中で、もっとも大きなロスだったと思います。

自由人気質な僕が30年間も会社勤めを続けられたのは、会社というスケールや看板があるからこそ体験できる「達成感」があったからです(もちろん、自分の貢献はごく一部にすぎませんが)。

リタイア直後は、この達成感の喪失を「仕事の達成感なんて大したことない」と思ったり、「リタイア生活の満足感のほうが上だ」と信じてみたりと、、「達成感」vs「満足感」で比較競争させていました。

サラリーマンの達成感と同じ土俵で考えて、リタイア後の旅行、新しい資格の取得、新しい体験からの「満足」で対決させていたということです。

でも最近は、少し違う視点を持つようになりました。

今では、「達成感」vs「満足感」といったものではなく、「生きている感覚」という観点で捉えるようになりました。

振り返ると、かつて感じていた仕事の達成感も、「ああ、自分は今リアルな世界に生きているんだ」という感覚を代替するものだった気がするからです。

今の生活では、自分のやりたいことを自己決定しながら、旅行をしたり、人と会ったり、何かを企画したりする、そんな日々のすべてが「リアルに生きている感覚」になっているので、どうも「達成感」を引き合いに出す必要もないように感じています。

会社を通じた人脈拡大

会社生活では、業務を通じて自然と人間関係が広がります。

それは時に面倒でもありつつ、貴重でもある経験です。

一方、FIRE後は、関わる相手を自分で選べる自由があるため、「会社を通じた人脈の広がり」を惜しいと感じたことは、これまで一度もありませんでした。

ただ最近、あることに気づきました。

会社では「好き嫌いに関係なく付き合う」ことがあるからこそ、当初は苦手だと思っていた相手の良い面を知ることもありました。

でもリタイア後は、直感で「合わない」と感じた人とは、深く関わる前に疎遠になってしまうことがあり、その結果として機会損失も起こり得ます。

それゆえ、最近は「人と丁寧につきあうこと」を、より意識するようになってきました。

メリハリある日々

リタイア前は、「FIRE後は生活にメリハリがなくなって、生活習慣も乱れるのでは」というイメージがありました。

でも、実際には、FIRE後の生活にメリハリの喪失や生活の乱れを感じたことは一度もありません。

会社員のような「労働と休息」の繰り返しこそありませんが、「在宅と外出」「社交と内省」「没頭と回復」といった、自分のペースで感じる緩急がちゃんと存在しています。

よく考えれば、サラリーマン時代のオン(拘束)とオフ(解放)は、外的ルールに基づいたものでした。

今はそのメリハリを、自分自身の感覚で創り出すことができていて、それは決して劣るものではなく、むしろ質が高いようにさえ思えます。

終わりに

以上、FIREによって失ったものとして、

①安定した給与収入

②社会的信用や肩書

③やりがい(仕事の達成感)

④会社を通じた人脈拡大

⑤メリハリある日々

という5つを挙げましたが、FIREから3年が経過した今、これらは、

  • リタイア前に思っていたほど、大きな損失ではなかった

  • 時が経つと、もはや意識にすら上らなくなる

といった感覚です。

やはり、FIRE生活そのものが進化していく(慣れて適応していく)面もありつつ、リタイア前の「現状維持バイアス」によって、FIRE後のロスを過大評価していた面もあるのだと思います。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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