セミリタイア界隈の「FIREのきっかけ」は5タイプ?

2025-04-24

経済的自由・FIRE

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最近、セミリタイアやFIREについて書かれたブログやSNS投稿を眺めていて、感じることがあります。

それは、FIREに至るきっかけが実に多様であるということです。

なんでもかんでも「FIRE」という、そもそも定義が曖昧な用語で括ってしまうと、その違いが見えにくくなってしまいます。

そこで今回は、あえて「FIRE」という言葉を使わず、それぞれのタイプの違いを整理してみます。

結果、5つになりました。

限界から離脱する人

最も多いと感じるのが、会社や仕事、職場環境に対して強い不満や違和感を抱いた結果、リタイアを決断するケースです。

いわゆる「これ以上ここにいたくない」、「これ以上続けても意味がない」といった、ネガティブな要素が主な動機になります。

身体的・精神的な限界の手前で気づくこともあり、比較的、決断が早まる傾向があります。

このタイプの人たちは、最も計画的に資産形成や出口戦略を持っている場合が多く、実際にリタイア後の解放感をもっとも味わえるタイプと感じます。

積み上げによる卒業型

このタイプは、日々の努力と蓄積によって経済的な基盤が整い、自然と「働かなくてもいい」と判断して退職を決めるケースです。

職場環境や仕事内容に大きな問題はなく、安定的にキャリアを重ねてきた人が、ある時点で働き続けることに疑問を持ち、「そろそろ次のフェーズに進んでも良い」という成熟した判断を下します。

経済的自立を目指してきたわけではなく、明確な計画や自己制御(節約等)がない場合もありますが、結果として「理想的な引き際」に飛び乗るような、ある意味で人生の「要領が良い」タイプかもしれません。

意義・可能性重視の再構築型

このタイプは、現職に大きな不満はないものの、自分の人生全体に対する意義や可能性を見つめ直す中で、セミリタイアを選択するケースです。

「このままでは自分の価値が最大化されない」、「別のフィールドでの挑戦に関心がある」といった、内発的な動機が原動力となります。

キャリアの途中で方向転換を図る意味合いが強く、もともと会社組織で働くことに納得感や満足感を持てていなかったのかもしれません。

このケースでは、リタイア後も何らかの形で社会参加や創造的な活動(たとえば事業など)を続ける人が多く、忙しい日々の中で精神的な自由を実感しているのが特徴です。

タイムリミット意識の行動型

このタイプは、「時間的な猶予が限られている」という現実的な認識から行動を起こすケースです。

親の高齢化、自身の健康状態、子育てのタイミングなど、外的な条件の変化によって、決断を迫られる場面が訪れます。

「今しかできないことがある」、「もう後がないかもしれない」といった切迫感が原動力となり、短期間で大きな選択を下す傾向があります。

目的意識が明確であるため、その後の行動に一貫性(ゆるぎないポリシー)が生まれるように感じます。

外的変化による転機型

このタイプは、たとえば遺産相続や配偶者の転勤、家業の都合、結婚や離婚など、外的な出来事をきっかけに、結果としてセミリタイア的な生活に移行するケースです。

本人にとって、それが必ずしも「リタイアしたい」、「働きたくない」という意志に基づいたものではなく、環境の変化に合わせて働き方を調整する中で、自然とそうなっていくという形です。

この場合、「働かない」という選択は目的ではなく、結果として訪れることが多く、しばらく経ってから自分の生活スタイルの意味付けや、価値観の整理を始める人もいます。

経済的に恵まれているケースもありますが、「最初から目指していたわけではない」という点で、内面的な納得感には差が出やすいように思えますが、周囲からは羨望のまなざしを受けるのかもしれません。

終わりに

こうして見ていくと、「セミリタイア」という言葉の裏には、実に多様な動機とプロセスが存在しています。

「会社が辛かったから辞めた」、「十分にお金が貯まったから卒業した」、「意味のある人生を送りたい」、「このままでは手遅れになるかもしれない」・・・。

実際には、これらの分類が複合的に重なってセミリタイアを実行するのが現実だと思いますが、いずれにしても背景には、本人にとっての「これしかない」という選択があり、それがその人にとっての「正解」なのでしょう。

それぞれの文脈や生活史の中でしか語れない「正解」があるという多様性が、この世界のおもしろさだと感じます。

これが「FIREは素晴らしい」と僕が感じる理由です。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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