昨今の相場下落と円高の「ダブルパンチ」で資産評価額が減っています。
いつもは月末時点で資産モニタリングするのですが、今日は、この急激な動きを受け、期中の資産額の状態と所感を綴りたいと思います。
資産推移
昨今の資産減少で、数か月分の生活費が吹っ飛んでいます。
金融資産は、リタイア時点比で「102%」と、辛うじて、リタイア時点の額を維持しています。
(理由)
・ドルは3月末の149.44→142.55円/ドル、ポンドは同じく193.46→186.60円/ドルの下落
・株や投資信託は時価を反映(下落)
まだ序章かもしれない
トランプショックによる株式相場の下落も、序章と思っています。
資産額はもっと下落すると覚悟しています。
僕の感覚としては、直近は、長期金利や米国債などの金融不安が発生し、その後、本当に怖い現象として、企業業績や雇用というビジネス側の数値で顕著な悪化が常態化したり、加えて、ブロック経済が進んでインフレが加速することです。
世界各国が疑心暗鬼になって政情不安定になったり、日本で懸念される災害(南海トラフ等)が、万が一、この時期に起こると、日本投げ売りで危ういかもしれません。
こうした悲観論を跳ねのけて、結果、株価が最高値をマークすることもあるとはいえ、とにかく相場の不確実性を今は「大きく見込む」ようにしています。
資産における具体的悪影響
現時点での金融資産の具体的影響は、
・株安が進む →保有銘柄の評価減
・円高が進む →金融資産の半分が外貨ベースなので資産が目減りする
があり、これが更に進むことも避けられないと思っています。
これに加えて、純資産ベースでも影響は出ています。
純資産における影響
純資産(不動産含む)は、日本の金利上昇で不動産の借入金の金利が上がったり、国内の不動産物件も数年ぶりに今月下落があるなど変化が起きています。
金融資産に連動しやや遅れて不動産側も影響するので、僕の資産クラスの全方面でじわじわと効いてきます。
FIRE後の資産下落についての感覚
とはいえ、僕の資産構成では、相場変動の悪影響はまだ軽微です。
資産に占める株式比率が低く、また安全資産が中心(発行体リスクはありますが、基本、元本保証)だからです。
また、こうした下落変動はどこか「数字上の世界のこと」と感じています。
完全リタイアのFIRE生活は「そもそもリタイア資産は減るもの」との前提がありました。
リタイアしてから生活費は赤字(資産所得<生活費)という構造です。
ただ、こうしたキャッシュが多く出ていても、円安や株高の評価額アップの恩恵で、資産はずっと「横ばい推移に見える」というだけです。
その横ばいも「幻想とさえ感じる」と、毎月の資産推移の記事にも心情を綴ってきました。
資産毀損シュミレーションで底を設定
こうした不確実な状況ならがメンタルが安定しているのは、「最悪の資産減少」を想定し毀損シュミレーションも何度かしているからです。
資産運用では「最悪の資産毀損でも心理的に受け入れられる防衛力を保つ」としていて、安全運用の資産比率が多めです。
仮に、クラスごとの想定下落率を、昨年、以下のようにシュミレーションしました。
その記事はこちらです。
なお、資産減への心理的耐性は、資産額の過多というより、資産減少への「個人的な耐性」に左右されます。
ここは自分にとっての正解を探さなくてはいけなくて、僕は今の比率が「最悪事態が起きても心理的に資産額下落を受け入れられる資産配分」ではあります。
終わりに
FIRE生活の3年間の最初の1~2年は、お金への執着を手放す取り組みをしました。
お金が減る不安や、資産変動を気にしたりする日々は、自由なはずのリタイア生活が「精神的自由がない」と感じてしまうからです。
今でも、お金が減るのは気持ち良いものではありませんが、だからといって精神的自由を奪われることはもっと嫌です。さらに言えば「働くこと」は最も避けたいことです。
下落局面で感じることは、減りゆく資産というより「FIREし続けて自由を享受すること」によりリスクと重要性を感じていることを、改めて実感しています。
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