FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成すると、働く義務から解放され、自由な時間を手に入れることができます。
その自由な時間をどう過ごすかは人それぞれですが、大きく分けると「TODO思考」と「TOBE思考」という2つの思考スタイルに分けられます。
この思考スタイルは、サラリーマン時代のキャリア開発研修で学んだものですが、FIRE生活にも応用できると思います。
そこで今日はFIRE生活におけるTODO型とTOBE型の違いを綴ります。
TODO思考とTOBE思考とは
TODO思考の人は「~すべき」という思考の癖があり、「何かを達成すること」や「目的を持って行動すること」を重視します。
リタイア後も「TODOリスト」を作り、それを実行することに充実感を覚えます。
一方、TOBE思考の人は「~でありたい」という思考の癖があり、「感情や感性を大切にすること」を重視します。
この思考スタイルの違いでFIREのライフスタイルも大きく変わります。
FIRE生活におけるTODO型とTOBE型の違い
それぞれのライフスタイルを見てみます。
TODO型のFIRE生活
TODO型の人は「やるべきことを決めて取り組む」ことで充実感を得ようとします。例えば、
・リタイア後も計画的に行動し、「TODOリスト」を作る
・スキルアップのための勉強や、新しい趣味を体系的に学ぶ
・旅行やイベントの計画を立て、達成することに満足感を得る
「何かをしなければならない」と考える傾向が強いため、目的がないと退屈と感じることが多いのが特徴です。
TOBE型のFIRE生活
TOBE型の人は「何もしないこと」自体に価値を感じることができるため、計画や目標がなくても充実感を得られるのが特徴です。
例えば、
・その日の気分で行動し、無理に予定を立てない
・「今の心地よさ」を重視し、何もしない時間も楽しむ
・旅行や趣味も、気が向いたときに気ままに楽しむ
TODO型の人にとっては「生産性がない」と感じるかもしれませんが、TOBE型の人にとっては「自分らしく生きること」そのものがFIREの本質なのです。
どちらのFIREスタイルが正解か?
このTODO思考とTOBE思考のどちらが正しいというものではありません。大切なのは、自分がどちらの思考タイプに近いかを理解し、それに合ったFIRE生活を選ぶことです。
実際には、どちらか一方に偏ることはなく、TODOとTOBEの適切なバランスを取ることが理想的です。
TODOとTOBEのバランスが崩れるとどうなるか?
ケース:TODOが強すぎると「FIREの意味が薄れる」
TODOが強すぎると「何かをしなければならない」というプレッシャーが生まれ、FIREしても仕事をしている時と変わらないストレスを感じることがあります。
起こりがちな問題としては、
・FIRE後も「やるべきこと」に追われて疲れてしまう
・自由に過ごせずスケジュールに縛られる
・「仕事を辞めた意味がない」と感じていしまう
TODO思考の強い人は、TOBE思考を意識的に取り入れるとよりリラックスしたFIRE生活を楽しめるはずです。
ケース:TOBEが強すぎると「時間を持て余しやすい」
TOBEが強すぎると何もしないことに飽きてしまったり充実感を得られにくくなることがあります。
起こりがちな問題としては、
・「毎日が単調」とか「刺激が足りない」と感じる
・何も決めずに過ごしていたら時間が過ぎるだけで充実感がない
・退屈を感じ、結局また仕事を探し始めたりする
TOBE思考の強い人は、TODO的な目標を少し取り入れることで充実感を高めることが必要です。
終わりに
ちなみに僕の場合、サラリーマン時代がTODO思考が80%を占めていたので、リタイア後はあえてTOBE思考を増やしました。
リタイア当初は 「TODO 20% : TOBE 80%」の感覚重視型FIREをしていました。
その日の気分で過ごし、やるべきことに一切縛られないを重視し、サラリーマン時代に作っていた「人生のやることリスト100」もあえて一度も見ずに自由気ままに過ごしました。
リタイア3年目からは「TODO 50% : TOBE 50%」のバランス型FIREになっています。
計画に縛られず自由に思うがまま過ごす時間を半分は保ちながら、残り半分は「自由投資予算」を使ってプロジェクト的なものごとに計画的に取り組んでいます。
FIRE生活の満足度や幸福度を維持していくには、FIREのステージでこうした自分に合う比率に配分することも効果的だと思っています。
ぜひ、皆さまにおきましても、こうした考え方も参考に、ご自身の適切な配分を意識して取り込むことが良いかと存じます。
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