世間で「富裕層は喧嘩をしない」と言われています。
「金持ち喧嘩せず」という諺もあるぐらいですからこれは真実を表していると思います。
その理由は「お金があるから喧嘩しない」といった資産防衛と捉える人もいますが、これ以外も多くの側面があると思います。
その他の理由としては、①精神的余裕、②感情コントロール、③自尊心、④負けるが勝ち、を挙げてみましたが、これらは富裕層に限らずFIRE民も持っているものでもあります。
そこで今日は僕の考える「富裕層が喧嘩をしない理由」を掘り下げ、FIRE民との共通性にも言及します。
精神的余裕で喧嘩を避ける
富裕層はお金に恵まれ精神的余裕を持ちやすいと言えます。つまりお金の余裕が心の余裕を生むという単純な構図です。
これはお金に限らず「時間に余裕がある人」にも当てはまります。時間の余裕が心の余裕を生むということです。
よって富裕層に限らず時間に余裕のあるFIRE民も無意味な争いを避ける傾向があると思います。
ただ例外は、富裕層でもビジネスオーナーとして忙しく働き時間的余裕がなかったり、時間的余裕があるFIRE民でも経済的にカツカツだったりなどのケースです。
この、お金や時間によって「心の余裕」がある人はあえて喧嘩をするメンタリティーにそもそも至らないと思うのが1点目です。
よって富裕層やFIRE民でこんな取っ組み合い↓をしている人は見かけないはずです。
感情コントロール
「心の余裕」が喧嘩の原因(イライラなど)を感じさせない未然防止の抑制力としたら、「感情コントロール」は「イライラを感じても抑制する」という事後の抑制力です。
やはり自分の心を制御する力があるので、富裕層まで資産を築ける金銭制御力があると言えます。
これは富裕層に限らずFIREを目指して貯蓄や投資で上手に資産形成する人にも当てはまります。
貯蓄や投資はメンタル面の抑制が重要で、お金の動きを感情コントロールできるなら、人との争いを感情コントロールすることも可能です。
これが富裕層に限らずFIRE民(あるいは貯蓄や投資でFIRE達成を上手に進捗させている人)にも当てはまると思います。
自尊心
自尊心も感情コントロールと似ていて「喧嘩を起こさない抑制」につながります。
自尊心は自己を尊重し自分の価値を認識する気持ちです。なお自尊心とプライドは違います。
変にプライドの高い人はかえって喧嘩早い面がありますが(自分のプライドが傷ついた・・とかで)、自尊心が高い人はあくまで自分の価値を大事にする(相手の価値も認める)ので争うことに合理性を見い出さないのです。
富裕層もFIRE民も自己肯定的なマインドを持った人が多く、概してその自尊心が争いを避けると思います。
負けるが勝ち
そして最後に「負けるが勝ち」です。
そもそも対人関係で喧嘩をしてもなんら得はありませんし、無駄で非生産的な時間とエネルギーを使うだけです。
であるならば負けるほうが少なからず勝ちにもなるわけです。
この考えは合理性から来るもので、もちろん資産形成に成功する富裕層もFIRE民も合理的にお金と時間の自由を生み出す活動ゆえ同じです。
終わりに
以上の通り「富裕層は喧嘩をしない」という理由は資産防衛という観点以外に、①精神的余裕、②感情コントロール、③自尊心、④負けるが勝ち、を取りあげました。
人生で上手にお金や時間を作り合理的に生きていくタイプに共通するもので富裕層に限らずFIRE民も喧嘩は避ける傾向にあると思います。
一方で喧嘩しがちで最も怖いのは「失うものがない」という人です。
最近の闇バイトで逮捕される人の動機も「俺の人生で失うものもないのだから一攫千金でバイトに手を出した」と言ってるわけです。
こうしたメンタル面で「余裕と諦め」の二極化であり格差が広がりつつあるのは、今後の大きな社会問題を引き起こす根源になると危惧しています。
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