サラリーマンの頃は「リタイア後は仕事関係の資格や学位を取得しよう」と意気込んでいました。
ですがリタイア後はこれを完全撤回しました。
そのトップ3の理由は、①リタイア後は時間が山ほどある(との幻想があった)、②仕事のためという発想を捨てた、③新たな興味や趣味の発見、です。
その結果、リタイア生活はより「理想」に近づけたとも思えます。
今日はこうした撤回の理由と、その結末を綴りたいと思います。
リタイア後は自由時間が山ほどあるとの幻想
リタイア生活を送りだすと、潤沢にあると思った時間は有限なる資源だと気づきます。
それゆえ、「優先順位」や「捨てるモノ」を考えます。
資格取得に関しては、「必要な勉強時間」と「得られるもの」を比較し、再評価します。
例えば、中小企業診断士は1000時間、大学院で学び直しすと週の大半を通学や勉強に費やすことなります。なので、ビジネス系の起業やらセミナー講師でもなろうという計画がない自分には、その費やす時間に対して得られるものが合理的とは思えません。
とはいえ「合理的じゃないことをやることこそリタイア生活の醍醐味では?」と、何度か考え直しはするものの、やはいr、「他の事ができなくなる」という危惧を持ちました。
そして撤回するに至ったのです。
仕事のためという発想を捨てた
また、仕事関連で資格や学位を取るのは「サラリーマン的発想」だとも思いました。
そこには「リタイア後も自己成長を続けたい」とか「資格を勝ち取ったら達成感がある」といった期待があるわけです。
こうした考え方がいかにもサラリーマンです。
考えてみれば、「なぜ自己成長しないといけないのか?」、「成長や達成感は仕事ではないジャンルでも良いのでは」と思ったのです。
リタイア生活で優先すべきは、実は自己成長ではなく、家族やお世話になった人たちへの恩返し、あるいは自分が本当にやりたいことに取り掛かることです。
変な勤勉さや義務感に縛られるのは損であって、まさにこの発想を断ち切るタイミングがFIREだと思うに至りました。
新たな興味や趣味の発見
こうして「仕事関係の資格取得」をあえて捨て、自分が興味あることに使い出しました。
旅行、料理、リタイア後に始めたスポーツ、興味あるジャンルの学び直し、親孝行、新たな人間関係・・などです。
結果、こうした時間を費やすことで、さらに新たな興味や趣味が広がったり、結果、充実感を得られるようになりました。
やはり捨てた物があるからこそ新たなキャパができ、その結果、満足度の高い日々を過ごせるに至るのだと思います。
終わりに
以上、サラリーマンの惰性で「仕事関係の資格や学位を取得するぞ」といった計画をリタイア後に完全撤回したのですが、その理由は①リタイア後は時間が山ほどある(との幻想があった)、②仕事のためという発想を捨てた、③新たな興味や趣味の発見、からくるものです。
やはりリタイア後の生活は「向上」とか「達成感」より自分の興味あることに時間を費やして得られる「充足感」や「平穏」がより幸福をもたらすと感じます。
サラリーマン時代は、こうした「スキル向上や資格取得をしない」なんて判断はできませんし、それはサラリーマンのアイデンティティーを捨てることでもありました。
でもリタイア生活では、そうした古いアイデンティティを支えるものをあえて捨てることができるわけで、それこそ「自分の人生を(自由に)選択できる喜び」を実感する瞬間でもあります。
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