FIRE達成に必要なものは素質か努力か?
なんてことを考えてたりします。
同じように大谷翔平選手の素晴らしい功績をみて「素質か努力か」と考えたことがありました。
今年は50本塁打と50盗塁の「50-50」という前人未到の記録を達成した偉大な選手であり、更に投手の能力も兼ね備えた「二刀流」なわけで、並大抵のことではありません。
同じようにFIRE達成も、働かずに生涯生きていける資産基盤を作ることが必要で、並大抵のことでは成し遂げられるものでもありません。
今日はそんな大谷選手の成功が素質か努力かを分析しながら、FIREについても考えを綴ってみます。
大谷翔平選手の成功は素質か努力か?
大谷翔平選手の成功は、結論を先に言えば「素質と努力」の両方で成り立っていると思います。
やはり「天性の身体的才能」は生まれ持ったものですし、そこに「並外れた努力」が掛け算として乗じた結果が今の歴史的快挙を生んでいると思うからです。
素質
大谷選手は身長193cmという体格に加えて強靭な体力と柔軟な筋力を兼ね備えています。
身体的な恵みというものは生まれ持ったものでこればかりは自分ではコントロールしようがありません。
野球では速球を投げるにも腕の長さ、振り、高さ(身長)も重要ですし、長打を打つにも体格的に大きい方が筋力があって有利です。
また選球眼(目)や反射神経もそうした身体を使ううえで重要で、そうした才能を彼は持っているわけです。
努力
また大谷選手の「努力」も成功には欠かせない要素です。
早朝から練習を重ね、食事や睡眠といった生活習慣にも注意を払っています。寝ることが大事だと何度も発言されていますね。
ただ、僕が本当に努力家だと感じた出来事があります。
努力は自分のコントロールできるものなので、いくら素質があっても努力なしでは成長しません。
努力こそ大谷選手ならではの成功要因だと思います。
大谷選手の努力について驚いたこと
大谷選手の努力エピソードとして身体面と精神面の2つを取り上げます。
身体面の努力
彼がエンゼルスと契約したのは2017年12月ですが、契約に先立って各種テストがあったそうでその1つにジャンプ力も測定しました。
なにしろメジャーはあらゆる側面で選手の身体能力をデータ化し活用しています。
当初は大谷選手のジャンプ力は「チームの平均値以下」だったそうですが、チーム合流前に数値アップのトレーニングを行い5インチ(約12.7センチ)も伸ばし、さらに合流後はプライオメトリックトレーニングを取り入れさらに3インチ(約7.6センチ)伸ばしチームの上位2%以内に入ったそうです。
身体的な練習が嫌いで開花しなかった選手も多い中やはり大谷選手の努力も並はずれています。
精神面の努力
また、先日の大谷選手のドキュメンタリー番組で大谷選手が発した言葉で驚いたことがあります。
インタビューアーが大谷選手に先般の怪我(盗塁時に左肩を脱臼し関節唇を損傷)したことの影響について尋ねました。
すると大谷選手は「バットを振れない状態になったからこそできる練習がある。それはバッターボックスに立って(バットは振らずに)選球眼を鍛えることだ。まだまだ自分は選球眼で改善の余地がある。」ということです。
つまり、逆境においても「怪我をしてできないことを嘆く」ことなく「できることが何か」を考えるわけです。
そのメンタリティーの結果生まれたのが選球眼を鍛えるためにバッターバックスに立ってボールの軌道を見極める練習です。
こうした精神力の強さというのは素質というより後天的にやりくりできる「努力」だと思いました。
FIREは素質か努力か
大谷選手の成功は持って生まれた素質とそれを最大限に活かす徹底した努力で生まれています。
ではFIREはこういった素質や努力が必要なのか?を考えてみました。
個人的には、FIREを達成するために必要なものは素質というより「努力と計画性」と思っています。
もちろんFIREにも素質に似た運が影響することもあります。それは「裕福な家庭に生まれ遺産を継いだからFIREした」といった自分でコントロールできないことです。
ですがそうした運がなくとも、セミリタイアなりリーンFIREといったFIREは所要額も少なく済みますし、素質がないとできないものではない(努力でどうにかなる)と思っています。
例えば、
・支出の管理:家計を徹底的に見直しして浪費を避けたり生活コストを抑える努力
・収入の増加:昇進にかけても時間のある限り副業で稼ぐなど
・計画的な投資:自分のリスク許容度や目標に合った株式投資、不動産投資、インデックスファンドへの投資を学び、リスク管理をしながら資産を増やす努力
といったものです。
もちろん入金力や節約力次第で何十年かの年月が必要かもしれませんが、それでもしっかり「努力と計画性」があればかなりの確率でFIREを達成できる(決してミラクルが起こらないとできないものではない)と思います。
あえて「素質」を挙げるとしたらリスクを取ることへの心理的な耐性かもしれません。世の中には「絶対に損はしたくない」といった極端に投資適正に欠ける考え方を持つ人もいて、そうした精神は変わりようがない気がしています。
*それはそれで貯蓄や節約という突破があるがFIREには不利だと思います
終わりに
大谷翔平選手の活躍をみて、やはり「恵まれている」の一言では片づけられない陰ながらの努力もあるわけです。
同時に大谷選手がなぜ努力ができるのかを語った場面として「野球が好きでもっともっと上手くなりたいから」と少年のように語っています。
バッターとしても投手としても、そんな野球の全てが大好きだから結果的に二刀流になったのでしょう。
そうした魂から湧き出る「欲」とも「愛」ともみえるものが全ての原動力にあるわけです。
FIREなりアーリーリタイアそのものに「欲」やら「愛」を重ね合わせるのは難しいとして、FIRE後やアーリーリタイア後に対してそれを持つことはできるのかもしれません。
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