FIRE(完全リタイア)をしてから社会的には「無職」です。
無職生活はストレスもなく居心地が良いのですが、唯一、ストレスとなるのが職業を聞かれた時です。
それはリタイアで会社名や肩書を名乗れない「アイデンティティ不在」が嫌という理由ではありません。そんな社会的な立場なんていまさら気にしていません。
そうではなく「僕は無職なのですよ」と答えると妙な空気になったり理解不能に陥る相手には無職と名乗りたくないのです。
ということで、今回は「無職と名乗りたくない相手」について綴ります。
躊躇なく無職と名乗れる相手
僕は早期リタイアを隠していませんしお互いに知る仲であれば躊躇なく無職と伝えています。
例えば、家族や親戚、退職を知らせていなかった元同僚やら上司部下、旧友や同窓生などです。
無職と伝えても普通に今の生活状況やらを話せますし違和感はありません。
ただどうしてもFIREというものを理解できない方が1名はいます。
それは老齢の母親です・・。
僕が無職とは理解していますが会うたびに「あんたお金は大丈夫なの」やら「お金が無くてものんびり暮らせばいいのよ」的な慰め(?)を言われます。
こちらは「貯蓄が・・」とか「投資がぁ・・」と説明しますがそれでも次に会うと同じことを言われます。きっとこのセリフ(心配をしたい)だけなのでしょう。ありがたいことです。
無職と名乗りたくない相手
一方で無職と名乗るのを躊躇する相手のタイプが3つあります。
それはさほど親しくない間柄や初対面の方で、先方が、
①サラリーマンで仕事が生きがいすぎる人
②起業してビジネス損得で人間関係を持つ人
③働かない生き方をまるで理解できない人
です。
それぞれみていきます。
サラリーマンで仕事が生きがいすぎる人
サラリーマンの方で自分の仕事が好きすぎる人や野心を持っている人がいます。
そういう人にとって「仕事をしているべき年齢なのに仕事をしない生き方をする」というのはどうも興味がないのか社会の脱落者と思っているのかもしれません。
もちろん仕事以外の趣味やら生き方にもアンテナが高くて敏感な人は例外です。
そうした人はやはり早期リタイアについて肯定的ですし興味をもって質問もしてきます。
ですが「仕事一筋」という方の場合はとたん、会話の共通点もなく、場の雰囲気が静まります。
起業してビジネス損得で人間関係を持つ人
起業をして自分のビジネスを広げるのに必死になっている方は、ビジネス損得のみでつきあう相手を選ぶ傾向があり、どうも相性は良くありません。
なのでこちらが「僕は無職なのですよ」と自己紹介しようものなら、すぐさま損得勘定スイッチ(自分のビジネスに役立つ相手か否か)が入って振り分けます。
そうなると、とたんに場の雰囲気が静まりかえります。
働かない生き方をまるで理解できない人
世の中にはいわゆるFIREという考え方や仕事をしないで生きていけるライフスタイルをまるで知らない人がいます。
きっと「生活のために働くことが当たり前」となっていて(これは間違いではありません)、またさらに「投資や資産運用でキャッシュフローを得る」といった方法もきっと理解していないのだと思います。
少しでも投資をしていれば配当金が入ったり売買で譲渡益を得るなどで理解できそうなものですが、きっと投資もまるでやらずに貯蓄一本なのだとは思います。
そうなると会話も続かず場の雰囲気が静まりかえります。
終わりに
以上、リタイア生活での経験から「僕は無職です」と言うのを避ける相手として、①サラリーマンで仕事が生きがいすぎる人、②起業してビジネス損得で人間関係を持つ人、③働かない生き方をまるで理解できない人、と認識しあえて無職と言うのは避けています。
かといって「個人投資家です」とか「なんちゃってブロガーです」ぐらいにかわす方法もありますが、投資は投資で良く知らない人と話す話題としてはやや難がありますし、ブログも匿名でやっているので内容を聞かれるとこちらが困ってしまいます。
まあ、そもそもFIRE後はサラリーマンの時ほど人間関係を気にしなくなって、気の合う人だけ付き合えば良いと割り切っています。
なので無職を名乗ってちょっぴり場が静まり返ったりところでスルーすればよいだけで、誰とでも良い関係にしようなんてことを気にしないで良いのがまたFIREのメリットでもあるわけです。
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