早期リタイア(完全リタイア)には適齢期があります。
経済面での適齢期判定は比較的簡単です。
早期リタイア後の生活を経済的に不自由なくやりくりできる資産があるかシュミレーションすることで判定できます。
ところが難しいのは「精神面での適齢期」です。
今日はそんな「精神面での適齢期」を判定する3つの項目とセルフチェック用の質問を考えました。
早期リタイアの適齢期を判定する3つの項目
早期リタイアが適齢期に至っているかを判定するには、精神面では、次の3つの項目をあげられます。
それは、①価値観・人生観、②社会的な繋がりやアインデンティティ、③新しい生活への適応力や柔軟性、です。
それぞれみていきます。
価値観・人生観の適齢期判定
早期リタイア後の生活は大量の自由時間が生まれます。
この時間を無駄にすることなく活かしていくには、自分が生きていくうえで大事にしたいこと(価値観)、譲れない生き方(人生観)、達成したいものごと(目標や目的)を認識しているか否かが影響します。
これが不十分だと、日々時間を持て余し、張りあいや生きがいが欠如してしまいます。
当たり前なことですが、サラリーマン生活をしていると仕事にかまけて自分の気持ちを放置しがちですし、仕事がない状態を思い浮かべにくいものです。
そこであえてこうした判定質問も有効かと思います。
判定質問
・「仕事がなくなったときに自分は何に価値を感じるか?」
・「毎日を充実させるための具体的なプランはなにか?」
・「リタイア生活で譲れないこととは何か?」
・「リタイア後の理想的な1日をイメージできるか?」
・「新しい趣味やスキルに挑戦する意欲があるか?」
・「子供の頃に夢中になっていたことや諦めた趣味などに興味あるか?」
・「もっと伸ばしたい仕事以外のスキルがあるか?」
といったことをもってセルフチェックすることもできます。
社会的繋がりやアインデンティティの適齢期判定
よく言われる通り、リタイア後は会社の人間関係も疎遠になり、仕事で持っていた自分の役割もなくなります。
その結果、孤独感や疎外感を持ってしまいがちです。
そうした事態を避けるのは、やはり会社にかわる社会生活のつながり(友人や家族、趣味の仲間等)や自分の新しい居場所・役割です。
これもがサラリーマン生活をしていると無頓着になりがちなので、次のようなセルフチェックができると思います。
判定質問
・「現在の人間関係は職場に依存していないか?(=職場以外の人間関係があるか)」
・「自分の趣味の世界に人間関係や自分の担う役割があるか?」
・「ボランティアなどの社会的活動に興味あるか?」
・「会社での自分の役割に過剰な自負があったり依存しすぎていないか?」
・「リタイア後の新しい自分(自己像)をイメージできるか?」
・「仕事以外の役割や自分の価値をどう定義できるか?」
といったことをセルフチェックしながら考えることが有効です。
新生活への適応力や柔軟性の適齢期判定
リタイア後の生活は想像できなかったり、あるいは想像できても現実には違ってくることがあります。
そうした仕事のない日々に適応して新しいライフスタイルを作った、そうしたリタイア前後の大きな変化に柔軟に対応したり、変化を取り込むことが必要です。
これが不十分だと生活が退屈となりFIRE卒業といったことにもなりかねません。
そこで次のようなセルフチェックができると思います。
判定方法
・「これまでの人生で大きな変化があったか?その時にどのように対応したか?」
・「新しい生活に対して前向きに取り組んでいく気力や熱意があるか?」
・「そうした生活や考え方の変化を楽しめるか?」
・「世間で自分が憧れるライフスタイルや生き方のロールモデルがあるか?」
といったことでセルフチェックができます。
終わりに
以上、僕も早期リタイア(完全リタイア)の前には、新しい生活に際しての精神的、内面的な準備状況ができているか、そんな適齢期判定のために上記のようなセルフチェックもしました。
やはり重点的に注視すべきは3つの項目で、①価値観・人生観、②社会的な繋がりやアインデンティティ、③新しい生活への適応力や柔軟性、です。
こうした精神面は、経済面のような数値による客観的な判定が難しい分、しっかり自分を見つめることが大事だったりします。
早期リタイアを目指しているなら、早い段階からこうした精神面での準備を進めたりセルフチェックしておくことはお勧めなので、少しでもその検討判断のお役に立てばと記事にしました。
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