リタイア後はQOL(クオリティ・オブ・ライフ;生活の質)が上がっています。
上がった要因は、精神的・経済的な変化によるものです。
精神的にはサラリーマンの頃のような忙しさや自分の意思で決められないものごとがかなり減ったことで精神的にも安定し、生活の質が高まったと感じています。
また、案外大きいのは経済的な面です。
それはお金を沢山使うといった乱暴なものではなく2ステップで実現した感じです。
それは、①節約マインドを緩める、②予算設定を少しづつ引き上げる、ということです。
今日はそんな「経済的な面で生活の質を上げた方法」を綴ります。
節約マインドを緩めるとは
現役時代は資産を増やすために節約マインドはがちがちに固まっていたと思います。
それは、固定費を見直したり浪費を減らすといった「健全な節約」を愚直に実施しながら、経済観念が崩れないよう財布の紐は緩めずにいたわけです。
こうした健全な節約はリタイア後もしっかり続けていますが、少しだけ変えたのは「必要な出費のグレードを上げる」といった質の高さにお金を使うことです。
現役時代、経済観念が崩れては駄目だと財布の紐をきつく縛り過ぎていった、そんな行き過ぎた節約マインドを解きほぐすためです。
リタイア生活での出費傾向、資産の減り具合、税金等に係る諸費用も見えてきた2年目から、少しづつ取り組んできました。
財布の紐を緩める具体的方法
実際に緩めるといっても、ブランド品を買うといった見栄のような消費をすることではありません。
例えば家族(息子たちや姪っ子等)の誕生祝いや友人との食事とかで少しグレードを上げたものにするというのは1つです。
あるいは旅行でもビジネスホテルの滞在だけでなく、時にはグレードの高いホテルに平日の割安料金ではありますがお得に泊まったりするなどです。
これらは頻繁にあるわけでもないので全体の支出増加分はしれていますが、その割にはお金の使い方に少し余裕が出てくることで質的な向上を感じられます。
支出目標を定める
またお金の使い方もバランスが大事です。
やはり長年の節約マインドが邪魔をして変に支出にブレーキをかけたりするかもしれませんし、あるいは気を緩めすぎて無駄なものにまで使い過ぎるのも問題です。
そこで「予算主義」で進めるようにしました。
これは「リタイア後にやりたいこと」を目一杯やってみると幾らの支出になるかを短期的な実験として実施し(2023年)、その支出をもとに収支展望としても問題がないことを踏まえ、2024年から許容できる「予算額」を設定運用しています。
そんな現役時代の「貯める目標値」からリタイア後の「使う目標値」に変えたわけです。
こちらの記事に書いています。
とことんお金を使え!の実験と目標達成状況(2024年上半期)
終わりに
こうして、
・節約マインドを緩める(大切な物事への支出を従来より質をあげて多く使う)、
・予算設定する(また少しづつ引き上げる)、
という経済的な工夫で「生活の質が向上した」と感じるようになりました。
FIREを目指したり資産目標額を持っている人は(僕もそうですが)どうしても節約志向が強くなりすぎてそれが習慣となっています。
そんなタイプはリタイア後からは「お金を使う習慣」を定着させていかないとせっかく貯蓄したお金の活用で機会損失をするリスクがあると思っています。
人生を終える段階で後悔のないお金の使い方をしていたいものです。
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