今日(7月25日)は東京株式市場で日経平均株価が1285円34銭(3.3%)安と今年最大の下落率・幅となりました。
また今月は1ドル=151円台後半まで10円近く円高も進みました。
有価証券や外貨建て資産の評価損は大きく、合算すると1か月間で生活費の半年分以上は評価上で失いました。
ですがアーリーリタイア前と今のリタイア生活は耐性というか考え方が根本的に違っていて、株価下落などもさほど気にしません。
資産額の減少を気にしない3つの理由
資産額の下落をそもそも気にしないのは、生活資金を投資に充てていない(それゆえ下落したからといって生活に影響がない)ことも理由です。あるいはリスク許容度が以前よりも高いというのもあるかもしれません。
そもそも評価額が上がっても「儲かった」と思わずに淡々と受け止めますし、同様に、評価額が下がっても動じないという感覚ではあります。
こうした「そもそも」というものがあるわけですが、今日はそこではなく「完全リタイア生活ゆえ資産額の減少を気にしない理由」に着目し考えました。
すると以下の3つになると思います。
①リタイア後は資産額目標を持っていない
②リタイア後の人生設計に変更は生じない
③リタイア生活での最悪事態の備えがある(代替案等)
それぞれみていきます。
リタイア後は資産額目標がない
サラリーマンの頃は節約や投資で資産を増やしました。
それは行き当たりばったりの無計画ではなくて「資産額の目標値」というものを持って気持ちも引き締めながら進めました。
なので株価下落等によって資産額が目標値から遠のくと残念に思ったり、あるいは想定以上に貯蓄できると嬉しかったりします。
良くも悪くも「お金が目標」となっていたのです。
ところがアーリーリタイア後は資産を取り崩す日々なので「資産額の目標値」は持っていません。
それゆえ株価下落や外貨資産の目減りが起きて資産額が減っても「目標」といった意識がないので現役時代ほど気にはならなくなります。
リタイア後の人生設計に変更は生じない
また、資産額の目標値に達したらFIREをしようと考えている人にとっては、株価下落等によって資産額が減ることでFIREタイミングが遅れるといった人生設計への影響を気にしてしまうと思います。
ですが完全リタイア生活を送りだすとそうした資産額と紐づく人生設計やイベントはありません。
もともと贅沢をしたいとか物欲も強くないので株価上昇で儲かったからといって支出が増えることがないことと同じで、株価下落等で資産評価額が減ったからといって日々の生活の支出ペースは変わりません。
リタイア生活でやりたいことが突然やれなくなるわけでもありません。
こうした資産額と人生設計の連動がさほどなく、お金はもはや生活が続くうえでの基礎資源みたいな感覚になっているので評価額が変化したところで気をもむ必要もありません。
最悪事態の備えがある(代替案等)
また、そもそも最悪時を想定しているというのがあります。
リタイア生活中にリーマンショックなみの経済不況が発生したら資産がどうなるかといった資産下落のシュミレーションをしています。
リタイア後の資産構成を元本保証の比率を高めて安全運用しているというのもありますが、つまりその結果で最悪時代でも資産額が73%(-27%の減少)という幅に収まると腹積もりができているのは以下の記事にも書いた通りです。
更には、最悪で想定している以上の問題が起きたとしても、生活費のかからない(それでも人生を楽しめる)方法といったバックアップ計画をもともと据えています。もちろん労働することは考えていないので、あくまで生活する場所を変えたりで支出抑制をすることです。
終わりに
以上、完全リタイア生活に起因する(現役時代にはない)観点でリタイア生活で資産額の変化に動じないメンタルとなる理由を3つ取り上げました。
それは、①リタイア後は資産額目標を持っていない、②リタイア後の人生設計に変更は生じない、③最悪事態の備えがある(代替案等)、ということです。
結局、この3つの根底に横たわるのは「割り切り感」で、それは「リタイア判断をしたから培われた」と思います。
なぜならリタイア判断のなかには「もうサラリーマンには戻らない」という決意があってそれを「資産を気にするより自分でコントロールできる範囲で楽しく生きていけば良い」と思ったからです。
その証拠にサラリーマン時代には株価下落で資産が減れば「まあ頑張って(仕事で)稼げばいいや」とお金へのこだわり(=割り切り感のない)労働志向だったわけです。
FIREは「お金への執着を捨てるきっかけにもなる」ということは、リタイア前は想定外でしたが、今となっては悪いものではないと感じています。
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