なぜFIREしたか?-リタイア2年で気付いた事

2024-04-04

経済的自由・FIRE

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なぜFIREをしたか?

そう聞かれればおおかた「仕事に時間を費やすよりやりたいことに時間を費やしたいから」と説明してきました。

この裏にはメリット比較があって(会社に居座って得られること)<(完全リタイアして得られること)があったからです。

50代で人生の残り時間を意識しだすと「いますぐリタイアしてやり始めないと、やりきれずに人生終わる」と焦ったりもあります。

その記事はこちらです。

アーリーリタイアの決断の決め手となったゲインとロス分析について(50代半ば)

でも最近のある出来事がきっかけにもう1つの理由がわかりました。

それは「高みより深み」というものです。

今日はこの「高みと深み」について綴ります。

高みと深みとは

生きている方向で「高み」と「深み」があると思います。

僕の感覚で説明すると、

高み:より高いスキルをもって自分を成長させること

深み:教養や経験で深い洞察力を培うこと

といった感じです。

もちろん高みを目指すなかで深みも得られますし、深みを目指すには高みを知ったうえで深みの掘り下げも必要と思います。

いずれか一方だけというものはなく、基本、どちらの成分が中心かで生きているものだと思います。

それをサラリーマン生活とリタイア生活で考えてみます。

サラリーマンは高みが軸

サラリーマンの頃はなにかと高みを目指すよう会社から強制されます。

届きそうで届かない高い目標を押し付けられて「がんばれ!」と背中を押されます。

目標をクリアーするために向上心をもってスキルや知識を高めます。

そして目標をクリアーするとさらに高いハードルを超えるよう求められ続けます。

社員同士で、より高いハードルをクリアーする競争も、高いポジションに行く競争もしています。

高さが支配する世界観は会社には都合よく機能します。

リタイア生活は「深み」が軸

一方でリタイア生活は深みを得るのにふさわしい環境です。

やれ目標だノルマだといった世界はありませんが、自分に必要なものは何かを見極め、自分の軸と判断で道を歩めます。

仕事という決められた領域に押し込められず、幅広く芸術、歴史、科学、宗教等々、自由に興味を持つ自由も、探求する時間もあります。

いわゆるリベラルアーツです。

こうした「深み」というか、平たくいえば好き勝手に楽しいことを探求し「引き出し」を増やせるのがリタイア生活です。

高みから深みへ切り替え

会社員もリタイア民も立場が違うだけで、高みが偉いとか深みが偉いといったことはありません。

現に、会社員の頃のような高みであり縦社会をリタイア生活に持ち込むと煙たがれますし、どこか、狭くて浅はかな感じとなります。

かといってサラリーマン時代にまるで高みを無視して好き勝手に自分の興味ある深みばかり追いかけても的外れになる気がします。

それぞれの居場所でそれぞれ得られるものを素直に追求していくのが大事だとは思います。

なのでサラリーマンを辞めたら、基本、深みを求めていくよう切り替えるのは自然だと思います。

なぜFIREしたか?

こうした「高み」と「深み」という軸はどこかで意識してたのですがこうして言語化できのはある出来事がきっかけです。

4月に入り僕の勤めていた会社で同期が要職に出世しました。

それをみて「頑張ってるな」と思う反面、自分だったらそんな「高み」ばかりを生きるのは息苦しくて耐えられないと思ったりします。

というかあれこれ興味あることを掘り下げる日々が楽しくそんな時間が豊かでいいなと、いまは心底、居心地が良いと感じています。

高みを目指すより引き出しの多い(銭湯の下駄箱のような!?)生き方が好きだからです。

終わりに

僕もFIRE生活を始めた時は「やりたいことをやる」と、いろいろリストし、どこか高みを意識していました。

でもリタイア生活を送るうちに「高み」という意識をもたらしたサラリーマン脳はゼロになったと思います。

幅広く多ジャンルに手を出して体験や経験を増やせば、あれこれ引き出しが多くなりまし、実はそれぞれジャンルが相互に関係することも気が付いてきました。

リタイア後に「学び直し」をされていて、深みをとことん追いかけている人ほど僕は真剣ではないかもしれませんが、ネタや話題になる引き出しは確実に増えているとは思います。

会社員生活よりリタイア生活を選んだ裏には「高みより深み」を求めていたのだと自覚できるようになったエピソードでした。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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