FIRE達成を目ざす婚活男女同士は結婚相性も良いか?

2024-04-16

経済的自由・FIRE

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婚活中の男女がともにFIRE達成を目指している場合、その2人はお互いが結婚相手としてもぴったりなのかについて思う点を綴ります。

当然ですが、どちらか一方ではなく男女ともがFIREを目指すカップルならFIRE達成には有利と言えます。

なぜならお互い協力し、①収入増(2馬力収入)、②コスト減(光熱費、家賃、家電・・等の按分)、③同一目標に向けた協力、といった体制を取れるからです。

その結果、FIRE達成まで期間短縮できたり、FIRE道中も支え合うこともできます。

ただ目標が一致しているといって、必ずしもFIRE後の過ごし方も一致するかは別の要因があって、そんな相性に関する私見を取り上げたいと思います。

*「FIREは独身が有利だ」といった比較論ではなく、あくまで結婚して家庭も持ちたいケースでの相性やリスクの話題です

婚活相手とのFIRE達成計画

FIREを目指すということで、そんな2人は節約や貯蓄、投資などの取り組みや経済観念などは近いと考えられます。

なので、FIREで大事な「資産形成」やそれと絡めた「生活設計」はきちんと結婚前からすり合わせすると思います。

いつ結婚し、子供を作るか否か、作るとしたら何人か、どんな環境で生活していきたいか・・といった人生設計や経済見通しです。

仮に人生設計もピッタリで、「20代で結婚し、早めに子供を産んで、家事育児を協力して2馬力で働き、50歳(子どもが成人で)で早期リタイアする・・」といった計画だとしましょう。

そんな道筋と資金貯蓄計画を描ければきっと手堅く達成に進んでいけるとは思います。

ですが、独身FIREとは違って夫婦FIREならではの最大のポイントはFIRE達成後に「夫婦ともにFIRE人生を如何に過ごすか」になってきます。

そんなFIRE達成後の過ごし方を思いめぐらすことが実際には難しく、僕自身もこの点で人生早々に(FIRE前に)失敗をしたと思っています。

どんな罠があるか、それをどう対処できうるかを話します。

人生設計での罠-子育て完了までではない

まず、FIRE達成を2馬力で進めれば達成可能性は高くなると思います。

そしてお互い「良かったね!」とFIRE達成を喜び合える日がやって来ると思います。

ここまでは順調です・・。

そして、ここからが本当に試される状況になるのです。

それは「リタイアして人生の残り時間、何を生きがいに、どんな日々を送りたいのか?」という擦り合わせが必要になるからです。

20代のうちに50歳でFIREした後に何をしたいか?なんてさほどピンとこないのも現実です。

せいぜい「世界一周旅行をしよう」とか「田舎でFIRE生活を楽しもう」といったアイデアぐらいで、現実のところ、30代、40代と過ごす中で自分がどんな過ごし方が好きなのか、どう生きたいかの解像度が高まってくるものです。

完璧な答えをもたなくても、「FIRE達成後にどうするか」って検討はいつも考慮しておくべきですし、夫婦FIREを目指すときは財務面の進捗管理だけではなくFIRE後に何をしようか、といった話しも大事だと思います。

そんな「人生、山あり谷あり」をどう過ごしていくかを想像していくツールとしてこんな「U字曲線」があります。

人生のU字曲線で夫婦幸福度を見渡す

これは欧米の調査研究機関が作成した「夫婦が共に過ごす一生涯での幸福度の変化」を表したチャートです。

形状がU型の曲線になることから幸せのU型曲線(The U-Shaped Happiness Curve)と呼ばれます。

U型曲線のなかの危険個所

この曲線の通り人生が進むという示唆ではありませんが、統計的に、こうした生活課題やら心境が山あり谷あり人生で起こりやすいというもので、人生の危機管理を明確化するのに役立つものです。

例えば、危機としてありうるのが、

結婚前の若い人はチャートの通り左上の上り坂手前にいる「幸せが高まる成長期」

→結婚後の倦怠感

②育児、キャリア、子育てなど思うままにいかないことがでてくる下り坂

③そんな子育て(大学進学あたり)の支出増加による財務計画の問題などでますます下落

④50歳を境に仕事における閉塞感や役職定年などの変化がどん底

といったものです。

そしてこの50歳を境に仮に「夫婦ともにFIREで脱出」をしたとします。

同時に子供も巣立ち、そこから人生は上り坂です。

幸福度があがっていく期待のなかで、いよいよFIRE生活を送り始めるわけです。

そんな折り返し地点からの人生で「夫婦共に幸福を追求しよう」となるわけです。

すると具体的に、

どこに住んでどのような生活をどのように送るのが幸せか?」

といったことを決めないといけません。

お互いに理想とする住環境、生活リズム、行動に至るまで、夫婦で不一致なる事項も少なければ良いのですが、そこに大きな隔たりがあると二重生活なんてこともありうるわけです。

お互い歩み寄りも大事ですね。個人的には7割ぐらい一致していれば残り3割はどうにかなるとは思っています。

U字曲線についての特化記事もあります:結婚前に知るべきこと:人生処世術になる幸せのU字曲線

僕の場合の失敗理由

僕の場合は「結婚は子供を育てあげること」といった狭い考えでしたし、子供が成人したあと夫婦2人でどうセカンドライフを送りたいかはお互いに考えもしませんでした。

それに加えて感性の違いです。

何を「居心地よい」と感じる感覚が合わないと、シニアに近い夫婦が仲良く生活をするのは容易ではないとも思うのです。

感性とは、例えば、

・趣味の違い(何に熱中できるか)

・行動力の違い(家の内と外でどっちが居心地よいのか、その割合は)

・社交と非社交の性格面(例えば、友達を家に呼びたい、呼びたくないから、家族ぐるみのおつきあいが好き、嫌いなどまで・・)

・旅行好きとじっとしていたい派

・食の好み

・プチ移住したいしたくない

・都会がいい田舎がいい

・一軒家の広い我が家かマンションの利便性か

やはりFIRE生活で四六時中一緒に過ごすとなると、感性面はなるべく合う方がベターです。

ギャップがあるとどちらかに無理が生じすり合わせで「妥協」もすることになります。

なので7割ぐらいが合致すれば、あとはお互いに尊重しやりくりできたのにと今は思っています。

終わりに

人生はやはり長いもので先まで見通すなんて難しいことだと思います。

結婚を考えている人向けに綴った内容ですが、こんな話題を出して「だったら独身FIREが良い」なんて思いを持たれてしまったらちょっと残念です。

FIRE生活って独身で過ごすには物足りないところもあって(人によりますが)、1人よりも誰かと感動を共有したりする日々が望ましいと僕は思っています。

*1人が絶対に楽だという考えもあるとは思いますし尊重しています・・。

FIRE達成を共に目指す夫婦は、克服課題もあれど上手くいけば「かなり人生をハッピーに生きていける」と思います。

なので、ぜひ頑張って欲しいと思います!


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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