今日はどのテレビ番組も完全リタイア民には「もやっ」とするニュースで持ち切りです。
そう、2024年3月13日は大手企業の多くが春季労使交渉(春闘)の回答日でした。
どの大手企業も「満額回答」が目立ちます。
こうした話が多いと、完全リタイアから2年経過したとはいえ「なぜ今になって給与アップのタイミング?現役だったら良かったなあ~。」なんてふと思えてしまいます。
給与アップについて
今日の報道によると、実際に給与が上がる勢いは凄そうです。
例えばトヨタは4年連続の満額回答で、定期昇給分とベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の総額で1人当たり月7940~28440円の増額、賞与も7.6カ月分です。
こうした企業が続出するなか、デフレ脱却ストーリーを望む日本政府に、企業は忖度してリップサービスをした部分も織り込まれている気もします。
僕が完全リタイアする前からインフレも顕著だったので、こうした賃上げがいずれ来ることはわかっていたことですが、わかっていても、こうして「給与アップ!」のニュースを聞くと微妙な心境です。
「取りそこなった」みたいな・・。
ただ、冷静に考えると、FIREするタイミングをずるずると引っ張るのは理にかなわない点もあります。
僕が完全リタイアを2年前にして良かった点を挙げてみます。
2年前のリタイアで良かった点
僕がリタイアをしたタイミングとして2年前で良かった点は2つあります。コロナ禍が終焉した直後で旅行三昧
まず何よりも大きな理由は、2022年3月末に辞めた頃は、まだ訪日旅行者も少なく、日本国内も、そして海外も「空いていた」ということです。
空いていたということは、フライトやホテルも取りやすく、値段も安く済みました。
これは当時、まだ日本の出入国も不便だった点も大きいと思います。
日本から海外に行く際は、訪問先の国によってルールは違いましたが、基本、ワクチン接種証明やコロナ陰性証明書が必要でした。
また、行先によっては滞在先などの事前登録など求められることもありました。
日本に戻る時も検閲が厳しくて、入国前に現地でコロナ陰性証明書を準備することも必須でした。
それだけ面倒な手続きがあったり、コロナに罹患する心配といったマイナス面はありましたが、その分、海外も国内も旅行者が少ないというプレミアタイムを楽しめたのは大きかったです。
給与より時間が大事
それに、お金と時間の兼ね合いで考えると、給与が増えるという理由でずっとアーリーリタイアをせずに働くより、やはり自分にとって適正(僕は2年前)のリタイアで実行して正解だったと思います。
というのは人生の限られた時間を思うと、いずれの賃金アップのために会社にあえて留まるのはお金に囚われた考え方で「時間の無駄な消費」に感じてしまいます。
リタイアしてからも、本来の健康をがっつり取り戻して万全となるにも時間はかかりますし、リタイア生活のルーティンができるまでも時間はかかります。
リタイアできる地点にいるなら、もたもたして健康寿命を消費するより、1日でも早くリタイアをしてしっかい新生活の基盤作りに着手するほうが健康寿命の有効活用という投資にもなります。
というのが、僕自身の個人の感想です。
賃上げの思惑
それと賃上げのニュースを聞きながら少し「モヤっ」とする一方で、こうした政府の動きをみるとまた勘ぐってしまいます。
兼ねてから経済活動の足かせになっていた「企業の利益の内部留保」を「給与」という形で利益放出をさせながら「デフレ脱却」というストーリになるのが「賃上げ」です。
まさに政府にとってはベストなストーリーです。
それが消費に向かっても、貯蓄ではなく投資に向かっても、政府としては望ましい結果なのでしょう。
ただ、中小企業にも広く行きわたるのはもう少し時間もかかりそうですし、一方で金利があがっていくと、金利負担と人件費負担という二重苦が中小企業にのしかかるので大変だと思います。
終わりに
ということで、今日は酷なニュースとしてモヤっとはしましたが、冷静に考えればやはり「お金よりも時間」です。
2年前が自分の完全リタイアのタイミングでしたし、賃上げのメリットは逃がしても、その分、旅行関連のメリットがって丸損でもありません。
そして何より大切にしたいのは、「お金で買えない潤いある時間を過ごす」ということです。
賃上げはその受益当事者のサラリーマンの皆様に喜んでいただいて、リタイア民は、リタイア民としてお金とは違う軸(ストレスなく自分らしい生活を送れる)を大事にするのが妥当です。
なんでもかんでも欲張るのは罰当たりですね。
ランキングも参加してます。参考になりましたらポチっとしていただけると励みになるのでお願いします!