FIREの話題になると、「資金はギリギリでもいいのか」、「余力はどれくらい必要か」という議論になりがちです。
ただ僕自身、FIRE後の生活を通じて感じているのは、これは単純な優劣の問題ではない、ということです。
大切なのは、その人の性格や価値観、これまでの働き方によって「向き不向き」がはっきり分かれるという点です。
今日は、僕が実感している「資金ぎりぎりFIRE」と「余力十分FIRE」の向き不向きについて綴ります。
資金ぎりぎりFIREが向いている人
資金ぎりぎりFIREが向いているのは、行動力が高く、不確実性を前向きに受け入れられる人であったり、「何かを成し遂げたい」よりも「ただ穏やかでいたい」という価値を大切にしていきたい人です。
収入がなくなり資産に頼る生活においても、その不安を行動や工夫(節約など)で対処できるタイプであり、環境変化を「ストレス」ではなく「刺激」や「平穏」としてそこに価値を見出せる場合です。
整理すると
①特徴
・自律心が強い
・制約があるほうが思考が研ぎ澄まされる
・数字やルールを「敵」ではなく「道具」として扱える
・生活を最適化・平穏化するのが大事である
②このタイプにとってのメリット
・資金制約が「外部規律」として機能する
・暇や自由に溺れにくい
・行動に緊張感が生まれ、生活が引き締まる
③注意点
・市場変動・健康問題への耐性が必要
・資金を使った探究型の自由は制限されやすい
・自尊心が弱いと、常に不安が背景ノイズになる
やはり、資産変動や支出増加に対する耐性はなにより重要だと思います。
余力十分FIREが向いている人
余力十分FIREが向いているのは、安心感の中で思考を深めたい人です。
資金の余白があることで、「何もしない時間」や「すぐ成果につながらない関心」に安心して没頭できます。
僕自身、仕事と直接関係のない歴史や文化、美術などを、目的を決めずに調べ、理解し、自分に取り込む時間を通じて、確実に視点が変わっていく感覚を持っています。
お金に対するこだわりや、お金を日々意識して興味が発散せずに、自分や周囲のものごとに対して思考や捉え方を深めることが良いという人です。
①特徴
・内面の自由設計に時間がかかる
・社会ノイズ(無職・比較・世間体)に敏感
・自己肯定感が環境に左右されやすい
・試行錯誤を「安全に」行いたい
②このタイプにとってのメリット
・資金が「緩衝材」になる
・心理的安全性が高く、探索に集中できる
・自分の成長定義や生活設計を、ゆっくり更新できる
③注意点
・外部規律が消えすぎて、溶ける人もいる
・目的なき消費・暇つぶしに流れやすい
・自律心が弱いと、資金が逆に堕落を助長する
終わりに
資金ぎりぎりFIREと余力十分FIREは、どちらが正しいかではなく、どちらが自分に合っているかの問題です。
結論を一言でいえば、
・資金ぎりぎりFIREは、自由を扱える人の選択
・余力資金十分FIREは、自由を学ぶ人の選択
いずれも自由をどう捉えるかが大きなポイントとなる気はします。
世の中、「余力資金は働きすぎの証拠(=もっと早くFIREすべきだ)」という経済合理性で人生の決断をすることも大事ですが、経済性を抜きに「どんな自分でいたいか」から逆算することも大事だと思っています。
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