DieWithZeroを1年間試してきて思ったこと

2024-01-15

アーリーリタイア生活

t f B! P L

現役時代の「お金を増やす」からリタイア後は「お金を使う」へ転換しました。

その転換は難易度が高く、お金を使うメンタル面も技術面も試行錯誤です。

当面の目標は、DieWithZeroは意識しつつも、「お金を豊かさに換える方法」の最適解をもつことです。

最適解は、全財産を人生で使い切る人生コスパを極めることではありません。

残された人や自分の安心のため、資産の一定額は使い切らずに確保する前提で、その「限界点」まで支出を許容しつつ、いかに「人生の豊かさを最大化するか」を求めています。

それは、「人生の豊かさ」をどう定義するか、また、その豊かさの理想に向けて支出の漸減カーブを時系列的に適切に描けるか、が解き方です。

その第1歩として2023年の1年間で取り組んだのが「お金の使い方の実験」です。

今日はその取り組み結果の概要を綴ります。

取り組んだこと

僕が実施したのは2023年の年間支出実験です。

仮説としては、「目いっぱいやりたいことをやる」というのが豊かさに直結するというものです。

そこで、2023年の1月~3月、旅行、新しい趣味、習い事、資格取得など、ブレーキをかけずに費用を使ってみました。(過去記事にも書きました)。

その「お試し期間」から支出実績を洗い出し「セカンドライフのゆとり月額生活費」として再設定しました。

それはリタイア前の収支シュミレーションで使っていた「想定生活費」より大きい額になり、生涯収支シュミレーションを再計算しましたが問題なさそうでした。

そこで、3か月の試行での「(仮)ゆとり月額生活費」を正式適用し、年間の支出計画を立てました。

それが、

年間支出計画=「ゆとり月額生活費」x12か月です。

判明したこと

そして先日、2023年の年間生活費の実績を計算しました。

するとほぼ、想定していた上記の支出計画通りの支出実績となりました。

わかったことは、

①可処分時間と出費の比例性

リタイア後は自由時間も増え、サラリーマンの頃よりやりたいことに時間を充てられる可処分時間が増えます。

出費はそれに比例し増えます。

体力的にも興味探究心的にも、今の活動量は感覚的にはキャパの8割ぐらいの消耗です。

その活動量の増加がリタイア前の月額生活費から比例増額したのです。

②ボラティリティーの低さ

結果的に「ゆとり月額生活費」は年間を通じてさほど月次のぶれは大きくありません。

多少の季節変動(大きな旅行をする等で特定月が増える)もその翌月に減るなどで安定化されました。

8割の消耗で過ごすので、ある特定週に活動しまくると、次の週は静かに過ごすなど、自分のなかで自律的調整もするのか、季節変動のピークも時間経緯で平均化されます。

そもそも、可処分時間は有限ゆえ、そこに大きなスパイク(突き抜けてしまう出費の異常値)は考えにくく、設定値からはずれるリスクは少ないと判断しました。

③豊かさの感覚

こうして「やりたいこと」に時間もお金も目いっぱい投じれば、「豊かな人生となるだろう」との仮説に取り組みましたが、結果、その豊かさの実感を得ることはできました。

大きいのは、消費というより、メンタル的には「必要な投資」と感じてきたことで、つまりはお金を積極的に豊かさに交換している感覚は得ています。

それを、こうした小さな実験で植え付けて様子をみながら進めています。

ただ、支出に対するメンタル負荷はさほどないといえど、でもどこか、豊かさの定義そのものが「やりたいことをやる」で正解かに、少し疑問を感じています。

残された疑問:本当に豊かなお金の使い方とは

その解明のため考えた1つが「広さと深さ」の関係です。

実験では、旅行や趣味、習い事などの「やりたいことの範囲」を目いっぱいに広げ、つまりは「広さ」はカバーをしたのですが、「深さ」はどうか?ということです。

「深さ」とは、例えば旅行を例にとれば、今は「スタンダードクラスよりは上質な旅」といった品質ランクだと自認していますが、それをさらに上げるべきか否かといったことです。

僕は、旅行の目的によっては贅沢系として時にハイエンドのホテルでクラブフロアーに宿泊したりとか温泉に泊まったりとか、贅沢っぽく使うこともありますが、ほとんどは一泊5000円~1万円未満のスタンダードなビジネスホテルで大満足です。

現役時代の資産形成期から「無駄なことにコストはかけない」という節約心もあって「観光で出歩いてばかりなのに高級ホテルに泊まってもお金の無駄」という発想です。

例えば、東京から伊東周辺の温泉に行くときも、東京から新幹線で行くのは値段に見合った価値を感じられず、かといって、普通列車で時間をかけて格安で行くのもピンときません。なので、普通列車のグリーン車で快適に移動する方が価値があるといった感覚です。

じゃあ、今後は高い費用を払って新幹線で移動するのか?毎回、上位クラスのホテルに宿泊するか?という「高い品質を求めることで豊かさに直結するのか?」です。

なんとなく、豊かさを上げようとしても、合理的な金銭感覚というバリアによって、制約がかかるか、無理に制約をとっても、気持ちの居心地が悪くなりそうな気がします。

豊かさってゴージャスに過ごせば得られるというものでもないので。。

終わりに-今後のこと

豊かに生きるといった方法は、今のところ、広さ(やりたいことの範囲をしっかりカバーする)では達成し満足しています。

さらに深さをいかに求めることで真の正解となるかを探していきます。

1つは「お金を残す必要はないからバンバン使えば良い」と、さほど投資効率の良くない(支出に対して得られる豊かさのリターンが少なさそうな)、前述の旅行の例のような品質を上げるという方法を割り切って実行する手もあります。

でもどうもピンと来ないので、どこか違う深さを求めることに豊かさを見い出すほうが、自分には良いのかもしれません。

「豊かさとは何か」という定義であり実態の問題で、そこをもう2,3日考えてみようと思います。

2024年の実験も開始したいですからね。。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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