能力もあり人一倍努力もするが結果が出ない、ということがあります。
会社で結果を出すのも人生でFIREするのも、こうした「からまわり」なる状況を突破する方法があると思っています。
それが「置かれた環境を変える」ということです。
今日はサラリーマンでの例を挙げながらこの点を綴ってみたいと思います。
能力と努力があっても結果がでない理由
仕事において、能力もあり人一倍努力もしていれば、いずれ結果はついてくるものです。
ただ、会社のなかをみていても、必ずしもそうなっていないことがあります。
それは能力と努力が発揮されない環境にいるからです。
もちろん、能力や努力と別次元で、そもそも需要がないものを売れとなっても売れませんし、競合他社と同一製品を倍の値段で売るのも難しいでしょう。
こうした特殊事項は除いて、基本、「環境」さえ整えば能力と努力のあとに結果はついてくるものだと思っています。
環境が大事な理由
こうした「環境が必須だ」という状況を山ほどみてきました。
僕が勤めていた会社は良くも悪くも「ゼネラリスト育成」といった今は珍しい制度がありました。
ゼネラリスト育成というのはスペシャリストとは対極で、広い知識や視野を有する人材を育てるために多方面の組織経験を積ませる制度です。
本来、自分の軸足となるジャンルを持ちながら異なる部門をキャリアパスとして経験していきます。
例えば、本来はファイナンスが専門だという人材が「数字の裏にある営業を見て来い」と畑違いの営業部門に飛ばされたり、あるいは「トップセールス」という人材をあえて営業現場から戦略立案部門に移すなどです。
狙いは違う分野を経験することで、広い視点を培ったり、柔軟性を育てたり、潜在能力を引き出すことです。
でも現実はそうはならず「愚直に努力しても結果が出ない」というケースも山ほどありました。
やはり自分が得意なものを活かせるかといった「環境との相性」は大事で、環境が変わるといくら実績豊富で優秀な人材でも、とたん無力になってしまうものです。
サラリーマン社会で環境を変える方法
こうした状況での解決策はおおかた「異動」です。
このゼネラリスト育成の制度では定期的に異動がやってきます。
なので、また自分の能力を発揮できる部門に異動すると努力がきちんと結果につながるのです。
ある部門では実績を残せても、別の部門では途端なんら実績を残せない。
これこそ「適材適所」というものです。
人生での適材適所とFIRE
こうした「置かれた環境」が大事だというのは会社に限ったことではありません。
人生においてFIREを目指して資産形成をしたりするのも、早期リタイアを実行するのも、思う通りいかないといったことが起こります。
これも1つには「環境」といった問題によるところが大きかったりします。
人生において環境を変えるとは、転職や引っ越し、人間関係を変える、投資方法を変えるなど、原因次第でいろいろあります。
サラリーマンでの人事異動は、自分の思い通りにはなりませんが、まだ人生は自己責任によってどうにかなる部分もあります。
自分がFIREの適材適所にいたのか
僕の場合はFIREする上で、適材適所にいて幸運だったと思います。
会社員として就活したIT業界は、業界としての平均給与は高めで、資産形成としてはFIREにプラスだったと思います。
そして会社という単体でみても、さほどギャップの大きな職務異動が少なく(会社から期待されていなかった?)、でも運よく適材適所にはまったのでサラリーマン人生を無事に過ごせたと思います。
経済的自立を達成した時は離婚後だったので、自分だけの判断でRE(早期リタイア)ができました。
子供も成長して社会人となり、自分が「支えるもの」もなくなったという環境にもなっていました。
こうした環境は狙ったわけではありませんが、結果としてFIREということに結び付いたと思います。
でも逆に、FIREを疎外することがあればサラリーマン時代も環境を変える努力をしたとは思いますし、いまのリタイア生活でも、自分の環境や状態をベストに持っていくようにはしています。
終わりに
人生を左右する大きな要素はこうした「環境」だと思っています。
能力も努力もあるのに結果が出ないときはなおさら「環境」を考え直す時だと思います。
転職、引越し、人間関係を変える、習慣を変える。
もちろんいまも「リタイア生活が自分の適材適所か」はいつも考えています。
FIREはゴールではなく「やりたいことをやれているか」「居心地よい自分の居場所になっているか」を基準に目配り気配りをしています。
「FIRE=やりたいことがやれる」と短絡的には結びつけず、ブログ記事で書いてきたように違和感があれば考え方を変えたり、習慣を変えたり、また環境を変えてきました。
今後もプチ移住なり居住地を変えることも視野に入れてます。
ただ、いろいろしがらみがあって環境まで変えるのは簡単ではありませんね・・・。
それを乗り越えるからこそ手に入れられるものもあるのでしょうけど。
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