【FIREから1年半の変化】人間関係の変遷

2023-09-11

セミリタイア後の心境

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アーリーリタイアから1年半がたち、人間関係はストレスのない健全で最適なものになってきたと感じます。

そのからくりは単純で、

①会社関連の人間関係で嫌なものは切り捨てたこと(=断捨離・自然淘汰)、

②リタイアの時間でより大事な人間関係に力を注いだこと

の両軸をしてきたからです。

リタイアしたからといって、直ちに健全で居心地よい人間関係が出来上がるわけではありません。

FIREによって得た「人間関係の自由」というもので、サラリーマン脳も捨てながら、やっとたどり着いたと自分では思っています。

ということで、この1年半の人間関係の変化や気づきについて今日は書きます。

僕の人間関係(前提)

なお、僕の置かれている人間関係の環境を簡単に紹介します。

僕は「身軽で低密度の人間関係の環境下」にいると思っています。

身軽で低密度とは、独身で同居人もいない日常だからです。

子どもは社会人として巣立っているので親としての役割も終えましたし、老齢の母親とは同居していませんが、本人はまあまあ健康で気軽に暮らせています。

そして僕の住む東京という土地柄は(地方と比べると)友人や知り合いとの人間関係の距離を取りやすい環境だと思います。

という身軽で低密度ゆえ、人間関係を放置しているととことん希薄になってしまうゆえ、僕はあえてそれを大切にしてきた経緯はあります。

こんな環境を可哀そうと思う人も、羨ましいと思う人もいるかもしれません。

でも、環境は環境ですし、それを踏まえて自分にとって居心地のよい人間関係をどう作っていくかが大事だと思います。

早期リタイア後の人間関係の変化

FIRE直後からの人間関係の変化を総括すると以下の通りです。

FIRE以降の3つの変遷として、①FIRE直後、②1年経過まで、③1年経過以降、と分けています。

FIRE直後(①)では会社の人間関係の断捨離・自然淘汰が進みます。

その後、最初の1年経過まで(②)は、自分が大切にしている家族や親友等との時間も多く取るようになりました。人間関係は大切な基盤だと感じるからです。

リタイアから1年も過ぎる頃は(③)すっかり人間関係の捉え方も変わりました。

サラリーマン脳から生まれた上下関係(目上や目下)の概念も消滅し、年齢に関わらず対等でフラットな関係が当たり前という感覚に上書きされました。

という変化を少し細かくみていきます。

FIRE直後の人間関係の変化

会社を辞めた2022年3月末まで、30年以上も働き続けたので、相当長いつきあいの人もいました。

職場の人間関係は円滑でしたが、それでも気が合わない人や利害関係でつきあっていた人との関係は、その長さに関わらず自然淘汰されます。

こちらも退職を案内するメールにプライベートアドレスを書いたり書かなかったり、返信があったり、なかったり、また返信に先方のプライベートアドレスを教えてもらったり、そうでなかったり・・。

そんな形で、職場の人間関係も自然に断捨離されます。

ただ、会社では僕は「自分の役割や肩書を演じていた」ので、職場の人間関係=みな友人なんて勘違いはありませんでした。

断捨離される人間関係をみて「冷たい」とか「裏切られた」なんて喪失感は全くありませんでした。

でも、同期であったり、また先輩後輩でお互いに信頼をもって支えあってきた仲間とは、仕事以上の関係が残っていて、友人としての枠組みで続いています。

リタイアから1年経過までの人間関係

リタイアから数カ月が経って生活も落ち着いてきたころから、親や子供、親戚といったつきあいから、親友(旧友含む)との接点を増やすようにしました。

そういった「大切な人」とか「気心知れた仲」は掛け替えのないものだと強く感じるようになったからです。

人間関係は一夜にしてできませんし、これまでの人生で培った人間関係は大事にすべきと思ったからです。

そのうち、サラリーマンの頃の感覚(目上や目下、役割)は薄れ、自分にとって「大切か、居心地よいか、気心しれた仲か」を見るようになりました。

その変化から、これまでの「上下関係」や「仕事の力学」という捉えかたの感性が「異常なるサラリーマン脳」の仕業だと思うようになりました。

こうして「職場の人間関係の断捨離」と「大事な人間関係を育てる」という両軸で動き、リタイアから1年、ようやくストレスのない健全で居心地のよい人間関係になってきました。

リタイア1年経過後から今の人間関係について

そして1年を経過する頃からは、趣味の関係で新しい人間関係も広がるようになってきました。

年齢もばらばらで、仕事をしている人も、既にリタイアした人も、様々なバックグランドです。

そうした新しい人間関係は、利害とか上下関係もない完全フラットで純粋、対等なものです。

だからこそ、関係を健全に広げるために「自分は何者か?」というアイデンティティーが大事だと思うようになりました。

アイデンティティーとは「元〇〇会社に勤めていた〇〇です」なんて経歴じゃありません。そんなことは人間関係においてさしたる価値も意味もありません。

自分が何を好きかといった価値観や感性、人柄や生き方のほうが大事だということを強く感じるようになりました。

こうした経緯で「自分は何者か?」を表現できるよう、先日FIRE名刺を完成させました。

【FIRE名刺】リタイア初のプライベート名刺完成!

会社名も出さず、自分が何者かを表すような内容です。

気が合いそうな人と、そのおつきあいのきっかけとして限定して使うつもりです。

人間関係とは(リタイア後に思うこと)

以上、リタイア以降の人間関係の変化を振り返りましたが、総じて、サラリーマン時代は忙しさもあって本来のあるべき人間関係に十分に力を注いできてはいませんでした。

人間関係は、ある種、お金と共通します。

人間関係での「相互信頼」を貯蓄したり運用して広げることができます。

放置していても目減りしないかもしれませんが、でも時々で自分の環境や考え方も変わるので、それに応じて人間関係も変化成熟していく(例えば、親に対してより労わる気持を強く持つとか、お世話になった人には感謝するとか・・)が必要だと思うようになりました。

終わりに-孤独との違い

なお、人間関係は「狭くても深いほうが良い」とか「広いほうが落ち着く」とか、その人それぞれの「最適な在り方」があると思います。

人間関係をどんな形や数で作ろうが大事なことは、「支えたり支えられたり」といった心の拠り所があるかないかだと思います。

それがあれば、孤独を感じることも少ないと思います。

夫婦生活をしていても、友人に囲まれる生活をしていても、孤独というものを感じる人がいますし、やはり人間関係の形というより中身の問題ですね。

孤独も、また、満たされた状態を意識するために必要なのかもしれませんが、過度な孤独は酷です。

そして、リタイアしても、現役でも、いつでも大切な人間関係は自由意思で創っていくことができます。(僕は現役時代、サボり気味で反省です)。

最終的に人間関係は「自分がどう生きたかを映し出した鏡」になると思うので、そんな大事さに一刻も早く気が付いて大切にすることが必要だというのが、なんだかんだリタイアしてから僕が得た教訓です。

現役の方を含め、何か気づきや参考になれば幸いです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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