「完全リタイアなのに、なぜそんなに忙しいのか」とよく聞かれます。
僕自身は、現役時代よりもむしろ効率的に時間を使い、やることは増えていると感じています。
今回は、それをできるだけシンプルに、数字も使って整理してみます。
完全リタイアで増えた時間
リタイアによって、仕事に関わる拘束時間が丸ごとなくなりました。
僕の場合は、
・仕事そのもの:約7時間
・付き合い・移動など:約1時間
合計で1日8時間です。
この8時間が、そのまま自由時間になりました。
*土日祝日を含めた総時間を総労働時間で割った結果が、8時間/日です
何にどれくらいの時間を使っているのか
この増えた時間は、次の3つに分かれます。
①新しい挑戦・スキル:約5時間(ブログ・学び)
②丁寧な生活 :約1.5時間(家事・資産管理など)
③遊びや旅行の体験: 約1.5時間(旅行・遊び・調べもの)
つまり、早期リタイアで増えた8時間は、僕の場合、ほぼすべて「生活の質を上げる時間」に置き換わっています。
例えば、
①新しい挑戦・スキルの約5時間は、リタイア後に始めたブログやさまざまな調べものなどです。自分と向き合い、考え、それを言葉にする時間とも言えます。
②丁寧な生活の約1.5時間には、リタイア前にはやらなかった習い事(語学、カメラ教室、料理教室など)や、より丁寧な料理や掃除、資産管理などが含まれます。
③遊びや旅行の約1.5時間は、月1回以上のペースで出かける旅行や遊び、そのための事前調査や計画、学びなどに使っています。
生活の質を底上げする時間の使い方
②の「丁寧な生活」は、一見地味ですが、日常生活の基盤になります。
料理や家事は「やっつけ」から「こだわり」に変わりました。料理なら、新しいものを作ったり、よりおいしく作ったりするためにYouTubeで調べる時間も増えています。家事でも、カビや雑菌対策などの知識を調べ、実際に試しています。
資産管理も、単に資産額を把握するだけでなく、バランスシートや損益、ポートフォリオの利回りなどを見るようになり、KPIや管理方法も変わりました。
こうしたことに時間を使えるようになったことで、リタイア後の日常生活の質が少しずつ底上げされていると感じます。
人生を広げる時間
一方で、より大きな変化は①と③です。
新しい挑戦や好奇心に基づく行動が、次の体験につながっていきます。
たとえば旅行先で感動した自然や街並み、季節の花などは記憶に留めるだけでなく、カメラ教室で習ったスキルを使って写真にも残します。
語学を学ぶことで、会話だけでなく、その国の文化や歴史にも興味が広がります。
1級小型船舶操縦士の資格を取れば、友人と船釣りをする。釣った魚を料理のスキルで捌き、それを写真に撮ったりします。
ひとつの興味や経験が、別の興味や経験につながるようになりました。
終わりに~忙しさの正体は好奇心
では、なぜ忙しく感じるのか。それは、好奇心が動き続けるからです。
例えば先日、テレビで「タイタニック」を観ました。「古い映画なのに、タイタニック号の出航場面が本物みたいだ。すごい」と思えば、そのからくりをネットで調べます。
1997年の映画で、撮影のために原寸大に近いタイタニック号のセットを造ったことなどを知り、さらに調べていく。撮影場所がメキシコのバハ半島だと知れば、実際にタイタニック号が出航したイギリスのサウサンプトンについても調べる。
すると今度は、バハやサウサンプトンに旅行したくなります。
ブログ、料理、カメラ、旅行・・。
すべては好奇心から始まり、調べたり、試したり、工夫したりしながら次の興味へつながっていく。これが、僕のリタイア生活を忙しくしている正体なのだと思います。
つまり、完全リタイアがもたらしたのは「暇」というよりも、「忙しい会社生活から、好奇心を取り戻して過ごす日々」になることなのかもしれません。
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